1303200113032002 もう江戸時代は終わったのだ。的矢六兵衛がこうしていることはもはや意味がありません。どうするのでしょうか。加倉井隼人は六兵衛に語ります。

「一世一元の制なるものも定められての。今上の御代の続く限り、いかなる天変地異が起きようと明治という時代は変わらぬらしい」

 そうですね。この時から今に大きくつながる時代になるのです。その六兵衛は文机で一文を記します。

 聖人南面而聴天下響明而治。
 しばらく考えこんでから隼人は思い当たった。「易経」の一節である。六兵衛は諳んじた漢籍から、元号の出典を引き出したのであった。

 もう隼人と同じく、「おぬし、いったい何者なのだ」と私にも同じ言葉が出ます。昭和から平成になったときに、「なんでいまさら元号なのだ?」と思ったものでしたが、今ではこれが正しい日本の年号の定め方なのかなあ、なんてことを思います。西暦13031707だけでは、私たちが嫌になってしまいます。