この本は私が1999年くらいに、東京北区赤羽の古書店で手に入れたものです。すぐに読み終えたものでした。

書 名 わが魂を聖地に埋めよ(上下2冊)
    アメリカ・インディアン闘争史
著 者 ディー・ブラウン
訳 者 鈴木主税
発行所 草思社
1972年10月31日第1刷発行
読了日 2001年4月21日

11042804 やっぱり私はまだこうした歴史を知らなかったのだと思いました。
 私はアメリカ・インディアンの闘いの歴史を、どうも、マイアミ族、モヒカン族、ナヴァホ族、シャイアン族、スー族、コマンチ族、アパッチ族等々が個別に、そしてばらばらに時間的にも各個撃破されてしまったように思っていました。だがこれを読んでみて、たしかにそれはその通りなのですが、もっと時間的にも長い闘いがあったのであり、次々に闘いは起こり、そして破れていったのですね。民族的に連帯できたのが、シャイアンとスー族だけったのは悲しいけれど、かなりな連携で闘い抜いたのですね。
 それと若き日のシッティング・ブルが、白人から追い立てられるサンティー・スー族を見た視線がいいのです。彼はこれで白人と徹底して闘わないとならないのだと決意するのです。
 しかし結局米国の白人というのは残虐なんですね。

 下巻での圧巻はやはり、スー族とシャイアン族によるリトルビックホーンの戦いであろうか。それにしても、白人がインディアンに対して残忍・残虐なのことに読んでいながら、非常に憤りを覚える。この姿が、日米戦争の南大平洋各地での米軍の日本軍への残虐行為とつながっていることなのだと私には思える。
 まさしく、ヘレン・ミアーズ「アメリカの鏡・日本」と「リンドバーク日記」における米軍の日本軍に対する数々の残虐行為の記述と、この本におけるインディアン諸族への残虐行為の数々の記述はまったく同じである。
 アメリカのひどさをそのまま書いてある本だと思っています。

 ただし、今21世紀になって、アメリカは自らの恥ずかしい歴史をそのまま明らかにしているのを感じています。それには、こうした本の著者がこうして述べ続けたことが大きいと思っています。(2011.04.28)