11122711 少しパレスチナとイスラエルの紛争についていいます。

 イスラエルがパレスチナに出来てしまったことが一番不幸なことでした。悪いのは、イギリスのバルフォア宣言だと思っています。そしてこのイスラエルが建国されたことの一番の功績者はナチスでしょう。
 西欧があの野蛮な十字軍をやったときに、十字軍というのはイスラム教徒だけを襲ったのではなく、パレスチナに住むユダヤ人たちも殺戮しまくりました。あのリーチャード獅子王と言われるイギリスの英雄王(弟が凶悪とされるジョン王です)が、実にひどいことをこのパレスチナの地で行っています。なんと彼らは、この地で憎きユダヤ人の子どもの肉を喰らったと堂々と言っています。
 多くのユダヤ人たちはローマによる征服のあと、世界へ散らばります。おそらくユダヤ人の大部分はユダヤ人としてではなく、ローマ人として、ドイツ人としてフランス人としてイギリス人としてロシア人として生きていくつもりだったと思います。
 だがその思いを打ち砕いていたのは、こうしたヨーロッパの各国です。ヨーロッパでは、20世紀になってもフランスのドレフィス事件のようにあくまでユダヤ人を排斥ばかりしようとしていました。おそらく一番ひどいのがロシアだったでしょう。
 そしてその最後がナチスです。ドイツでは、金髪碧眼で、ドイツ語しか話せなく、自分のことをドイツ人だと思っている人間を、「でもユダヤ人だ」ということで収容所に送ったのです。
 ためにユダヤ人たちはシオニズム運動を起こします。だがけっして、このイスラエル人たちは、自分たちの国をパレスチナに作ろうとは思っていなかったのです。でも何故かパレスチナにその国を作ることになってしまいました。だが、そこには2千年の間にパレスチナ人が多く住んでいたのです。ただ、このパレスチナのアラブ人たちは、実はユダヤ人には優しかったのです。ヨーロッパで迫害されるユダヤ人たちを優しく迎えてくれるところが、パレスチナ人だったのです。
 実はロシア革命のときこそユダヤ人たちは自分たちが解放される一番のときだと感じていたのではないでしょうか。ボルシェビキには多くのユダヤ人活動家が参加しています。そしてロシア革命後、ロシアソビエト内にユダヤ人たちは自治共和国を建設できました(今はもうありません、シベリアでモンゴルに接して建国された)。でもスターリンはユダヤ人を圧迫しだします(いや実をいえば、レーニンからユダヤ人迫害をやりはじめてします)。
「旧約聖書」によれば、ユダヤ人とはアラブ人と兄弟になっています。人種的には、アラブ人と同じセム族だったでしょう(だからナチスは彼らを迫害する理由にしています。ユダヤ人はインド=ヨーロッパ語族であるアーリア人ではないのです)。

 しかし20世紀になった時点では、ユダヤ人というのはもはや人種的民族的概念はありません。アラブ人もアフリカ人もロシア人もいましたが、その中でユダヤ教を信仰するものがユダヤ人とされました。実はイスラエル建国にあたっては中国河南省に住んでいたユダヤ人と言われる中国人も約30万人がイスラエルに移住しました。彼らは辮髪をつけ、漢字を書き、中国語しか話せません。それでも彼らは自分たちをユダヤ人だと思っていたわけです。
 そして一番の問題点だと私が思うのは、もともとパレスチナおよび他のアラブ諸国にずっといましたユダヤ人(これをスファラディ・ユダヤ人といいます)は貌や姿はパレスチナ人とは区別がつきません。でもあとからやってきたユダヤ人(これをアシュケナジー・ユダヤ人といいます。ヨーロッパにおける数々の有名なユダヤ人とは、みなこのアシュケナジー・ユダヤ人です。例えば、マルクスもトロッキーもフロイトもアインシュタインもドレフィス大尉も、みなこのセム人ではないアシュケナジー・ユダヤ人です)がイスラエルの上部階層になっています。
 イスラエルの左派である労働党とは、このアシュケナジー・ユダヤ人が主流です。私はこのイスラエル左派にこそ、原罪と言っていいほどの罪があると考えています。彼らは、パレスチナ人と区別のつかないスファラディ・ユダヤ人を下層においておくことにより、パレスチナ人との対立構造を作っていきます。だが、スファラディ・ユダヤ人は貧しいだけに人口増加率が高いのです。だから彼らアシュケナジー・ユダヤ人はヨーロッパのいわゆる白人であるユダヤ人をどんどんとイスラエルに移住してほしいと考えていきます。だから、彼らは実は世界のユダヤ人が迫害されると、実は都合がよかったのです。だからソ連のユダヤ人自治共和国がなくなるわけです。ロシアからソ連になっても、ロシアの地ではユダヤ人迫害が続きました。だから大量のユダヤ系ロシア人たちが、あとからあとからイスラエルに移住しています。彼らはなにも持たないでソ連を追い出されるのですからイスラエルでは最前線になってパレスチナ人の土地を奪います。
 以前テレビで見たのですが、トロツキーの甥と称する男が、ロシアから移住してきて、このパレスチナ人を一番攻撃する部隊(軍隊ではなく、私軍を率いていました)の隊長をやっていました。
 第2次世界大戦のあと、イスラエルが建国したときに、世界でたた一つ、真っ先にイスラエルを承認したのは、実にソ連なのです。私は実にスターリンは、自国の邪魔なユダヤ人たちの移動先としてのイスラエルが大事だったのでしょう、と思っています。
 こんないわば、ヨーロッパそしてロシア共産主義のためイスラエルはパレスチナの地に建国されてしまいました。そして建国のときのイギリスの二枚舌と言っていいバルフォア宣言によって、パレスチナ人も独立しようとしますから、そこで不幸なこの二つが戦うことになります。

 少しはしょります。

 私は、こうした残念な出来方の国がイスラエルであるが、もうこれだけ時間が過ぎた以上、もうイスラエルを誰も認めるしかないと思うのです。そしてパレスチナの地をイスラエルとパレスチナで分割してやっていくしかないだろうと思います。この二つの国は、国境で境があるわけではないし、下層のスファラディ・ユダヤ人とパレスチナ人の違いは宗教だけなのです。そして実はイスラエルはIT産業も発展したような国なのです。本当はたくさんの労働者が必要なはずです。だから今のように国境が軍事的に閉じられてしまうと、両方とも困るはずなのです。ただ、イスラエルが国境を封殺すると、パレスチナ人たちは仕事がなくなりますから、ますますイスラエルを憎むことになります。この悪循環がずっと続いていきます。
 私はもはや、パレスチナのアラファトこそが辞めてほしいのです。あいつはいつまでなにもしないでいくのでしょうか。いくらイスラエルがひどいとは言っても、イスラエルでは、選挙が行われ、それによって政権が交替するではないですか。アラファトはパレスチナを建国できてから、なんで今も政権の長にいるのでしょうか。
 そして一番許すことができないのが、とくにイスラム過激派のやる「自爆テロ」です。こんな非人間的なしうちをどうして神の名前でできるのか。今では、幼い少年少女たちまでを動員して自爆テロを続けています。何故アラファトは、それを止めさせられないのか。「止めるべきだ」「もうこんなひどい自爆テロを止めよう」といえないのか。そんな指導者なんか、もういらないのです。

 私は同じく悲惨な紛争地域であった北アイルランドを思います。あの地でも、復讐が復讐を呼ぶ血だらけの地域でした。ただ少数のカトリック系住民と多数派のプロテスタント系との間で休戦協定ができて、その後もいろいろありましたがカトリック過激派も認めることにより、今は前よりははるかに平和な地域になっています。
 少数派だったカトリック系の若者たちも、平和によって諸外国から資本が入ってくるようになり、仕事に就くことができるようになりました。その若者たちは、毎日銃をもつよりも、仕事で賃金をもらうことにより、街のパブでビールを毎日飲むことの幸せを感じたはずです。
 この北アイルランドのやり方を、このイスラエルとパレスチナでもできるはずです。パレスチナ側が自爆テロをやめ、国境が開かれたなら、必ず世界のさまざまな国からイスラエルに仕事が発注されてきます(例えば、イスラエルは錦鯉の大きな生産地だということですね。日本の新潟にも負けない錦鯉を生産してヨーロッパの市場を、この日本より優先しています)(註)。そうなれば、パレスチナ人たちも、国境を越えて賃労働に出掛けることができます。
 私はもう銃をもつのではなく、パレスチナ人がユダヤ人経営者に対して「賃金をあげろ」とスファラディ・ユダヤ人たちと連帯して要求する日が来るのを期待しています。そしてそれは不可能なことではないはずなのです。

 (註)錦鯉を養殖して輸出している国は、この日本とイスラエル
 とジャマイカです。それから日本の企業が米国でも生産していま
 す。米国でもヨーロッパでも錦鯉を飼うという趣味が大流行です。
 そして中でも一番市場を占有しているのが、我が日本です。とく
 に日本の新潟県で大量に錦鯉が生産されています。
  ところが、イスラエルでも、この錦鯉の生産が盛んでして、彼
 らは

    錦鯉の質に関しては、まだ日本には勝てないが、価格の面
   では日本より安い鯉を生産できることにより、ヨーロッパの
   市場では日本を上回っている。

 と述べているようです。
  私はイスラエルやパレスチナの地で、こうして錦鯉を平和な国
 のスファラディ・ユダヤ人と平和な国のパレスチナ人が一緒に作っ
 てくれれば、それこそいい風景だなと思っています。
  それから、この錦鯉を輸出する一番の手段は、実にこのインター
 ネットによる広報と取引です。インターネットで見てください。
 インターネット上で鯉が見られて買うことができます。そして生
 きている鯉が配達されるのです。それはたしかにイスラエルでも
 ジャマイカでもできるはずですね。ただし、パレスチナの地が平
 和になれば、もっと日本の市場が奪われるかもしれません。でも
 子どもたちが自爆テロで屍体になり、また大勢の市民がそれによ
 り屍体になることよりも、そのことのほうがずっとましです。