将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:トロツキー

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 私は一昨日夕方長女の家に向かっていました。王子駅前の東武から都電と並行に歩いていました。東武から、5人の親子連れも歩いています。だが、一人の男の子はみんなから遅れて歩いています。お母さんがその子に、早く来いと声をかけます。でも男の子は少しふてくされています。
 ちょうど石神井川の小さな橋を渡るときです。それは王子桜橋でした。その家族の一番上のおばあさん(と言っても50歳くらいの若いおばあさんです)が、その橋の下を泳いでいる錦鯉を見て、「えっ、あれはクジラ?」と声を出します。私はいささか驚きました。その息子であろう(と思います)は、呆れています。
 でもそこから、私の想像が始まります。

 息子は、もう仕方ないなあというように声をかけます。「こんなところにクジラがいるわけないだろう。クジラはNHKの坂本龍馬の時代にみんなとっちゃったんだよ」。ばあばは「ふーん」と感心します。妻は、「おばあちゃんは、情けないけれど、私の亭主は知識があるわ!」。そこでやはり、息子はふてくされて離れて歩いています。「うちの家族はばかばっかりだなあ。こんなところにクジラがいるわけないだろう。ああ、トロツキーは何故スタリーンに勝てなかったのだろうか?」
 こうした馬鹿な親子3代を私は目の前にして、「ああ、なんという馬鹿だろうか。そもそもトロツキーではなく、シモーネ・ヴェイユの嘆きこそが大事なのだ」。
 ああ、もうはっきりしているのは、この3代の親子はみな馬鹿ですが、偉そうにそばで嘆いている私も大馬鹿なのです。もうただただ、こうして王子は馬鹿な光景が広がるだけです。

 でもいつも私は歩いていて、何も聞いていない顔をしていますが、実に馬鹿な会話を聞いていますよ。

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 周の雑読備忘録「山室建徳『軍神』」目森一喜さんから以下のコメントをいただきました。

1. Posted by 目森一喜    2007年09月20日 00:57
 今でも戦争というと軍隊同士のぶつかりあいだという像を持っている人が多いですね。第一次世界大戦以降、戦争は武装した軍隊が非武装、あるいは軽武装の住民を監視したり、殺戮する暴力が主流になりました。
 スペイン戦争では、フランコ軍も人民戦線軍も住民を殺したので、それを見たアナーキストのシモーヌ・ヴェイユが、良い戦争などないと断言しました。
 アジアでは、国民党軍も毛沢東軍も、大量に中国人を殺していますし、北ベトナム軍はベトナム人を殺しています。米軍のソンミ・ミライ村虐殺もありました。
 太平洋戦争当時の日本軍は、体質が古かったためか、そういった事が少なかったかと思います。

2. Posted by 目森一喜    2007年09月20日 00:58
 まったくなかったという事はできないと思いますが、戦後になって言われたほどの事実はなかったのではないかと思うのです。
 今、戦争は、神経を擦り減らす陰惨な行為なだけです。戦闘中は集中力を高める薬物を服用するのがあたりまえになり、退役後は精神的な後遺症に悩まされる事から、軍隊向けに記憶を消去する薬物が真剣に研究されています。広く言えば、すべて麻薬・覚醒剤です。
 戦争は、薬物に依存して行う、病的な暴力行為になり果てました。
 広瀬中佐の像があったのは神田でした。万世橋のたもとにある、肉の万世の上のレストランに昔の広瀬中佐像の写真があります。

 ありがとうございます。
 私は、この本を読んだのも電車の中だけで、なんだか今は大変に仕事も忙しいし、いろいろと気ぜわしいことばかりで、なぜかこの本にも集中できない思いがしていました。ただ、広瀬中佐については、どうしてもその「正気歌」を私もよく詠うためか、いつも親しく考えているためでしょう、どうしてもさまざまな思いが巡ります。
 肉の万世のレストランの中では、この像を描いた絵を見ました。それを、このブログにUPしてあるはずなのですが、どこにあるのか発見できません。発見したら、またそのことを書きます。

 たしかに、戦争というものは、まったく違うものになってしまったかと思います。それは第一次世界大戦からかなあ、なんて思っています。だから、この大戦に参加したとはいえない日本は、第2時大戦ではかなり勝手が違ったのではないかと思っています。
 ヴェイユの指摘は実に鋭いです。彼女は、このことで、トロツキーとは一線を画してしますね。これがヴェイユが今も私たちに迫るだけのものを持っていると思っています。このことが、吉本(吉本隆明)さんが、ヴェイユを評価されるところだなあ、と思っていますよ。
 思えば、その意味で、もうユーロッパではとくに、フランスとドイツなんか、もう2度と戦争はやらないでしょう。この2国は、普仏戦争・第一次大戦、第二次大戦と、わずかな時間に大量に殺し合ったのですね。その前には、フランス革命戦争があり、そのすぐ前にも何度も殺し合っています。
 今のこの2国の不戦の誓いというのは、大変な反省があるからだと思っています。

 ええと、きょうもたくさんのことがありますので、ここまでにします。また書かせてもらいます。

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