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新聞名 図書新聞第2940号
発行所 図書新聞
定 価 240円
発行日 2009年11月7日
読了日 2009年10月31日

 一面に以下がありました。

評者◆八木福次郎 エッセイ特集 全集と私――安い全集、今が買い時?

 私は昔から古書店で文庫本しか買ってきませんでしたが、でも兄の全集本はいくつもお世話になったものです。よく読みましたね。でも自分で購入する気持はありませんでした。とにかく面積も体積も使います。

評者◆秋竜山 江戸時代の声、の巻

で、この田中優子さんの本が紹介されていて、ただ私は読もうと思いました。

田中優子『未来のための江戸学――この国のカタチをどう作るのか』(小学館新書、本体740円)で、〈框と縁〉という項目があり、読んでいると、上がり框から、縁側から縁台から、江戸時代の声が聞こえてきた。

 うーん、そうだなあ、思い出してきたなという思いです。

茶の間との境は上がり框であり、ついたても、ふすまも障子もなかった。近所の人がやってきても家に上がることもなく、上がり框に腰をおろして話した。その声が江戸の人の声のように聞こえた。その時は、そんなことを一度も考えも思ったこともなかったのに、今になって思うと、やたらとなつかしい声であり、現代人の声とまったく異なっているように思えてくる。

 引っ越しばかりをしていた私の家ではどうだったのかなあ、と思い出していました。日本中を北から南から引っ越ししていたばかりでしたが、我孫子に作った自宅で、広い明るい縁側を作ったものでした。思えば、あそこでみーねえも、私の二人の娘も二人の姪もよく遊んでいたものです。ああ、あそこで私の二人の孫も遊ばせたいなと思いましたが、もう無理かなあ。