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 このニュースが飛び込んできました。以下日経新聞の記事です。

作家ソルジェニーツィン氏が死去 旧ソ連で反体制貫く
【モスクワ=古川英治】旧ソ連時代の反体制作家で1970年にノーベル文学賞を受賞したアレクサンドル・ソルジェニーツィン氏が3日深夜、モスクワ郊外の自宅で死去した。インタファクス通信によると、死因は急性心不全。89歳だった。「収容所群島」など旧ソ連の全体主義を告発した著作で知られ、反体制派の象徴的な存在だった。

 ロシア革命の翌年の1918年生まれ。スターリンを批判したかどで1945年に逮捕され、8年間強制収容所で過ごした経験をもとに「イワン・デニーソビッチの1日」などを発表した。1974年に市民権をはく奪されて国外追放となり、米国に移住。旧ソ連崩壊後の1994年に20年ぶりに帰国した。

 もう89歳になられていたのですね。私はロシア文学はかなり読んできたつもりでしましたが、このソルジェニーツィンについては、どうなのだろうかという思いでしばし考えてみました。
 私が始めて読んだ作品は、新潮文庫で『イワン・デニーソヴィチの一日』でした。
 次が『ガン病棟』です。この主人公が、登場人物の中の看護婦のヴェガの格好いい胸に、本を乗せてみたいなんて思うところが実に微笑んで読んだものでした。
 このあとは、『煉獄のなかで』です。これもまたものすごい作品だなあ、と思ったものです。 以上の2つの作品は北浦和の「浦和図書館」で借りて読みました。思えば、あの頃も職場へ行く電車の中で読んでいたものでした。
 まだその頃は、この日本では、いや世界でもかもしれませんが、『収容所群島』は発表をソ連から禁止されていたのかもしれません。
 そして読んだ『収容所群島』です。この作品で、サビンコフの最後の姿のことも知りました。私はもうソ連には怒り狂っていたものでした。
 そのあとが『仔牛が樫の木に角突いた』です。でもたしか、この3月に古書店に売ってしまったなあ。
 ドストエフスキーはロシア文学の最高峰だという思いがありました。だが、この人を知ったときに、もう私はただただ驚き、でもその生涯の辛い存在に、ソ連を憎み、そして結局はやはり共産主義を憎みました。

 この偉大な作家の死に合掌します。そしてちゃんと読み込めていない私が少し嫌になっています。

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