1211070612110707 いよいよ大舞台だなと思います。勅使が江戸城に来るわけですが、その勅使、貴族よりもこの一行には西郷隆盛がいるのです。いわば彼が、三つの街道から江戸に来る官軍の総大将といっていいのです。

 知らぬ顔ばかりだが、西郷だけはひとめでそうとわかった。噂どおりの六尺豊かな巨漢で、容貌も魁偉である。12110612

 その西郷さんが加倉井隼人にいうのです。

「ヤアカクライサア、コノタビャーゴナンギサアナコテ」
 わからぬ。だがその表情から察するに、「やあ加倉井さん、このたびは御苦労様」とでもいうのであろう。

 なんだか、この時を思います。この小説はあくまで創作であり、加倉井隼人もそもそもの新的矢六兵衛も、旧的矢六兵衛も創作であるわけですが、12110613でもこのシーンは実際に在った出来事のように感じてしまいます。
 さて、これから的矢六兵衛はどうなるのでしょうか。どうするのでしょうか。