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 昨日に、8月8日のNHKBS1の22:00〜23:49の「BSディベートアワー」に急遽出てくれないかという依頼がありました。収録は前日7日の午後3時15分からです。
 4日夜飲んだのですが、次の店によらず私は帰宅しました。自分でも「珍しいな」という思いでした。実は前日も飲んでいますし、翌日5日も飲む予定が入っていまして、かつその前の週は、仕事と夜の酒の付合いで、それこそくたびれていたこともありました。
 私がちょうど10時半頃帰宅しますと、友人のU氏から電話があり、この番組に出てくれないかという話です。私は「7日なら珍しく空いているし、いいよ」という返事をしました。そして彼から、内容のメールをもらい、さらにすぐNHKのこの番組担当者からもメールが届きました。
「なんだ、またこういうことでやるのか」と少々ウンザリする思いもありましたが、翌日その担当者と電話で話し合うことになりました。

 5日午後3時頃、私はこの担当者と電話でかなりつっこんで話しました。私は私が過去テレビ朝日のたけしの番組に出たときのことをいいました。(そのときのことは以下に少し書いてあります)

  「プロジェクト猪の掲示板で」(2002.11.25)

 私はこのときの番組の内容、その担当者の企画意図をいい、人を世代で判断することの危険なこと、おかしいことを強くいいました。団塊の世代が一つの考えで固まっているわけではないように、若い人もさまざまな考えを持っているだろうと言ったのです。
 このNHKの担当者は、実に丁寧に聞いてくれて頷いてくれました。でもやっぱり彼の企画では、私たちの世代と、今の若者は激しく対立していて、それの対決が面白いことだという考えが最初にあったようです。ところが、何故かこの企画に出たいという人が少なく、出場者を集めるにの困ったもので、私にも声がかかってきたようです。
 それは彼の「こういう考えだと、出てもらえないですかね」というような不安な声で判りました。私は「いや、別に背景としてだけでも出ますよ」とはいいました。そしてでも、「どうせ手をあげて喋りだしちゃえば、いいのだろう」なんていう思いでいました。でもでも、NHKはそんな甘くはありません。

 さて、それで私は以下のアンケートの答えを6日にあるクライアントで書いていまして、翌日NHKの担当者当てに送りました。このアンケートの内容がこの番組の内容にあたります。(***に囲まれたものが、アンケートの内容とそれへの私の答えです。私は当日手をあげて、これを答える気でいました)

8月のBSディベートアワーアンケート
2004年8月6日記入
 記入者名 萩原周二

連絡先 東京都千代田区神田駿河台2丁目1番19号
電話  03−3291−××××  e-mail ××××
職業・肩書き 経営コンサルタント(昭和23年生 56歳)

1.「フリーター」という形態の仕事についてどう思いますか?
フリーターの人口が400万人を超えました。自分のやりたい仕事がやりたいようにできるという反面、収入が少なく不安定、企業には職歴として評価されないなどの問題もあります。「フリーター」を肯定しますか、否定しますか?

 今、この日本が社会が安定繁栄している社会というわけではないということをそのまま反映しているのが「フリーター」の人口の増大ということになっているのだと思います。だから、今就職に向かいあっている若者は大変なことだろうなと感じています。もっともこれは若者に限らず、リストラされている熟年も辛いことでしょうね。
 ただ、「とにかくプータローは駄目だ」とばかり、親やいろいろの大人が、その若者にいうのは、あんまり私は賛成できません。あせって、どうでもいい会社や職業についてしまうと、それこそ悲惨ですよ。私はそうした例をいくつも見ています。
 まあ、私なんか、転職ばかりを繰り返し、結局誰も私をやとってはくれないようなので、自分で会社をやりだしました。私のように、転職を繰り返すのもいいけれど、気にいった職業を判るまで、見つかるまでフリーターでいるというのも、別にいいんじゃないかな。

  周の職歴
 (これは私の過去のHPに書いていました。また書くつもりでいます)

2.若者の晩婚化が進んでいます。平均初婚年齢は27歳。30代前半の女性の4人に1人は独身といわれています。なぜ若者は結婚しないのでしょうか?

 私は娘二人です。長女は25歳の今年4月29日結婚しました。次女は24歳ですが、来年あたり結婚するだろうと予測しています。その娘の友人たち、私の親族含めても、けっこうみんな早く結婚するのですが、これはそれぞれその個人の勝手自由ではないのでしょうか。若者に限らず、結婚したい人はすればいいし、したくない人はしなければいいのです。ただ、別に「この人と結婚したい」という熱い思いがなくても、「子どもができちゃったから、結婚するか」という私のような存在も、大昔も私の時代も今も同様に存在するのかと思います。でもそれもまたいいのじゃないのかなあ。

3.子育てと仕事の両立は可能でしょうか?

 当然可能です。私の妻もずっと働いています。二人の娘も結婚しても、仕事は続けます。私の家庭の場合は、私の両親、及び妻の両親、私の義姉、妻の会社の社長や妻の同僚の協力がありました。それに私の住む千葉県我孫子市の保育園も、実によくやってくれましたよ。二人の娘の子育てについても、私たち夫婦は熱心に協力していくつもりです。

4.妻の親と同居する「マスオさん型家族」が流行っています。
  あなたが考える「マスオさん型家族」の良いところ、悪いところはなんですか

 私の娘の彼氏が私のところに入ってくれればいいなあ、と思っています。でも結婚したばかりの長女は、当分二人で暮らすでしょう。子どもができる頃になったらどうなるかな。私のところでもおおいに歓迎です。次女の彼氏のほうは、そのお母さんが、うちの子含めて家にほしそうなんですが、これまた私のほうへ来てくれれば嬉しいです。私は、私の次女を彼氏のとられるのはいいのですが、そのお母さんにとられるのは、なんだか悔しいな。

5.その他
親から子へ、子から親へ、これだけは伝えたいことなんですか?

 娘が大学生になるときに言ったことを思い出しました。「大学で知り合った友だちが生涯つき合っていける友人になるよ。その友人を大切にしなさい」。 今また、同じことをいいます。今の職場での友だちを大切にしなさい。いい友だちがいるということだけが、君の大切な財産だよ。
                          将門Web

 ようするに、今の若者にフリーターが増えている、また若い女性は結婚をしたがらないこと、そのことに対して、「それじゃ駄目だ、日本が立ち行かなくなる」というようなことを強烈に主張するおじさん、おばさんが必要なのであり、それに対して子ども世代のほうは、「それはお前ら大人が悪いからなんだ」と言って、対立しているという構造なんでしょうが、私のように「そんなのは個人の勝手だろう」なんていうおじさんでは、喋ってもらっても困るのです。 私は私のような当りまえの主張をしていって、その中で論議してこそ、現在の問題を浮かび上がらせられるし、激しく真剣な論議にもなれると思っていますが、番組の意図は違うのです。やっぱり、番組のビデオでは、ビートルズ来日と東大安田講堂攻防戦、そして私たちの世代が高度成長期を作ったかのようなことが映し出されました。「もういいかげんに、決めつけるのはやめろよ」という思いでした。
 若い女性が結婚しなということでも、私たちの側のおじさんの中では、

  私は娘が二人いるが、二人とも結婚しない。長女はいい会社に
 就職して、仕事を懸命にやっていて、趣味はバイオリンで、親の
 私がお見合いの話をしても、全然応じてくれない

というようなことをいいます。これが企画側に合った嬉しい発言なのでしょうね。私なら

  長女がこのあいだ結婚して、私はその場で詩吟が出来て面白かっ
 た。本日の手賀沼花火に、長女は彼氏と一緒に私の自宅に帰って
 きてくれて嬉しいな。次女の結婚のときも、私は詩吟をやるよ。
 娘二人が結婚すると楽しいね。結婚したくない人は、別にしなく
 てもいいんじゃないの。ウチの娘は違うよ。だいたいその娘さん
 はブスなんじゃないの。うちの娘は、魅力があるよ。……………
 いや、ブスっていうのはサ、顔もブスだし、心もブスなんじゃな
 いの…………。(本当はブスなんて言っちゃいけないよね)

なんて言い出しますから、実はこれのほうが面白いし、私の発言はブーイングを浴びて、さらに面白い言い合いになるように思いますね。
 なんとなく私は面白くない思いでした。でもまた帰宅すると、大勢の家族・親族に囲まれて、また楽しい我が家でして、私はまたビールを腹いっぱい飲んでしまいました。