将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:三一書房

1201220642.鷲田小彌太「増補版吉本隆明論 戦後思想史の検証」
  1992.8.15 三一書房 4,200円   472頁
  前口上 1
  第一章 敗戦期の自己意識───「近代」の超克
   1 「停滞」の意識───宮沢賢治論

1201210140.鷲田小彌太「吉本隆明論 戦後思想史の検証」
  1990.6.15 三一書房

11013001 昔持っていて、誰かが借りて行ってしまい、またこのごろ古本屋で手に入れた本があります。

書 名 東京女子高制服図鑑
著 者 森伸之
発行所 弓立社
1985年7月27日第1刷

 ちょうどこの本が最初出版されたころは、姪が中学生でしたから、これで進学するときの参考にするのに買ってきたものでした。というよりも、私自身がこの話題の本を見たいことが一番大きかったと思います。そして私が吉本(吉本隆明)さんの講演会でときどき見かける宮下和夫氏の弓立社から出版されていることにも興味がありました。
 この本は話題になりすぎて、第2版は三一書房から出版されたと思いました。ただ初版の弓立社版とは少し内容が違うところがあったようです。たしか弓立社版ではあった「偏差値一覧」というのが、三一版では無くなっていたようです。
 私はこの本には実に感心しました。まずそもそもこんなことに情熱をかけて、結局はこうした本を作りあげてしまったことにたいしてです。たぶん、小学生中学生高校生という時代を、ずっと女子高校生の制服にあこがれていたのだろう著者たちが、それをノートに少しつづ書いていたものを、こうして集大成したわけです。そんなことにも感心してしまいます。
 そして、実に毎ページの絵とコメントに感心します。東京都内の私立高校と都立高校の性格の違いの表現なんか、「なるほどな」とうなずいてしまいます。
 私の好きな絵とコメントのあるところ(ついでに好きな制服になるのかな)を以下あげてみます。

  女子聖学院高等学校
  [解説]
    東京北部地域で群を抜いて注目を集める。明らかに中央線
   以南の血筋を引くデザインは、胸元の切れ込みの鋭さでは横
   浜の森村学園と互角に張り合うことのできる、都内で唯一の
   制服とまで言われている。またここは、ゴールデン・ウィー
   クが明けた頃から早くも夏服姿の生徒が見られることでも有
   名。汗だくで冬服を着込んでいる他校生に羨望の視線を注が
   れながら涼し気に歩く彼女たちは、今や北区にありながら渋
   谷・港区ミッションスクールのノリをすっかり身につけている
   ユニークな存在に成長した。

 うん、京浜東北線で出会うななんて思うのです。そして、この女子高の生徒と出会えてまた恋ができたら最高だななんて思います。まあ、ありえないことですが。
 今度は、かなり適確に貶しているなと思われる解説の一部を抜き出しましょう。

  佼成学園女子高等学校
    どこから見ても平凡なジャンパースカート。まるで都立じゃ
   ないか(中略)この学校の責任者には、一ぺん八王子駅のホー
   ムに立って、カラフルに入り乱れる都立高の制服をじっくり
   観察していただきたい。(後略)

  洗足学園大学付属第一高等学校
   「洗足」なんていう変わった名前の学校だから、さぞかし制
   服も……などという甘い期待を見事に裏切ってくれる、平凡
   なジャンパースカート。ほんとうに、いーかげんにせーよー
   と言いたい。東急女子高群のお荷物といわれる現実を、学校
   側は知っているのだろうか。(後略)

  修徳高等学校
    何とも言えない、不思議なかたち。今は亡き大平正芳さん
   が、必死で流行らそうとしていた「省エネ・ルック」がこん
   な感じだったような気もする。しかし女子高の夏服としては、
   あまりに暑苦しいデザイン。(後略)

 こんなことを指摘された学校はたまらなかったでしょうね。事実、この本の影響で新しく制服のデザインを変えた高校がいくつもあったといいます。また都立高校でも新しい制服を有名デザイナーに頼んだところもあるというのを聞いています。
 私の世代では、制服なんかなければないほうがいいと思っていたわけで、そして時代は制服なんか無くなる方向に行くと思っていました。ところが制服のない都立高校よりも、制服の素敵な私立高校を選んでしまう子どもたちも多いという事実に気がついたころ、この本に出会いました。
 やはり制服の是非はともあれ、女子高生にとって毎日着て行くものである以上、このような本により、着ている本人が気にいるようなより素敵な制服の出現をこそ願います。(1997.05.17)

  あの、一言付け加えます。以上は私が1997年5月17日に当時のパソコン通信に書いたことです。「本の内容を訂正しろ。訂正するべきだ」というようなことは、この私に言われても困ります。出版社に言ってください。(2011.01.30)

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