「経済戦勝国」日本の底力
「経済戦勝国」日本の底力
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 この著者が今年の初めに、もう日本のことを「景気は上向き」ということを言っていて、ただ驚きました。でももはや、その通りになっていますね。ただし、そのことが認識できない論者等々がたくさんいることも感じています。
 でもこの慶太郎さんの的確な世界経済の把握に敬服します。

書 名 「経済戦勝国」日本の底力
著 者 長谷川慶太郎
発行所 出版文化社
定 価 1,500円+税
発行日 平成21年7月17日初版発行
読了日 2009年7月10日

 以下、この本にある「著者略歴」と「目次」を抜き出します。それから、「内容紹介」はアマゾンにあったものです。

著者略歴
長谷川 慶太郎
1927年京都市に生まれる。1953年大阪大学工学部卒業。新聞記者、証券アナリストを経て、現在、国際アナリスト。
最先端技術をふまえた政治・経済・国際情勢についての先見性には定評がある。1983年『世界が日本を見倣う日』で第3回石橋湛山賞を受賞。日本経済の動きを世界的、歴史的さらには軍事的な視点をも含めて独創的にとらえ、折々に発刊する重要テーマについての著書はすでに260冊を超える。
直近の主著に、『世界を日本がリードする!』(徳間書店)、『2009 年 長谷川慶太郎の大局を読む』(李白社)、『日本は「環境力」で勝つ』(東洋経済新報社)、『千載一遇の大チャンス』(講談社インターナショナル)、『日本は「掃き溜めの鶴」にな る』(PHP研究所)等がある。

目次
はしがき
 経済の基調の変化
 日本経済の底力
第1章 インフレ幻想が不況を悪化させた――平成二〇年の教訓
 1 世界経済の大勢をなぜ見誤ったのか
  原油の乱高下に幻惑される
  燃油サーチャージを課すか課さないか
  日本のエコノミストの決定的な認識欠如
  日本政府は原油備蓄在庫を放出すべきであった
 2 原材料の乱高下による企業への重い負担
  乱高下を読み誤って高値づかみ
  突如おそった消費不況
  委縮してしまった消費マインド
 3 「デフレ恐怖症」の影響
  「インフレ幻想」が生んだサブプライムローン
  長期デフレの基調を理解できなかった
  デフレは平和の産物であり、経済危機を生むものではない
 4 大局的判断の重要性
  インフレは大規模な戦争の産物
  米国の軍事力は戦争を終焉させた
  暴発も武力衝突も回避され、世界はデフレが強化される
  過激な反米論者も本音は「平和と安定」
第2章 平成不況は克服される
 1 企業存続には柔軟な雇用関係が不可欠
  「派遣」が硬直的な雇用関係を変えた
  米国は「先任制」を基本
  ヨーロッパのユニオンショップ制も終身雇用でない
 2 労組の硬直性が招いたビックスリーの惨状
  あまりに強圧的だった米国自動車労連(UAW)
  トヨタの安定した労使関係
  リースでわかる日米車の性能の格差
  カリフォルニアで自由に走行する日本のハイブリットカー
  なぜビッグスリーはハイブリットカーをつくれないのか
  日本の電気自動車も量産体制に
  米国自動車業界の復活は可能か
  賃金格差を徹底的に利用する世界企業
 3 日本企業の強さが光った
  一挙に迫られた生産調整に柔軟に対応
  資金回収の犠牲となったディベロッパー
  経営危機を余裕資金によって切り抜けた
  急激な「操短」は逆に大幅増産を生む
 4 値下げを強要する消費者の圧力
  激しさを増した米国消費者
  小売店が大幅値下げをメーカーに強要
  生活防衛に必死の消費者
  米国大手金融機関は大幅黒字へ
  エンドレスの値引き合戦
  牛丼もデパートも「直接販売」も値下げ競争
  勝ち抜き競争の果ての業界再編は避けられない
第3章 デフレの基調は揺るがず
 1 「資源戦争」という錯覚
  なぜ幻想と見極められなかったのか
  ガソリンスタンドが消えて農家も危機
  原油価格乱高下を収拾できなかった政治の無能
 2 投棄による乱高下を見抜け
  原油の先物相場は近年に始まった
  WTI先物相場は投棄の結果である
  第一次石油ショック時も新聞は危機をあおった
  投棄をいかに見抜くか
 3 新興国の今後の課題
  G8からG20へ
  BRICsの底力をもたらす中国
  国際商品乱高下をもたらす中国
  中国の政治体制安定化は依然として疑問
  ロシアのジレンマ
  ブラジルの不安
  開発途上国・インドネシアの苦悩
  借款の元利はどのように保証されるのか
  デフレ下での国際的強調の必要性
第4章 世界経済の本格的回復は進む
 1 着々と進む「不況対策」
  一九三〇年代との大きな違い
  フランスも受け入れざるを得ない大苦境
  緊迫するフランスの労使紛争
  自動車産業が壊滅的な打撃
  危機はどこまで波及するか
 2 インフラ整備の世界的大潮流
  ロシアはシベリア「新幹線」を模索
  パナマ運河大拡張もスタート
  大陸横断鉄道更新される
  世界最強の農業を支えるミシシッピ川水運の拡張
  無限の農業拡大に挑むブラジル、アルゼンチン
 3 インフラ整備にもっとも有効なデフレ
  膨大な余裕資金の運用資金の運用の場が生み出された
  巨額の余裕資金はニューヨークに集中する
  インフラ整備に必要な資金は十分に確保された
 4 クリーンエネルギーとしての原発
  クリーンエネルギーをいかに求めるか
  「原子力発電」のニーズは高まる
  大型「原発」をつくれるのは日本の三社のみ
  大型の「圧力容器」をつくれる日本の技術
 5 公共事業投資で世界不況から急回復
  大都市再開発が急務
  都市の再開発は着工すれば完結させねばならない
  「不況対策」だけでなく長期的視点に立った再回復を
  オバマ政権の不況脱出への驚くべき迅速さ
第5章 平和と安定と繁栄へ――二一世紀の世界と日本
 1 大規模戦争の危険性はない
  北朝鮮も軍事対決は避けたがる
  いつでも平等を制圧できる中国
  中国の脅しに屈しなかった金正日
  北朝鮮の核兵器は日本ではなく中国への脅威だ
  「中国の世紀」はいまだ遠い
 2 繁栄へ躍進する世界、支える日本
  オバマが打ち出した核軍縮
  二一世紀は核廃絶の時代
  「単一市場」に組み込まれる世界
  世界の人口増加も頭打ちに
  無限のエネルギー、資源が開発可能に
  省エネ・環境保全への著しい技術開発
  都市鉱山、リサイクルは宝の山
  農業も無限の可能性
  長寿を楽しめる社会となる
  デフレの基調を積極的に利用せよ

内容紹介
日本政府は世界に先駆け、景気の基調判断を上方に修正した。6月の月例経済報告で「悪化」という表現が7カ月ぶりに削除され、景気は底を打ったと判断された。ただ、世界的に見るとGMの再建問題などの不安要素が山積しているのも事実だ。
しかし、著者は本書において、下記の通り大胆に予測している。「全世界で大規模なインフラ投資が行われ、景気が上向き始めていることに間違いない。また、長期的に見れば、長い平和は物価の下落をもたらし、世界の隅々まで安くなった工業製品がいきわたるようになり、人々の生活水準が向上する。そしてそれらの需要の恩恵を最も享受するのが技術大国日本である」と。
さらに著者は、「アメリカは復活するのか?」「北朝鮮の暴発はあるのか?」などの世間が注目する最新のネタに、独自の視点で鋭く切り込み、世界経済がこの大不況から如何にして脱出するのかを大胆に予測している。

「著者略歴」に、著書はすでに260冊を超える とあります。ということは、私はそのすべてを読んでいるわけですね。思えば、私周には、吉本(吉本隆明)さんの次に数多く読んでいますのが、この長谷川慶太郎さんです。
 ただ違いは、吉本さんの本は何度も読み直すことがありますが、慶太郎さんは一度だけです。今後は私の友人に慶太郎さんの本はすべてあげようと思っていますが、吉本さんの本はいつも手近のところに置いていて、たびたび読み直して行きます。

 今後、私のホームページで、慶太郎さんの本はすべての目次を抜き出して行きたいという重いです。

 この日本に、今私の生きているこの日本に、この長谷川慶太郎さんと吉本隆明さんが存在していることが、私にはとにかくただただ嬉しいことです。