脳を活かす生活術
脳を活かす生活術
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書 名 脳を活かす生活術
    希望の道具箱
著 者 茂木健一郎
発行所 PHP研究所
定 価 1,100円+税
発行日 2009年3月18日第1版第1刷発行
読了日 2009年9月19日

 最初の「はじめに」の2ページに次の言葉が書いてありました。

「知恵の最後の結論はこういうことになる、自由も生活も、日毎にこれを闘い取ってこそ、これを享受するに値する人間といえるのだ、と」
 ゲーテの戯曲『ファウスト』の第二部にはこのような言葉が出てきます。「日毎に闘い取る」とはなんとも厳しい表現ですが、暗い時代を明るく生きていくための「知恵の武器」とは銃でも刃物でもありません。

 うーん、『ファウスト』は今まで3回読んだと思いましたが、ここは少しも覚えていません。まして、『ファウスト』は第1部は私にはとても興味深いのですが、第2部はねえ、苦手と言っていいですね。思えば、羞かしい私です。
 でも、こうして本の目次を抜き出そうとするときに、また新たにいくつものところで感心しています。読んでいるはずなのにねえ。

著者略歴
茂木健一郎
脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京工業大学大学院連携教授、早稲田大学国際教養学部非常勤講師。1962年、東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。
主な著書に、『脳を活かす勉強法』『脳を活かす仕事術』『すべては音楽から生まれる』『ひらめきの導火線』『感動する脳』(以上、PHP研究所)、『脳と創造性』(PHPエディターズ・グループ)、『脳と仮想』『ひらめき脳』(以上、新潮社)、『思考の補助線』『「脳」整理法』(以上、筑摩書房)、『脳とクオリア』(日経サイエンス社)、『脳内現象』(日本放送出版協会)、『トゥープゥートゥーのすむエリー星』(毎日新聞社)などがある。

目次
はじめに 生活の知恵とは、脳の道具箱を満たすこと
 笑顔で過ごしている人は、脳を道具で満たしている
 雑多な道具を使って、脳の回路を万遍なく活動させる
 脳は、毎日の出来事のすべてから学んでいる
1時間目 喜怒哀楽で脳の道具箱を磨く
 01 感情を豊かにすれば、脳の適応力が鍛えられる
 02 不幸を逆転ホームランに変える笑いの力
 03 絶望から自己回復させた笑いの力
 04 自分を笑える人は、客観力がある
 05 プライドは、手放してこそ財産になる
 06 「自分の涙」を流すためには、真実の現場に居合わせる
 07 涙とは自分を更新させる道具
 08 真剣勝負の果てに見出される光明
 09 脳は、情動の爆発としての怒りは残さない
 10 火である水でもある精神運動
 11 「未来は明るい」と思うほど、脳の楽観回路が働く
 12 楽観的になるためのイメージトレーニング
 13 簡単にできるハテナマークの活用
 14 本能としての共感能力で他者とつながっている自分
 15 嫉妬から解き放たれる方法
2時間目 どんな苦境にも負けない脳を磨くための習慣
 16 脳の健康法と身体の健康法はほぼ同じ
 17 小学生の頃の記憶で、脳をメンテナンスする
 18 思い出すことで人は成長している
 19 頭のいい人は、記憶の編集能力が高い
 20 「好き、嫌い」で脳の抑制を外す
 21 「おねえ力」を身につける
 22 毎日の喜びでシナプスがつなぎ替わる
 23 新しいことに触れ続ける「脳のアンチエイジング」
 24 好きな音楽を聴くだけで、脳は活性化する
 25 日頃の会話で、脳を総合的に働かせる
 26 迷っている時ほど、すぐいやる。目的はあとで見つければいい
 27 何もしたくない時は、「待つ」ことで偶有性を磨く
 28 夢日記をつけて自分に耳を澄ませる
 29 一見矛盾することが脳にとっては有効
 30 脳は、成果に関係なく努力した分だけ太くなる
 31 「何を食べるか」より「どう食べるか」
 32 「味わう習慣」が脳のゴールデンタイムになる
3時間目 自分を知ることで脳の道具を増やす
 33 自分を知ることで始まる未来がある
 34 利き目を知って自分のタイプを把握する
 35 脳はバランスよく使えば疲れない
 36 他人の心理を推測する「心の理論」は、三、四歳で習得
 37 自分に謎を感じることがエネルギーになる
 38 「自分を知る」とは「自分の顔」について知ること
 39 脳が顔による視覚情報を植えキロなくなる時
 40 なぜ親愛の情が生まれなくなってしまうのか
 41 最も魅力的に感じられる顔は「強調顔」
 42 進化も美の基準も顔は生もの
 43 人は相手の左側の表情にひきずられやすい
 44 口角を引き上げるだけで楽しい気分に変われる
4時間目 コミュニケーションで脳の道具を鍛える
 45 他人とのかかわりは脳の栄養源である
 46 相関関係によって集団行動は生まれる
 47 いろんな個人が集まる集団のほうが、他人に協力的
 48 「世界中の人々は、六人ほどの友人を経由すれば皆ひとつにつながる
 49 落ち込んでいう人を励ましたいなら、自分が「幸せの鏡」になればいい
 50 「ミラー・ニューロン」を活かすには、楽しそうな人の近くにいる
 51 よく知っている人からも脳は刺激を受けている
 52 会話における三種の神器
 53 質問とは生き物である
 54 質問アンテナを張る
 55 答えが出ない問いを持ち続ける
 56 文学作品で無意識世界を意識化する
 57 「○○らしさ」から自由になる
 58 「ここは違う」「こおにあった」で脳の感受性を刺激
 59 自分の好きな単語を一〇個声に出してみる
 60 行き詰まった時は、単純作業で回路を切り替える
 61 変奏曲は、とっておきの気分転換の方法
 62 見落としていた生活の中の喜び
5時間目 一日一バブルを脳は求めている
 63 脳の中には常にバブルが起こっている
 64 脳の中で起こしたバブルの数だけ賢くなれる
 65 複雑系の豊穣の大地にバブルを起こせ
 66 人生とは、限りない往復運動。失敗しても戻ればいい
 67 恋愛で目覚めた「バブル力」
 68 「個人のグーグル時価総額」を上げろ
 69 相手に笑いの安全地帯を伝える
 70 複雑な世の中で決断力を磨く脳のメカニズム
6時間目 日々の愛が脳を活性化させる
 71 愛を注ぎ込まれた「脳の道具箱」は鬼に金棒
 72 愛とは脳にとって永遠の不在である
 73 アタッチメントセオリーの普遍性を知る
 74 左右の脳をつなぐ脳漿がないキム・ピーク
 75 「お金より価値があるのは、知識と学問である」と教えられた少年時代
 76 親の愛とは、子どもに印象的な出来事を残すこと
 77 家族とは、引き受けるもの
 78 隣人にとっての安全地帯となる
7時間目 明日の脳を耕す
 79 希望を持つのは心の技術
 80 脳を空白にして、希望を生み出す
 81 違う自分と巡り合う仮想のレッスン
 82 「人生の感想線」で過去から学ぶ
 83 小学校の教室で起こった「未来の原体験」
 84 未来予想図を描いてみる
 85 脳の渇望が「未来の卵」になる
 86 星飛雄馬のように、弱点を変化への踏み切り板にする
おわりに 自分基準で生き抜き、心に雑草を

 こうして目次を抜き出すのは、実にいい作業です。もちろん、最初はインターネットで探すのですが、まず大項目は書いてありますが、私が記すようには、細かくは書いてありません。だから、私が自分で少し面倒なことを苦労しないとなりません(こんなのは本当は苦労ではありませんけど)。それで、また本を読み直している気持になっています。
 でも、こうして頭の冴える人、きれる人とうのは、こうして目次を読み直していることがいいですね。私のようなとろい人間にも実にいいことです。再び、本を読み返し、重要なことを教えてもらっている気持になれるのです。
 こうして、茂木健一郎さんの本も読めて嬉しいです。