1211040112110402 読んでいてどうしてか涙が溢れる思いです。

 六兵衛がおもむろに顔を向けた。厳しく武張ってた面構えだが、心なしか悲しげに見える。

 最後にこうあります。

 言うだけのことを言うて、隼人は帝鑑の間を後にした。おのれのできることはこれまでである。

 これで勅使を迎えることができるのですね。
 私もこの隼人がいうように、勝安房をものすごく見直しました。私はいくつもの漢詩も全然よくないし、米国へ行った咸臨丸の中では船酔いで横になっていたばかりだし、狭い家に、妻と妾を同居させる(世界でこ12110308んな例はありません。私知りません)というとんでもない男だし、妻が「今度生まれることがあるのなら、けっしてこの勝とは会いませんように」と言ったという、それらみんな思い出しても、この隼人の言うことはもう充分に納得しました。