蘇軾は実にたくさんの詩があります。これも私が好きになれる詩です。
贈劉景文 蘇軾
荷盡已無憶蓋 荷(か)は尽きて 已に雨を押蔽陦院砲阿襪粒検覆さ)無く
菊残猶有傲霜枝 菊は残(そこな)われて 猶(な)お霜に傲る(註2)の枝有り
一年好景君須記 一年の好景 君須く記すべし
最是橙黄橘緑時 最も是橙(とう)は黄に 橘(きつ)は緑なる時
(註1)押覆気機法々發さしあげる。
(註2)傲霜(霜におごる) 霜にうたれても負けない。
はすの葉は散り尽くし、傘のように雨を受けていた葉も無い、
菊は無残な有様で、霜に打たれているけれど、なお毅然とした枝がある。
一年中で一番よい情景を、君、ぜひ心にとめてほしい、
ゆずが黄色に熟れ、みかんが緑色のこの季節なのだ。
はすは、以下のような呼び名があるといいます。
荷(か)は、はすの葉。
蓮(れん)は、はすの実。
藕(ぐう)は、はすの根。
芙蓉(ふよう)は、はすの花。
かんたん(かんたん)は、はすの莟(つぼみ)。
ええとこれで、かんたんという字は表示できません。別府湾のことを昔はかんたん湾と言って、これで調べると、この「かんたん」という字を知ることができます。ただし、インターネット上では表示できません。
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