将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:上坂冬子

11030906書 名 我は苦難の道を行く
    汪兆銘の真実 上下2冊
著 者 上坂冬子
発行日 2002年3月10日第1刷
発行所 文春文庫
読了日 2002年5月19日

目 次
第1章 半世紀、埋もれていた資料
第2章 文人政治家のロマン
第3章 権謀術数、反共か抗日か
第4章 日中、裸で抱き合うべし
第5章 和平工作に仕掛けられた罠
第6章 蒋介石との訣別
第7章 日本政府の汪兆銘救出作戦
第8章 最終段階における部下の裏切り
第9章 悲劇の南京国民政府誕生
第10章 日米開戦前夜
第11章 毛沢東、汪兆銘との合作を求む
第12章 汪兆銘、死す
第13章 「私は父を評価しない、しかし」
第14章 獄死を選んだ汪兆銘夫人
第15章 汪兆銘亡きあとの二つの事件
第16章 遺書と恋にまつわる噂
エピローグ 二十世紀の日本の汚点

 私にとって、大昔から不思儀な魅力を感じていた汪兆銘です。こうして、いわばはじめて彼の思想がこれで明らかにされたように思います。私が

  「歴史は繰り返す」のか

で書きました、中国の歴史が3つ勢力のせめぎあいで決ってくるというのは、実は汪兆銘のことを考察したいからなのです。すなわち中国国民党蒋介石と中国共産党毛沢東と、そしてもう一つはこの汪兆銘なのです。さてさて、全編涙ぐんでしまうような汪兆銘の真実です。
 汪兆銘の死と、日本の敗北というのは、何故かつながっているような思いになります。汪兆銘の政権が中国をすべて掌握できるようなことだったならば、それはいわば西欧植民地帝国主義と、アジア解放の戦いということにもなったのでしょうが、そうはならなかったわけです。やはり、この日本がやったのは、「アジア侵略」と言われても仕方ないとしか思えません。でもとにかく、汪兆銘の姿には、どうしても涙が浮かんできてしまいます。(2002.05.19)

11030802書 名 生体解剖
    九州大学医学部事件
著 者 上坂冬子
発行所 中公文庫
読了日 2001年1月7日

 最後の解説のなだいなだのいうことが気になる。生体実験としては931部隊のほうが大規模かつひどいと思われることをやっているのに、実際に戦犯として裁かれたのは、ここで扱われている九大事件の方だったという事実はどういうことなのかという疑問なのである。
 それにしても、この上坂冬子というとなんとなく私なんか好きになれないタイプなはずなのだが、実は私は好きなのですね。大昔実際にお会いしたことがありましてね、なんか元気なおばちゃんでね、まあ、いわばいい感じでしたよ。(2001.01.07)

↑このページのトップヘ