1112082111120822 私は毎年、私のクライアントや神田会や私が通う飲み屋等々の女性に、クリスマスプレゼントをあげています。ちょうど5、6百円のものを探して、一応娘や妻に見てもらってから、「ああ、これならいいんじゃない」ということで、配っています。もう15年くらい続けています。今年は80個配りました。
 このプレゼントを何にするのかというのに、大変に苦労します。もうけっこう長年配っていると、それこそ今年は何にしようかというのに頭を悩ましてしまうのです。娘や妻もよく「今年はこれにしたら」とアドバイスをくれます。
 ところで、今年は「星の王子さま」のタオルハンカチにしました。全部で6種類のハンカチでした。だから、もらった人により絵柄が違います。実に可愛い絵柄で、誰も喜んでもらえました。私は最初これを娘たちに見てもらった夜に、サン=デクジュペリの「星の王子さま」を読み返してみました。
 サン=デクジュペリは、「夜間飛行」とか「戦う操縦士」などという小説を読むよりも、やはりこの「星の王子さま」が一番いいですね。ナチスとの戦闘で、今もコートダジュールの海に沈んでいるサンテックスのことを思います。王子さまのいる星へ行ったのではなく、海に沈んでしまったんだよなんて思ってしまうのですね。
 23日に私の知り合いの女性の結婚式がありました。そこに私の関係の会社の何人かの女性が来るので、このクリスマスプレゼントも用意していきました。結婚した彼女はお色直しが2回で、実にとても綺麗でした。でもでも、この女性はとても頑張り屋なのです。なんだか、披露宴の途中で、彼女の頑張りのけなげさに涙がなんども出てきてしまいました。彼女は結婚しても、必ず何者かに向かって雄々しく闘っていくような姿勢をおおいに感じます。私にはそれがサンテックスの姿にも思えて、なんだかやるせなかったものです。
 サンテックスが恋した女性は、サンテックスが小説で成功したのに、なんでその小説家の道を進まないで、あえてなんでまた操縦士になるのだという不満をサンテックスに述べています。「でも僕は眠れないんだ」と言い放つサンテックスの姿を想像してしまいます。彼はやはりナチスが許せなかったのだろうなと思います。
 彼は結局、星の王子さまとも別れて、ナチスとの戦闘に入ります。そして永遠に海に沈んでしまいました。このごろやっと、彼の乗っていた飛行機がコートダジュール沖に発見されました。それまでは、彼の死そのものは確認されていなかったのです。だが彼の遺族の希望で、この機体の引き上げも、遺体の捜索もしないそうです。
 サンテックスはどうして、もっと気楽に生きれなかったのかなと思います。砂漠で星の王子さまと会えたときが、彼にとってわずかに愉しい思いでだったのでしょうか。
 今年のクリスマスプレゼントを配りながら、こんなことばかり考えていました。