2009年 長谷川慶太郎の大局を読む
2009年 長谷川慶太郎の大局を読む
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   最初の「まえがき」の最初に、慶太郎さんが自分のホームページを持ったことが書かれています。

   http://www.hasegawa-report.com/ 長谷川慶太郎公式サイト

 ただ、ここにバナーらしきものがないので、私のサイドバーに置きたいのですが、困りました。私は、なにかそれらしきもので、勝手にバナーを作成しちゃうのですが、そうしちゃおうかなあ。それで、この本を読み終わったときに作りました。そしてサイドバーに置きました。

書 名 2009年長谷川慶太郎の大局を読む
著 者 長谷川慶太郎
発 行 李白社
定 価 1,500円+税
発行日 2008年10月19日初版発行
読了日 2008年10月20日

目次
まえがき
第1章 「サブプライム問題」は終わった
「サブプライム問題」を総括する
 「サブプライム・ショック」の発端
 「サブプライム危機」から自力脱出した米国
  ベアー・スターンズ社の救済に動いた米財務省とFRB
なぜ米国当局は公的資金の直接投入を避けたのか
 米国の政治力の強さ
 一六八〇億ドルの緊急減税策
 決定的な役割を担ったFRB
 「格付け機関」が信用不安を増大させた
英国に波及した「サブプライム問題」
 一〇兆円の公的資金を投入した英国
 似て非なる日本と英国のグローバル化
 欧・米の「サブプライム危機」対策の違い
これから世界の余裕資金は何処に向かうのか
 急変した投機資金の流れ
 世界的な「住宅バブル」崩壊
 米国の金融機関はまだ余裕がある
第2章 世界経済の行方
グローバル経済を支える「不変のドル信任」
 国際貿易の決済はドルでしかできない
 一時的な現象でグローバル経済を見誤ってはならない
世界経済を牽引する二つの条件
 ドル相場の行方
 なぜ株価が上がっているのに債券の価格は下がるのか
 多少の為替レートの変動に惑わされてはならない
 ドル相場はいくらが適正か
IMF体制への不信
 ブレトンウッズ体制の崩壊
 機能不全に陥ったIMF体制
 TICAD(アフリカ開発会議)が突きつけた課題
中国一党独裁体制崩壊への序章
 四川大地震の甚大な被害が体制崩壊のきっかけとなる
 インフレに陥る中国経済
 二〇%近い中国の失業率
 「情報入手の自由」が独裁体制を崩壊させる
変わる世界の資金の流れ
 原油先物相場の乱高下は「投機」の産物
 世界規模でインフレが発生する危険はどこにもない
第3章 ますます好況化する日本の「重厚長大産業」
再び「鉄は国家なり」
 デフレ下では大規模なインフラ整備が世界中で進む
 世界の粗鋼生産量は歴史的な高水準に
 日本の鉄鋼メーカーは付加価値の高い鋼材を得意とする
 日本の鉄鋼業界を製品別分野別に見る
  粗鋼 新日本製鐡に迫るJEEステール
  H型鋼 シェアトップの東京製鉄はコスト高が影響
  厚板(厚鋼板)世界的にもJEEと新日鐵の強さが際立つ
  薄板(薄鋼板)新日鐵とJEEで国内シェア七〇%
  トップをひた走る住友金属工業
世界の陸・海・空で展開中の巨大プロジェクト
 「陸」のインフラ整備;‘始、橋梁、鉄道
 「陸」のインフラ整備※.肇鵐優
 「陸」のインフラ整備を手掛ける日本企業を分野別に見る
  道路、橋梁 土木、建設工事に欠かせない日本の技術と建設重機
  鉄道、鉄道車両 高速・大量輸送時代をになう日本の鉄道産業
  トンネル 世界のトンネルを掘り続ける日本の土木技術
 「海」のインフラ整備─船舶、運河、港湾
 「海」のインフラ整備を手掛ける日本企業を分野別に見る
  造船 大手各社ともに一二年前後までの受注を確保
  運河、港湾 海洋土木技術で信頼の厚い五洋建設
 「空」のインフラ整備;\こεに進む空港の拡張工事
 「空」のインフラ整備※ー要拡大する航空機
 「空」のインフラ整備を手掛ける日本企業を分野別に見る
  空港整備 建設土木業界が総力を傾ける東京国際空港の再整備
  『ボーイング787』『A380』の主翼・尾翼は日本製
世界のエネルギー産業に貢献する日本企業
 世界的な「原発ブーム」
 「原発ブーム」の乗る日本の三大プラントメーカー
 世界の精油所、LNGを手掛ける日本企業
 エネルギー分野を手掛ける日本企業を分野別に見る
  原子力発電 三菱重工業、東芝、日立製作所の独占状態が続く
  原発関連企業 三大メーカーを支える企業群
  製油所、LNG基地 委託精製は新日本石油、建設は千代田化工と日揮
 世界に貢献する日本の「重厚長大産業」
 「トヨタ四割減益」に見る「軽薄短小」の宿命
あとがき

 それにしても、今ごろこの本を読んだ思いを書くのは、遅すぎるわけですが、何にしても私が反省すべきところです。

 世界経済の安定が何によって保たれているか……。これは極めて単純かつ基本的な疑問であろう。しかし、この素朴な疑問への明確な回答を目にすることも、耳にすることも滅多にない。
 なぜならば、世界経済の巨大なうねりに目を向けることなく、日常茶飯に起きる枝葉末節ばかりに多くの人が惑わされているからで、その責任は新聞やテレビ等々、マスコミの偏った報道、一面的な情報提示の在り方にあると、筆者はかねがね思っている。
 簡単な話、悲観論のほうが「受けがよい」のが世の常であり、こうした傾向は誠に残念というほかない。
(56ページ)

 このことは、私も常に感じていることです。私はそんな話を求めてはいないのです。

 これまで筆者は繰り返し、インフレが発生する原因は大戦争であり、前世紀と今世紀の最大の違いは、前世紀に繰り返された大戦争が今世紀においては絶対に発生しない点にあると述べてきた。この判断は現在も不変である。
 今日の世界を見渡して、一体どこに大戦争につながるほど緊張して地域があるのか……。
(108ページ)

 この点は大きく誰もの共通認識になっているべきだと思うのですが、まだまだ違う方もおいでになるようです。

 世界各地の高速道路、鉄道、地下鉄などのトンネル工事で、日本の「シールドマシン」が活躍しており、どの国のインフラ整備にも欠かせなくなっている。(140ページ)

 このシールドマシンを私もテレビ番組で見ました。もう昔とは実に違うのですね。私は昔小学生4年のときに名古屋の今池に住んでいました。そのときに地下鉄の東山線の建設を見ていたものでしたが、実に大変な作業でした。車道の下ではなく、住宅のあるところを、すべて住宅を排除して地上から掘り進めていくのです。今の地下鉄建設は実に感心して見ているものです。
 ただし、この東京は13号地下鉄副都心線の建設のあとは、計画がありません。これは実にまずいことだと思うのです。このことは慶太郎さんも他の著書で指摘されています。もっと建設すべきところはあると思いますね。

 しかし、この著書を読みまして、元気な慶太郎さんを感じまして、そして元気である日本を思いました。私も元気になっていかなくちゃという思いです。