将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:加倉井隼人の妻

1301041113010412 今日も加倉井隼人の妻の話が続きます。

 ・・・将軍家ならば、いったいどなたがそのお顔をご存知なのでしょう。その上様が、得心ゆかぬ御旗本のひとりにすり変わって、御城内にお座りになっているとしたら、よもやその御酔狂に気付く者はございますまい。

 うーん、この隼人の妻の推理ですが、それは違うんじゃないかな。その後の歴史で慶喜を知っているからです。でもその後の慶喜を知らずとも、「それは違うんじゃないかな」と言えるのじゃないかと思いまして、でも自分に「そんなこと言えるのか」と問うて見ますと、そもそも私には分からないとしか言えないのです。ただ、歴史の事実もこの小説でも慶喜はこの時には水戸へ行っているのですが、さてどうなのでしょうか。
 あ、私は「慶喜」を「よしのぶ」ではなく、「けいき」と呼んでいます。読んでもいます。でもでも、今私の辞書の操作がうまくいかないで、もういらいらして、焦っています。だから今は「けいき」なのに、「よしのぶ」で、でしか出てこないのです。困るなあ。腹立つなあ。

 ハテ、その筋書でまずまちがいはないと思いますが、だとするとすり変わったのちにすり変わった的矢六兵衛、どこで何をしてらしていらっしゃる。13010308

 エッ、ひょっとしたら、その的矢六兵衛が水戸へ行って、のちの天狗党と諸生党との血戦でも沈黙を続けてしまうのかなあ。
 ありえない話ですが、そのようなことも思ってしまいました。

1301030113010302  今日は加倉井隼人の妻の話が続きます。彼女が尾張藩の一番の大上司である前(さき)の尾張大納言に会ったときのことです。でも私には、これは少し冗長な話に思えるのですね。
 この時代は誰も御殿様の顔を見ることはなかなかないことのようだったようです。

 ・・・・・・、御殿様のお顔をはっきり存じ上げる者といえば、よほど大身の御家来かさもなくば御小姓衆ぐらいなものでございましょう。それとて面と向き合うわけではございますまい。

 このときの話は、「なるほどな、こんなことなんだ」とは思います。江戸幕府の誰もは将軍慶喜の顔をはっきりとは見ていないのではないかということなのです。私たちは写真で彼の顔姿を知っているのですね。
1301021713010218 随分前に、この慶喜のことを写真を見ながら、「実にいいサムライだねえ」と言いました友人がいましたので、すかさず私は「冗談ではない、この男は水戸で、目の前で水戸天狗党と諸生党が殺しあっているときに、止めないんだ。明治になってからだよ。彼なら止められたじゃないか。卑怯なずるい男だよ」と言ったものです。私は本気なのですね。私の天狗党を虐殺した奴を私が認めるわけがありません。
 今更私がいいましても、もはや遠いことになってしまいましたが。

1212300712123008  今日は加倉井隼人の妻が語ります。

 何ともはや、奇妙な話もあったものですねえ。

 いやこの妻が語る言葉は実にいいです。的矢六兵衛の話は、市谷の尾張屋敷ではもう皆が話していることなのです。

 的矢六兵衛。何やら謎めいて心そそられます。ご立派な御番士ならば、金上げ侍であろうとなかろうと、かまわぬでしょう。・・・・・・。

 この妻が話すことは、私にはとても分かるように思えます。やはり女たちはすごいですね。
 最後のこの妻の笑いがいいです。

 ホッホホッーあら、ごめんあそばせ。おまえ様にしてみれば、笑いごとではございませんわね。ご無礼いたしました。でも、これが笑わずにおられましょうか。ホホホッ。

12123001 さあ、明日はこの妻と隼人の会話が聞けるのでしょうか。
 いや思うのですが、妻たち女はもっと昔からこうだったのかなあ。そのことを感じます。今はいわゆる表舞台にでも女たちが出てくるわけで、そのぶん、この隼人の妻の笑いのようなシーンが少なくなったのかなあ。いやいや多くなったのかもしれない。

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