将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:上意

1210290512102906 以下から始まります。

 三人は帝鑑の間に上がった。

  秋山伊左衛門が立ち、そのすぐ後には加倉井隼人、福地源一郎が座っているのです。そしてその前には新的矢六兵衛がこの挿絵のように控えています。

 ・・・隼人の目には、四十畳の青畳がやおらささくれ立って、藁筵(わらむしろ)のごとく荒れていくように映り始めた。

 無理もないなあと思います。なにしろ加倉井隼人には、これがこの「上意」が本来なら上意とはいえないものであることは充分に分かっているのです。
 また明日が実に待ち遠しいです。
12102814 これは実にいい、感動する小説です。「こんなこと、あのときにあるわけないじゃないか」というのはたやすいことです。でもあのときには、こうしたことが現実にあったと思わせてくれる小説なのです。

1210270712102708 これは面白い図です。この挿絵も面白いです。加倉井隼人と福地源一郎がならびその前を秋山伊左衛門が歩きます。

 嘘ハッタリもここまですれば、怪しむ者もいない。とりわけ老獪なる秋山伊左衛門の落ち着きようは役者はだしであった。とうてい先刻まで妾宅に隠れていた卑怯者とは見えぬ。

 しかし、この「上意」というのは真っ赤な偽物であるわけです。これを見ている大勢の野次馬(江戸城にいるただの武士の御家人旗本たち)は、さまざまこの12102702上意を予測します。おおむねその予測は当たっているのです。でももはやそんなことよりも、新的矢六兵衛を早くこの場から引き下げないとならないのです。
 これには誰も同意しているのです。明日はもう朝廷の勅使が来てしまうのですから。

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