1301230113012302  さて、こうして尾張の徳川慶勝が正面から六兵衛を見ることになります。

 何を申すのかと思いきや、この者を慶喜と疑うているのか。笑止きわまるところではあるが、それくらい苦労をしたのだろうと思い直して、御殿様は笑わずお答えになった。
「ちがう。似ても似つかわぬわ」

 このあと慶勝が15代将軍慶喜と血が濃いことが書かれています。これでもう間違いないでしょう。加倉井隼人もこれで納得します。でもでも的矢六兵衛のことは何も変わっていないのです。

「馬を急かせて参ったゆえ、腹がへった。湯漬けなり食おうではないか。加倉井、的矢、相伴せい」
 言うが早いか、御殿様は篭手を嵌めたお手を叩いて人を呼んだ。

 うーん、これで的矢六兵衛も一緒に湯漬けを食うのかなあ。大変に興味深い13012214です。今は湯漬けなんて食べません。インスタントのお茶漬けなら誰でも食べています。織田信長が桶狭間の戦いの前に湯漬けをかっこむ姿が甦ります。ここらへんの火急のときの食べるものはずっと変化していないのですね。
 さて六兵衛が湯漬けを食うのかが待たれます。私は食うと思いますが、そうすると少しは六兵衛、気持は和んだのかなあ?