12110811 この二人は、司馬遷は少しも書いていません。でもその時代にも話はあったと思うのです。ただ神話が嫌いで、どうしても人間の歴史のみが書きたかった司馬遷には、書く必要がなかった。書きたくなかったと思われます。でも私は敢えて、「五帝本紀の前の伏儀と女カ(じょか)」としました。女カのカは、「女へんに過ぎる」の字からしんにゅうを取った字です。
 世界に洪水伝説がどこにもあります。キリスト教で言えば、「舊約聖書」にノアの箱舟伝説があります。世界が天が裂けて洪水がやまなかったときに、この女カは天の破れを修復し、大亀の足で天を支えたとあります。
「屈原『楚辞』」の「天問」では、この女カが人間を作ったといわれています。
 おそらく中国にも豊かな神話があったのあろうと想像できますが、司馬遷が嫌ったであろうがために、いわば神の話はないと言っていいようなことになっています。
 なお、この伏儀(ふくぎ)と女カは夫婦あるいは兄妹と言われています。