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周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:光とともに

光とともに 14―自閉症児を抱えて
光とともに 14―自閉症児を抱えて
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書 名 光とともに……14
       自閉症児を抱えて
著 者 戸部けいこ
発行所 秋田書店
定 価 760円+税
発行日 平成21年2月10日初版発行
読了日 2009年7月30日

 何故かトイレの中で読んでいるうちに、パソコンの前でも最後まで読んでしまいました。そしていつも同じなのですが、私はいくつものページで涙ばかりになっていました。
 雅人が、自分の母親の家に引越する気持になります。同居するわけですが、雅人と幸子の家族には、光と花音がいるのです。これではどうなってしまうかと大変に気になります。雅人のお母さんの前で、幸子と雅人はどうしてもすれ違います。見ている私たちが知るだけなのです。
 このお母さんが、長野県の小淵沢に住んでいる奥野さん(彼はある作家の家の留守番をしているようです)を尋ねます。小淵沢も私はよく知っていますので、「ああ、あそこか」なんて思い出していました。
 最後のぺージに、このお母さんと奥野さんの会話があります。

 孫なのに
 バカにして

 毛嫌いして……

 ひどい
 おばあちゃん
 ですわ

 そんなこと
 ないですよ

 あなたは
 後悔している

 すごく
 いい人ですよ

 もう私はただただ涙が溢れるのです。
 その前のページで奥野とお母さんの会話が次のようです。

 IQ高かったり
 言葉の遅れない
 自閉症の人も
 いるんですよ

 だから
 わかりにくくて
 教授も大人になって
 診断されたって
 言っていました

 専門医が
 少ないせいか
 病院にいく度に
 いろんな診断名を
 つけられたって

 へえ……
 さっぱり
 わかりませんわ
 だいいち
 昔はいなかった
 でしょう?
 聞いたこと
 ありませんもの

 それは
 ただ知られて
 なかっただけで

 わしが思うに
 いつの時代にも
 どこの国にも
 いたのじゃ
 ないかなァ

 なんせ
 最初の論文が
 書かれたのが
 20世紀半ば
 だっていうし

 ここ
 2〜30年で
 ようやく
 わかってきた
 ことだから

 こうした会話のあとで、上のお母さんのことばがあるのです。
 少なくとも私は必ず理解できるようになっていこうと思っています。

光とともに 13―自閉症児を抱えて
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書 名 光とともに……13
    自閉症児を抱えて
著 者 戸部けいこ
発行所 秋田書店
定 価 760円+税
発行日 平成20年5月30日初版発行
読了日 2009年7月29日

 この号ももうあちこちで私は涙を流しました。やっぱり電車の中では読めないですね。私は松戸自主夜間中学校で過ごした日々を思い出していました。
 私が接してした自閉症児のA君を思い出していました。私は他のボランティアで来てくれる中で、このA君をからかう子を決して許しませんでした。「ボクはいじめをしているわけじゃない。そうですよね……」と言い張るのですが、でも私は許しませんでしした。「そういう君の態度、姿勢がいじめなのだ」と私はいい続けたものです。

 この物語の、光君の妹花音ちゃんは、どんなに辛いことでしょうか。どんなに大変なことでしょうか。でも漫画の中でもお母さんがけっして理解できているわけではありません。
 今も224ページで、花音ちゃんが「バカって 言うほうが バカなんだか からねーっ」というシーンには、ただただ涙がでます。実は言った飯田君だって、いけないわけではないのです。
 でもでも、やはり言わなければならないのです。
 私が小学生の頃は、「自閉症」なんて言葉そのものがありませんでした。ただ、私が小学校4年のときの名古屋市千種区の内山小学校には、「特殊学級」クラスがありました。あれが今の自閉症児だったのでしょうね。
 201ページの「中学校篇第18話」にある言葉が以下です。

  お兄ちゃんの
  バカバカバカ
  大嫌い

   また
   花音のオモチャ
   こわしたね

      でも……

  お兄ちゃんを
  バカにする人は
  もっともっと
  大嫌い───

 私は花音ちゃんに嫌いになられないかなあ。私も努力しなくてはいけないのです。いや「努力」しないで、普通に振舞ったら、私は何もかも気がつかないのです。

光とともに 12―自閉症児を抱えて
光とともに 12―自閉症児を抱えて
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書 名 光とともに……12
    自閉症児を抱えて
著 者 戸部けいこ
発行所 秋田書店
定 価 760円+税
発行日 平成19年12月30日初版発行
読了日 2009年7月22日

 お母さんが最初の恋を思い出すところがあります。現在の夫雅人さんに似た感じの人でした。自分の娘花音ちゃんが他の子と遊んでいうときに思い出すのです。
 でも私はここのあたりがよく絵を見ても内容が把握できません。お母さん同士でカラオケ店に行くのですが、それも私にはもう遠い話になってしまいました。

 花音ちゃんの小学校の卒業式で、光を雅人の母親が預かるところがあります。もう読んでいる私も心配になります。でもこの義母も大変なことを必死でやっているのです。
 雅人が住んでいるマンションの管理組合の理事長になるところもありますが、これは私も我孫子のマンションで経験しました。

 でも光のことでは、光の母親とその祖母の雅人の母とでは意見が食い違うところがあります。
 もう読んでいて、深く考え込んでしまうところです。

 最後に『井上春子「発達障害のある子の祖母として」』があります。

 私の孫は31歳、私は今年86歳になりました。
 子は日々体験を通し学び育つけれど、その子を見ながら親も育っていくものだと思う。生活は共にしたことはありませんが、娘親子を見守りながら、祖母の私も色々と学ばせてもらいました。

 『子供しかるな来た道じゃ、年寄り笑うな行く道じゃ』と誰かが言っていた。子育ては出生の声と同時に始まり、親は子供の終生を案じているものだと思います。

 こうして読んだことの記録を書いておくことはいいなあ、とつくづく感じています。

光とともに 11―自閉症児を抱えて
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 やっぱり同じです。部屋に籠もって読むしかありません。やっぱりどうしても私が涙が溢れてしまうからです。

書 名 光とともに……11
    自閉症児を抱えて
著 者 戸部けいこ
発行所 秋田書店
定 価 760円+税
発行日 平成19年6月30日初版発行
読了日 2009年7月12日

 もうお義母さんの言葉で、私はもう涙を流すしかないのです。このお義母さんは、こんな人だったのですね。嫌です。嫌です、悔しいです。人間って、こんなはずじゃありません。

さっきまで お母さんって 言っていた私が
お母さんと 呼ばれている
母であって 娘 私にとっては どちらも大切───

 でももう花音ちゃんも大きくなりました。
 赤松先生も今も頑張っています。前にはあまり好きになれなかった先生ですが、今はだんだん好きになりました。

 最後のほうで、このご夫婦のすれ違いが書いてあります。でも二人はちゃんと分かり会えたようです。
 こんなことってあるよなあ、としみじみ読んでいました。

 いえ、上のように書きましたが、やはりこのお義母さんもいい方なはずです。

光とともに… (10)
光とともに… (10)
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 この漫画はなかなか読み進みません。もうどのページでの私が涙が溢れてしまうからです。だから外で電車の中では読めませんし、パソコンのそばで独りで読んでいても、いつもページを閉じてしまいます。

書 名 光とともに……10
      自閉症児を抱えて
著 者 戸部けいこ
発行所 秋田書店
定 価 760円+税
発行日 平成18年9月30日初版発行
読了日 2009年7月12日

 光が日光自然教室へ行きます。一日生徒を引率する赤松先生は緊張のしっぱなしです。光が帰ってきたときの、お母さんと赤松先生の会話が以下です。

お母さん「赤松先生 本当にありがとうございました!
     大変なこと いっぱい あったんじゃないですか?
     ごめんなさいです ほんとに」
赤松先生「いえ…… 大丈夫です なんてこと ありません」
赤松先生(心の中で)「この人はよく12年間も笑顔で育ててきたな」

 最後に、お母さんの言葉です。「このやわらかく かけがいのない 七月小の空気を いつまでも 宝のように しまう 私でした

 私はもう涙が溢れてしまうのです。

 つばさ君がいつも光のことも見てくれています。美羽ちゃんのことも見てくれています。

お父さん「なんだかつばさ君 すっかりお世話係だね」
お母さん「話しかけて返事くれるの彼だけだし 先生もつい頼っちゃうんだろうね」

 でもこのつばさ君を他の子どもたちがいじめています。もう涙が出て腹の立つところです。

七月小最後の日に つばさ君は 言ったそうです。
つばさ君「先生笑ってよ 笑わないと 幸せが 逃げちゃうんだよ
     さよなら」

 赤松先生は、最後にこう思います。

 そう言えば僕 いつも不機嫌な顔していたな…
 イライラして つい どなりちらして…

 つばさ君に …………
 もっといっぱい 笑ってあげれば よかった ───

 最後に『おおきくなったら、明るく元気に働く大人に』(Rくんママ佐藤和美)という文があります。この作品の光君のお母さんのモデルになった方なのでしょう。

 Rと関わったことのないお友達が「Rくんはちょっとおかしいよね」などと言い出すと「Rくんはおかしい人じゃない。楽しい、愉快な人だ」と言ってくれた子。「Rくんはおかしくないよ!がんばっているんだよ!」と怒り出した子。発表回のとき、Rの発表している様子がおかしかったのか、笑い出した子供たちに対して、「あんなに一生懸命やっているRくんを、どうして笑うんだ!」と真剣に怒ってくれた子。みんな大人に植えつけられたものではなく、日々の関わりの中で感じて、発信してくれたことがとても嬉しく感じました。

 また私は涙になりました。でも、私だって、少しも判っていない人間なのです。

光とともに… (9)
光とともに… (9)
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書 名 光とともに……9
    自閉症児を抱えて
著 者 戸部けいこ
発行所 秋田書店
定 価 760円+税
発行日 平成17年12月30日初版発行
読了日 2009年6月26日

 最初にこのようにあります。

 5年前 花のアーチ をくぐったね
 まだ光は ちっちゃくて 私の手を ひかれていた
 あれから いろんなことが あったけど
 今では そのアーチを 光が 持っている
 6年生を 送り出す ために───

 もう光も5年生です。もうすぐ、今度は小学校を卒業する6年生になるのです。読んできた私には、とても早いような、とても時間のかかったような不思儀な思いです。
 郡司先生の方を「タントン タントン タンタントン」と光が叩いています。
 郡司先生が、昔自分のやったことを正直に話します。郡司先生も大きく変わったのです。もうこの中のお二人の夫婦も嬉しいですし、読んでいる私も嬉しいです。

 でもだから、光の学級も担任が変わります。今度の先生はどうなのでしょうか。読んでいる私たちも大変に心配です。心配どころか、やっぱりこの先生では駄目だな、と思うわけなのですが、でもそれでは担当される光君たちはたまりません。
 でもでも、最後はこの先生も変わってゆくのです。前の郡司先生もそうでした。

 最後に石田君が出てきます。彼は最後のページで鼻を殴られて血を流しています。この私は涙を流すことしかできません。

 著者は「発達障害をもつお友だちのために……」という文章を書いてくれています。

 この物語を描き始めてから、あっという間に五年が経ち、世の中の状況も少しずつ変わってきました。
 取材のため、多くの親御さんやご本人にお会いし、幼児期から成人までの様々な施設や、福祉・教育機関を見学する中で、光君とはまた少し違う(共通点もありますが)発達障害についても学ぶ機会を得ました。
 ………………………………
 日本のどこにいても、その子の全部が否定される、「ここが苦手だから、こうやってみようよ」「こんな良いところがあるんだね」と本人にぴったりあった支援が受けられ、専門性を身につけた方のアドバイスを背景に、いきいきと暮らしていけますように……。
 ………………………………。

 また次の巻も読んで行きます。

光とともに… (8)
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書 名 光とともに……8
    自閉症児を抱えて
著 者 戸部けいこ
発行所 秋田書店
定 価 760円+税
発行日 平成17年6月30日初版発行
読了日 2009年6月17日

 お兄ちゃんの光が一人で登校できるようになります。お母さんがこう言います。

 玄関でこうやって
 おくり出せる日が
 来るなんて……

 幸せ

 もう読んでいる私も嬉しくなります。
 お母さんは、駅の駅長室へ行きます。

駅長「電話で自閉症って聞いたけど 本当に? 明るそうに見えるけどね」
母「あ……あの 自閉って 漢字で“自ら閉じる”って 書きますれど
  別に性格が暗いとか 心を閉ざしている わけでは ないんですよ
  生まれながらの 障害で 人との関わりや 話し言葉で 伝えあったり するのが 苦手 です ………………………………」

 そのあとの展開も読んでいて、また涙がこみ上げてしまいました。

 私はだめなんですね。前にも読んでいて、涙をあげていたのに、また今これを書いていて、同じことになっています。
 ただ、私の自閉症に関する知識も、このコミックで随分変化しました。前にはよく判っていなかったのですね。今になって、「あの自閉症の子は、こういうことがあったはずなのだ」と思っています。
 また、私も学び、そしていくつものことをやって行きたいと考えています。

光とともに… (7)
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書 名 光とともに……7
    自閉症児を抱えて
著 者 戸部けいこ
発行所 秋田書店
定 価 760円+税
発行日 平成16年12月5日初版発行
読了日 2009年6月1日

 前巻で、光のお父さんは会社内で左遷され、倉庫務めになります。サラリーマンにとっては辛いところです。これで普通なら、自主退職してしまうのです。それが会社側の狙いなのです。
 でもこのお父さんは、ここで自分のノートパソコンでいくつもの提案を打ちます。今まではその時間が持てませんでした。今ならできるのです。でも私は、そうした提案を打っている現場からはメールできません。モデムが用意されていないというか、そもそもインターネット環境がこの倉庫にはないのでしょう。
 でもこの数々の企画書を、家からメールで送付します。これが私には嬉しいところです。実際の世界ではどうなのだろうと思うところですが、でもでもいいのです。私は嬉しいのです。

 光は犬が怖いのです。犬の飼い主はそれがまったく理解できません。私は小さいときから家には犬が莫大な数いましたから、そもそも犬が好きですが、同時にどんな小さな可愛い犬でも怖いという感情しか持てない人もいることも十分判っているつもりです。
 このことは、こういうマンションのようなところでは大切なことです。犬に限らず、ペットを飼われている方には、その認識のない方がたくさんいるように思えます。とっても残念なことであり、そのことはこの光のような子には大変な恐怖心を与えてしまっているのです。

 でも結局、この本を読んだ感想をかくつもりで、また読み直して、そして涙を浮かべている私です。これじゃ、いくら時間があっても足りないですね。

光とともに…(6) (書籍扱いコミックス)
光とともに…(6) (書籍扱いコミックス)
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書 名 光とともに……6
    自閉症児を抱えて
著 者 戸部けいこ
発行所 秋田書店
定 価 760円+税
発行日 平成16年7月5日初版発行
読了日 2009年5月1日

 最後に、鈴木正子さんが「息子は大学4年生」という文章が載っています。この方の息子さんは、この時点(だから今から約3年前)で大学4年生ということです。この息子さんは、

 大学に行くくらいですから知的に高い面もある(これを高機能自閉症といいます)のですが、主人公の光君とまったく同じように自閉症の三つの特徴、「社会性」「コミュケーション」「想像力」の障害を持ちます。

ということなのです。
 イギリスで、この息子さんが自閉症と判ったということです。この日本は残念なことに、この面では遅れているようなのですね。
 もっと私自身が判っていかなければと思うばかりです。

 この巻では、光が林間学校に行きます。それは私も何度も行ったことのある南房総です。私は南房総館山には、「かにた婦人の村」があり、ここへ行ったときのことは、以下に書いています。

   98-04-29かにた婦人の村と「噫従軍慰安婦」
   「かにた婦人の村」を今思い出した

 でも私ももっと気がついていないことがいくつもあるのですね。

 光が、この南房総から帰ってきて、お母さんが、「お帰り 光…… なんだか照れくさい瞬間でした」というところで、私はこのお母さんがとっても好きになりました。
 この巻で、ちょうど光が南房総に行っているときに、お父さんが飲んで警察に留置されることがあります。もう仕方ないことなのですが、彼をいわば悪く扱う職場にも腹が立ちますし、彼がいわば被害を受けてしまった、煙草を平気で歩きながら飲む人にも腹が立ちます。私は酒飲みですが、歩きながらは飲みません。
 私は煙草は決して飲みませんが、歩きながら飲むことも絶対に許さないな。あ、ケータイを自転車に乗りながらかけている人も決して許さないですね。

光とともに… (5)
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書 名 光とともに……5
    自閉症児を抱えて
著 者 戸部けいこ
発行所 秋田書店
定 価 760円+税
発行日 平成16年1月5日初版発行
読了日 2009年4月28日

 私はこの漫画は、借りてきてすぐ読みたいのですが、でも電車の中で読むわけにはいきません。必ず私は涙を流してしまいますから、電車の中では読めないのです。だってもう60歳のおやじが漫画を見て涙を流すのを見せられないでしょう。いや、本当は多くの人にも読んでほしいのですから、そうすべきかもしれないのですが、私の涙はやはり異常に思われてしまうでしょう。

 光と花音のお祖母さんが来ます。だが、幸子さんとその彼雅人さんのご両親ではどうしても光君への扱いが違うので、幸子さんも見ている私たちも気になるところです。
 実は気になるどころではなくて、考え込んでしまいます。私は、もう私の両親はいません。妻のほうの母親がいるだけです。私もこの義母にできる限りのことをしようと考えていますが、でもまだまだ足りないところを感じています。
 郡司先生はまだまだ光たちのことが理解できていません。でもそんな郡司先生のことも実によく描いてくれています。読んでいる私なんか、この先生のことを好きになっていいのかどうか判断がつきません。

 こうした自閉症の子どもをみていた私の娘ブルータスを思い出します。次の年はブルータスの親友がみていました。その次の年には、障害児教育専門の方が見ていました。4年生のときは、障害児教育専門の男性がみていました。校長教頭が男性のほうが力があるからいいだろうと考えたのです。でもその先生はすぐに首になりました。その先生は、すぐに暴力を振るったからです。このあとから、校長教頭は、専門に学んだ人がいい、男性がいいとはいわなくなりました。
 でもずっと私の娘とその友だちが親御さんの家には呼ばれていました。お母さん・お父さんには、私の娘とその親友が忘れられられない先生だったようです。

 私にもこうした自閉症の生徒への思い出があります。いつも、あの彼はどうしているかなあ、なんて考えてしまうものなのです。でも結局は私はやりきれてはいなかったものなのですね。

光とともに… (4)
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書 名 光とともに……4
    自閉症児を抱えて
著 者 戸部けいこ
発行所 秋田書店
定 価 760円+税
発行日 平成15年5月25日初版発行
読了日 2009年4月17日

 この本を私は夕食のときに、食卓へ持って行って読もうと思うと、すぐに反省してしまいます。すぐに、自分の部屋へ持って帰り、別な本を持ってきます。
 私はすぐに、涙を流してしまい、妻の前で羞しくって読んでいられないなるのです。この号でも何度そうした同じことがあったことでしょうか。
 でもでも、今もまた駄目です。読み直していると、また涙でいっぱいになってしまいます。
 光君をみていてくれる青木先生と若林先生とが結婚します。光君が二人を結ばせてくれたようです。それで結婚式に光も呼ばれます。その式場で、子どもたちの控室でお手伝いしてくれる方に渋沢さんという女性がいます。……どうしてもやはり私は涙が出てしまいます。
 この渋沢さんにも、子どもがいて、この子も自閉症でした。……そしてそして、その子がある日の夜亡くなってしまうのです。2月の寒い夜、両親の邪魔になると考えただろう子どもは、外へでて、結局道端で冷たくなっていました。まだ自閉症という病がよく認知されていなかった時代です。

 でも、こうして光君をみていてくれる先生方が結婚したことは嬉しいのですが、こうなると、二人の先生のどちらかは、たぶん男の先生である青木先生は他の職場に移動します。そういたら、光君のいる学校はどうなってしまうのでしょうか。
 この心配が現実に嫌な面になってきてしまいます。また読んでいて、嫌になり、怒りを覚えるところです。

 ベテランであるはずの郡司先生が担当になります。彼女もしっかりした先生なのでしょうが、自閉症のことは少しも判りません。いや、本来は判るはずなのですが、でもやっぱり駄目なのです。

 でもでも、最後はやっぱり私はまた涙でいっぱいになっていました。

 最後のほうで、郡司先生の肩を光君がたたきます。「タントン タントン」「タン トントン」。郡司先生がはじめて連絡帳に返事をくれました。

 もう私が涙を流すのは、もう当たり前のことです。できたら、この漫画を読んでみてください。

光とともに… (3)
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書 名 光とともに……3
    自閉症児を抱えて
著 者 戸部けいこ
発行所 秋田書店
定 価 760円+税
発行日 平成14年11月30日初版発行
読了日 2009年4月8日

 私は、松戸自主夜間中学校というところで、パソコンの授業を7年間やっていました。そこの行事にはできるだけ参加するようにしていました。
 あるときに、私の授業にお母さんと一緒に中2の男の子A君がやってきました。彼は自閉症の子でした。でも、私のパソコンの授業ではつまらなかったかなあ、どうだったのかなあ。
 あるときに、ここのみんなで夏休みに、秩父へキャンプへ行くことになりました。行く際に、運転してくれるH先生が、大人には缶ビールを配ります。でも、私はこのA君もビールを開けて飲もうとするので、私は「おい、駄目だよ。お酒は大人が飲むんだ」といいますと、A君は、「センセイ、違いますよ。もうボクは大人です。成人式はもう終わりました」と言われたのです。
 もう私が彼と出会ってから、6年以上が過ぎていたのでした。私はすっかり驚いたものでした。もうどんどんと時間はすぎさり、私なんか、一体何ができていたのかと苦い思いばかりで、そのときのビールがとても苦かった思いでした。

 この物語の主人公、東光君も小学生の高学年になります。月日は恐ろしいくらい速く過ぎ去ります。もうページのいくつものところで、私は涙を浮かべていました。独りでなかったら、羞しいことでしょう。
 この本の中でも、全然わけのわかっていない大人が出てきます。悔しい、悔しい思いです。
 光には、いい先輩の友人が出来ています。石田君です。この子の思い、行動にも私は涙ばかりが出てしまっています。
 今も読み直してみて、また私は涙が出てきています。

 この中で、光のことを無遠慮に笑っていた沖君という子がいます。でもこの沖君が、この光を最後によく見てくれます。私が一番嬉しく思うところです。

 この巻では、この光君の両親のすれ違いも描いています。私は1巻での、この父親が嫌いでした。でも好きになってきていたのに、この巻では、やはり駄目な奴なのかなあ、なんて少し思ったものでしたが、でも違います。やっぱりちゃんと自分の子どもを優しくみているお父さんなのです。私はもう心の底から嬉しくなったものです。

 最後に、自閉症児の明石徹之さんが、書いていてくれます。もう彼は結婚できたかなあ。そんなことが気になります。

光とともに… (2)
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書 名 光とともに……2
    自閉症児を抱えて
著 者 戸部けいこ
発行所 秋田書店
定 価 760円+税
発行日 平成14年3月20日初版発行
読了日 2009年3月28日

 前回私は次のように書いていましたが、

 最後に、「だだとともに……」という文章を、ダダ母(奥平綾子)という方が書かれています。この方が、この漫画の光のモデルの子を育てているのかなあ?

この光君のモデルになっているノブ君のお母さん丸岡玲子さんがここを書かれているようです。

 この玲子さんの彼(だからノブ君の父親)の言葉があります。

 主人はとてもよく出来た夫であり父親です。だから当然私よりもずっと深くノブを理解して愛していると信じていました。ところが、ノブが15歳の頃、先生からいろいろと教わり、目からうろこを落としてノブとの付き合い方が変わってきた頃、主人は私にぽつんと言いました。
「ぼくはいままでノブを愛したことは一度もなかった。ノブが可愛いと思ったこともなかった。ただ、ノブという自閉症児を授かった父親としての義務感で育ててきた。そして、主に子育てをしている母親のお前を、夫として支えなければない、助けなければならないという使命感だけだった。いつも、ノブを見るたびに絶望感と刹那的な気持ちでいっぱいになっていた。でも、今は違う。ノブとのコミュニケーションの方法がわかった。ノブと一緒に楽しめる趣味を持つことも出来た。ノブのことが本当に理解できた気がする。だから、今はノブが可愛くて仕方ないし、一緒にいることが楽しい。毎日がとても幸せだと感じている。もし他のお母さんたちの中で、ご主人の理解が得られず、つらい思いをしている人がいたら、知って欲しい。ぼくも息子といて楽しく思えるようになるまで15年かかった。だから、あきらめないで。関わりあい方がわかれば、コミュニケーション方法がわかれば、父親はきっと変わるから」
 もちろんその頃の主人にも愛情はたくさんありました。ただ関わり方がわからなかったのでしょう。この主人の言葉をすべてのお母さんに贈ります。

 この言葉を、私はまた涙で読んでいてしまいました。そして、自分の子どものこと、孫のこと、そして姪や甥のこと、そのさらに子どものこと、そして多くの友人たちの子どものことを思い浮かべていたものです。

 この光君が小学校に入学します。教室の青木繁先生と一緒に並んで講堂に入ってゆきます。それをご両親が見ています。もう私はそこで涙が出てしまいました。私の次女ブルータスが大学卒業した次の一年間、こういう光君と同じような子を見ていました。いつも、その子とブルータスは並んで歩いていました。ご両親もどこかで、その姿を見ていたのでしょう。そして次の年には、同じ大学だった親友の女の子が見ていました。その学校のある先生方は、やはりこういう障害のある子は、その専門施設で見るべきだと考えていましたが、お母さんのたっての希望で、普通の学校、普通の学級に入ったのでした。
 そして、その翌年には、彼には、障害児教育を専門に学んだ子がつきました。そのよく年にも専門に学んだ男の先生がつきました。でもすぐに、その先生は首になりました。男の専門家がいいのではないのです。校長教頭も考えを改めたようでした。そのあとの年も、私の次女とその友だちはいつも、その子の親に招待されて家に行っていました。
 もうその子も中学生になります。私の次女もその子とその親からいくつものことをもらったと思っています。もちろん、私もたくさんのものをもらった思いです。多くの生徒たちも、その子と一緒に過ごすことで、多くのことを学んだものだと思います。
 もうたくさんのことを思い出したものでした。

 この中の青木先生の言葉ですが、

 そのときの僕を見る目が悲しそうで…
 先生まで そんなことをするの? 信じていたのに
 そんな目でした

というところで、私はまた涙ばかりになってしまいました。
 もうこの漫画を読みながら、何度もたくさんのことを思い出していました。そしてこれからも二人の娘とその孫たちや、いろんな子どもたちと知り合うことでしょうが、私こそがたくさんのことを学び、たくさんのことを知っていくことだろうと思っていました。

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 周の雑読備忘録「戸部けいこ『光とともに』1」SHIROのポメラ日記の斎藤さんから次のコメントがありました。

1. Posted by 斎藤史郎    2009年03月16日 21:58
「SHIROのポメラ日記」の斎藤です。
いつも見ていただいて、ありがとうございます。
「光とともに…」も読んでいただいたんですね。レディースコミックなので、周さんは手に取りづらいかと思っていたのですが、読んでいただいて嬉しいです。
私の日記の方では、以下のページで取り上げています。
http://d.hatena.ne.jp/shiro0922/20090222/
最近また「子どもと携帯電話」の続きを書いていますので、よかったら見てやって下さい。

 ごめんなさいね。このごろレスしていくのが遅くなってしまいました。これでも仕事もしているので、けっこう大変だったのです。きょうもいくつもあるのです。
 でもいつも貴ホームページを読むことは忘れていませんよ。
 あ、そうか。このページにあったのでしたね。そして私はそれへのレスを 「大人の皆さんへ:(8)怒る回数を減らすには?〈口で言うより紙に書く〉に書いていたものでした。
 私は子ども二人が女の子だったので、けっこう女の子の漫画は読んだものなのですよ。だから、

   http://shomon.net/manga/ 周の漫画館

には、いくつもそうした漫画のことを書いてあります。私二人の娘も、漫画を描いていたものでした。だから、私のこのホームページのバナーは、以下なのですが、そこには長女おはぎと次女ブルータスのイラストが入っているのです。
mangas このイラストを使って、二人はホームページを展開していたのですが、今は長女おはぎは、mixiをやっているだけですが、次女ブルータスは以下のホームページを続けています。

   http://members3.jcom.home.ne.jp/kanesayo0325/ I'm brutus

 ただ教員で忙しいのか、なかなか更新してくれません。
 でもね、今度20日に、家族8人で千葉のマザー牧場に行くのです。もうブルータスおばちゃんとナオキおじちゃんに会えたポコ汰とポニョは、どんなに嬉しがることでしょか。でも一番喜んでいるのは、私なのです。
 でも昨日、おはぎのところへ、ポコ汰と留守番をするために行ったのですが、長女おはぎから言われました。ちゃんと毎日散歩をしたらどうかということをです。それで、私もその気持になりました。きょうから30分から1時間の散歩をします。そうしないと、私はこのまま、「アル中に憧れるアル中」になってしまいます。

 それで今後もまたレスをさせてください。この「光とともに…」にも、1冊づつ借りて、今後私のこのブログで、その感想を書いてまいります。

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2017012809

光とともに… (1)
光とともに… (1)
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 この著者とこの本を紹介してくれたのは、SHIROのポメラ日記の斎藤さんのお蔭です。

 しかし、今になると今斎藤さんのホームページを探しましたが、どこで書いてありましたかわからなくなってしまいました。

書 名 光とともに…… 1
    自閉症児を抱えて
著 者 戸部けいこ
発行所 秋田書店
定 価 760円+税
発行日 平成13年8月20日初版発行
読了日 2009年3月14日

 読み始めました。義母が朝の食事をしたとき、そばでこれを読んでいました。母は風邪気味なので、きょうはデイサービスをお休みすることにしたのです。
 なんだか、読みながら、どうしても涙が溢れてしまいます。私の次女が最初に文京区の小学校でこうした自閉症の子どもを看ていたことを思い出します。その子と私の次女が運動会で、手をつないで出てきたときは、私は涙が溢れて仕方なく、後を向いてしまっていたものでした。
 でもこの漫画を読んでいても同じなのです。でも、私の次女のときも、この漫画でも、私はその自分の涙に負けない思いで、懸命に読んでいきました。でもどうしても数々のところで涙が溢れて仕方なかったものでした。
 幸子さんは、憧れの彼雅人さんと結婚して、待望の赤ちゃんが生まれます。でもでも、この赤ちゃんの光は、何故か他の子どもとはどこか違うようです。なんか成長が他の子よりも遅いのかな。
 でも次第に、いくつもの医院他に触れてみて、この光が「自閉症」らしいということが判ってきます。でも憧れの彼だったはずの光のパパも、そのお義母さんも、そのことが判ってくれません。幸子は、別居して自分の父母の家へ転がり込みます。
 でもでも、ここが悔しいです。何故、彼もそのお義母さんも理解してくれないのでしょうか。でもでも、やがて、その苦しい生活を続ける中、この彼も、お義母さんも理解してくれるようになります。お蔭で、雅人は、仕事では閑職に追いやられますが(家庭のことばかりにかまける男は駄目だという、それこそその会社こそが駄目なのです)、やっぱり、自分の家庭を見直し、自分の子どもと妻を見るようになります。そしてお義母さんも、義父さんも判ってくれます。幸子が息子を抱えてけなげに生きる物語ではなかったことで、私は実にホッとしたものです。
 でも、今もまた涙を流してしまいました。幸子のお腹に赤かちゃんができて、それを雅人に伝えると、

「え? あかちゃんができた ───!?」
「うん 今日 病院に行ったら おめでただって」
「そうか赤ちゃんか」
「雅人が今考えていること当てようか?
 もし 光と同じ障害の子が生まれたとしてもちゃんと育てていこう
 でしょう?
「ああ
 赤ちゃんの泣き声が嫌いな光はどうなるのかわからんけど
 なんか方法を考えよう」

 なんだか涙ばかり出している私です。
 でも、これで光も小学生になるのです。私の次女ブルータスが小学校一年生で見ていたあの生徒と同じになるのです。

 最後に、「だだとともに……」という文章を、ダダ母(奥平綾子)という方が書かれています。この方が、この漫画の光のモデルの子を育てているのかなあ?
 最初に以下のようにあります。

 ランドセルがピッタリサイズになった3年生のダダが、朝別れのときにするあいさつは「行ってきます」ではありません。私の目を覗き込んで、目を見開いて、パチッと閉じる…まるでシャッターを切るように。それで私の映像をおしまいにします。
 こんな小さな儀式がいくつもある。そう…ダダは自閉症です。

 この文の最後には、こうありました。

 ダダを育ててきて強く感じること…自閉症という障害が克服させるものではなくて、その特性を理解して、上手に付き合っていくもの。それが、ダダを成長させ、私たちとの暮しを楽にしてくれます。そして、ダダにわかりやすい環境は私たちにもわかりやすいということ。それを、もっとたくさんの人に知ってほしい…今はそう思っています。

 このページに、以下のホームページのURLが示されていました。

   http://www.nucl.nagoya-u.ac.jp/~taco/dada/ann.html ダダ父通信

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