1303020113030202 やはりこの的矢六兵衛は何なのでしょうか。不思儀なばかりです。

  的矢六兵衛とはいったい何者なのだ。なにゆえ官兵や旧幕臣も、声を揃えてその名を呼ぶ。

 以下のようにみな叫ぶのです。

・・・・・・
 隼人を押しのけて、老いた官兵が叫ぶ。
・・・・・・
 小十人組の若い御番士が、口を添えてそう言うた。群衆には上下の別もなかった。

 もう今はこうなってしまったのですね。この私もそれがよく分かります。六兵衛は半紙にこう書いています。

 自反而縮雖千萬人吾住矣(みずからかえりみてなおくんばせんまんにんといえどもわれゆかん)

 私は真っ先に、「これは孟子ではないか」と思ったものです。この日は天候が雷が音をたてて鳴っているのです。13022812

 人々が雷鳴におののいても、的矢六兵衛はただひとり動ぜづ、瞬きすらしなかった。

  さあ、明日の内容も期待します。