将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:ドストエフスキー『悪霊』

10121906 私がこの本を読んだのは中学2年のときでした。
  私が鹿児島市の甲東中学というところの2年生の夏休みのたしか7月20日頃に、兄が東京の大学から帰ってきて、その1カ月後のたしか8月30日に東京へ帰る列車の指定券を買うために、朝4時から鹿児島駅に並んだものでした。
  切符の発売は午前8時でした。そのとき長時間待っているときに、私はこの新潮文庫の『猟人日記』(全2冊)の上下を持って読み始めたものです。たぶん、ただ待っているだけなのは、退屈なので、多分このより退屈な本を読んでいれば、時間がまぎれるだろうと思ったものでした。
 訳者は米川正夫だったと記憶しています。現在の新潮文庫の訳者は違うのですね。
 ツルゲーネフは1818年11月9日~1883年9月3日に生存した19世紀ロシアの代表する文学者でした。私はその後も彼のいくつもの作品を読んでいますが、最初に読んだのがこの作品でした。
 この作品は、貧しい農奴の生活を描いています。ただツルゲーネフは地主貴族の出身でした。だから、私にはどうしても何か上から見ているような視線を感じたものでした。ただし、ツルーゲネフ自身はこの作品を書いたことにより、逮捕投獄されています。
 たしか、ドストエフスキーの『悪霊』にも、このツルゲーネフをモデルとしている作家が出てきます。そしてその姿は少しもほめられたものではありません。いわばドストエフスキーがツルゲーネフをからかっている、少しバカにしているという感じです。
 なんとなく、私はこのツルゲーネフのいくつもの作品を読んできて、割と好きな作家なのですが、どうしても好きだということは誰のもいえなかったものです。その私の思いの根底には、この作品がありました。読んだことは読んだけれど、少しもそれを人にいうこともできない。そんな作品であり、そんな作家に思えたものでした。
 おそらく、今後もこの作品を読むことは決してないことでしょう。(2009.11.21)

10071003 昨日義母はそちらから帰ってきて、妻とすぐに医者へ行きました。それでお風呂も入って大丈夫とのことでした。
 本日「読書さとう」に「ドストエフスキー『悪霊』」のことを書きました。スタヴローギンのこともキリーロフのことも忘れたことはありません。でももう読むことはないでしょうね。思えば、若いときに勢いで読んでしまったのはいいことでした。今では、もう読み返すことなんかありえないでしょう。
 思えば、そんな本のことがいくつも思い浮かぶものです。
 写真は、7月10日の昼12時11分に撮りました。近所にあったお花です。(07/13)

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