これは、「プロジェクト猪」のメルマガの最新号に書いたもののもともとの原稿です。このメルマガのものよりこの文章は少し長いです。
それから、私が書いたものですが、私の友人の和尚さんにも見て意見をいただきました。
思えば、もう多くの方が休みになっているかと思います。そこで、自宅でパソコンを操作される方も多いことでしょう。
職場と自宅にパソコンがあって、それでメール送受信のことについて書いてみます。前にこんなことを言う方がいたのです。
彼は自分で会社を経営しているのですが、土曜日も必ず出社していました。何故かと聞きますと、
別に重要な用はないのだけれど、だって、会社に来ているメー
ルを読まなくちゃいけないでしょう。
私は驚きました。なんでメールだけを見に、わざわざ休みの日に職場まで行くのでしょうか。職場あてのメールだって、自宅のパソコンでとれるのが当たり前じゃないですか。それで私は説明したものです。
きっと同様に思っている方がいるのではないかと想像できますので、ここで説明します。
メールの設定で、「送信メール（SMTP）サーバー」と「受信メール（POP3）サーバー」があるかと思います。これを簡単に説明します。
「送信メール（SMTP）サーバー」といえば、郵便でいいますと郵便ポストにあたります。郵便ポストは、日本中どこでもどのポストでもハガキを入れていいわけですね。沖縄でも東京飯田橋でも、そこにある郵便ポストにいれれば相手に着きます。これと同じで、自宅なら自宅のマシンで設定してあるSMTPで、誰のメールでも出せます（ただし、そのプロバイダによっては、出せない場合もあります。あんまりこの例は多くありませんが）。「受信メール（POP3）サーバー」とは、いわば「私書箱（自分が契約した郵便局）」です。これは自分のプロバイダから決められたものでないと私書箱ですから着きません。だから、職場のメールを自宅でとるのには、この職場のPOP3と同じものを自宅のパソコンにも入れます。そうすると、これで自宅でも職場のメールをとることができます。
電子メールとは、自宅や会社のパソコンや会社に自動的にやってくるのではなく、自分の使っているプロバイダの受信サーバー（私書箱）までしか届かず、それを自分で取りに行かなければならないのです。そして、その取りに行く道がインターネットであるということ。
受信時は、インターネットに接続する（郵便局に行ける土俵に乗る）→受信メールサーバーにアクセスする（つまりPOP3サーバをメーラーに設定する）→受信する（ここで初めて自分のパソコンにメールがやってくる）ということになります。
ただし、この受信の場合、「詳細設定」の「配信」の箇所で「サーバーのメッセージのコピーを置く」のチェックを入れ、「サーバーから削除する」に５日とか７日とか２０日とか入れてチェックを入れないとなりません。そうしないと、例えば土曜日に自宅で職場のメールを読むと、月曜日には職場でそのメールは読めなくなります。
それから、今度は、私の場合のように、ノートパソコンを持っていまして、いろいろなところでメールをやりとりする場合です。上で説明しましたようにどこでもその会社のＬＡＮに入れれば、自分あてのメールを読むことができます。ただし、メールを送信する場合には、そこのSMTPを使わなければなりません。飯田橋には、沖縄の郵便ポストを持ってくることはできないのです。ですから、自分のノートパソコンに一時的にそこのSMTPを入れなければなりません。そうすれば、どこのパソコンでもメールを送付することができます。
私はプロバイダは６つのところに入っています。そしてそのそれぞれのSMTPを単語登録しています。たとえば、nifty だと使っているところが多いですから、それを「送信メール（SMTP）」に入れ直します。私の使っている６つ以外のプロバイダだったら、そこのSMTPを聞いて入れます。
以上で、私のいつも持参するノートパソコンから、どこでもいつでも自分あてのメールがとれ、どこでもメールを出すことができるのです。（2002.12.30）
