「今年の流行語大賞はWeb2.0じゃない？」などという冗語が飛び交うくらい、「Web2.0」というキーワードをよく目にする。すでにご存知の方も多いと思うが、Web2.0という概念は、米オライリー社のティム・オライリー氏によって2005年以前から提唱されていたコンセプトだ。
従来の一方向的なコンテンツ配信ツールというウェブのあり方（Web1.0）に対して、不特定多数のユーザーによる双方向かつ現在進行形の内容拡充性といった新しいウェブの姿を、総じて、Web2.0と呼称するのである。（2006.08.22)
私もＷｅｂ２．０というと、「あなたはちゃんと判っていないんじゃないの？」と言われそうな気がしてしまいます。いや、これは私の中のもう一人に言われてしまうことでもあります。
ただこうして今自分に言い聞かせているところなのですね。「不特定多数のユーザーによる双方向かつ現在進行形の内容拡充性という新しいウェブの姿」だよ、と。
まあ、「私がやっているのがＷｅｂ２．０だよ」なんていいきれればいいのですが、どうなんでしょうね。
ユーザーが主導的にコンテンツを提供し、ユーザー同士の口コミやお勧めがそれらコンテンツを発展させている姿は、まさにWeb2.0の典型と言うことができるだろう。
そうだよな、私たち自らがやることなのでしょうが、思えば私はインターネットでホームページを作ったときから、いやパソコン通信のときも、そういう姿勢だったなという思いですね。いや、もっと思い出せば、学生のときに学生運動やったときから同じ思い、同じ姿勢だったと思っています。すべて自分で、自分自身の手でやってきたつもりです。とくに、このインターネットでホームページやブログを更新することはすべて自分でやりきってきたものです。
ただ、ここにも書いてありますが、「Web2.0が新しいタイプのコンテンツシステムであることは間違いないものの、これに即応するような新しい収益モデルの姿が提示されていないといった現状がある」というのが、不満にも思えてしますところです。
ようするに、私と同じ世代の人たちに、「だからそれで、どうやって金にするの？」という問いがあったときに、私なんかは明確に応えられないということです。
このような問題状況の中、先日駆け巡った一本のニュースは注目に値する。マイスペースとグーグルが、検索システムの提供について契約を結んだというのである。これにより、マイスペースにはグーグルの検索システムが採用される他、グーグルのキーワード連動型広告など、広告配信システムも導入されることが決まった。3年数ヶ月の契約期間で、最低保証9億ドルもの契約金がグーグルからマイスペースへと支払われることになった。
これは、私が 東京ＩＴ新聞の第２号 で
一面には、
「グーグル」×「マイスペース」歴史的提携
という見出しです。サブ見出しが、「ネットメディアの夢のコラボレーション」とあり、小見出しが、「巨大メディア間の突然の契約劇」と「メディア融合とグローバル化の加速」です。
これは私には、実にいいニュースでした。これを見なければ、私は知らなかったことですね。
と書いた内容でもあります。
このGoogleの広告手法は、Googleだけではなく、他でも次々にやっていく方法だと思います。
検索連動型広告では、検索の際に用いられたキーワードに関連する広告が、結果画面に表示される。検索する際に入力されるキーワードには、検索を行うユーザーの欲求が隠されていると考えられるが、検索連動型広告では、この欲求に対して類似の情報を提示できる。個の意識が尖鋭したWeb2.0のコミュニティにも、ある程度親和的な広告形態と言えるのではなかろうか。
この「検索連動型広告」は、Googleだけではなく、今はアマゾンでも使われています。私のホームページとブログには、この二つとも入れてありますから、それで実際に多くの方がその広告に反応してくれているのも如実に感じているものです。
Web2.0時代のビジネスモデルは途上だが、検索連動型広告あるいはコンテンツ連動型広告がまずは主力としてけん引していくことになるだろう。
たしかにこの通りでしょうね。私の将門Ｗｅｂやブログ将門で、そのことをよく感じています。
私もとにかく、Ｗｅｂ２．０をやりながらＷｅｂ２．０を理解していくことが一番の早道でしょうね。
