私は前に以下をUPしています。

   ダンテ『新生』

 これを読んだのが、中学3年の春5月のことでした。読んだのは岩波文庫でその訳は山川丙三郎でした。次に『神曲』を読んだのは、高校1年の秋のことでした。これは筑摩書房の「世界古典文学全集」で訳は野上素一でした。
11042107  ダンテは1265年から1321年9月14日の生涯でした。イタリアのフィレンツェ生まれの詩人です。
 この物語は、ダンテ自身が地獄煉獄天国を見て回ります。その案内をしてくれるのがウェルギリウスです。私はまだ「ウェルギリウス『アエネーイス』」を読んでいなかったので、高校2年のときに読んだものでした。
 地獄の一番奥底の地球の核には、イエス・キリストを裏切ったユダと、カエサルを暗殺したブルータスとカシウスがつながれています。私にはイエス以前に生きていたブルータスとカシウスは、「なんでなんだ」と不思儀だったものです。
 地獄から煉獄を歩く中で、最後ウェルギリウスは煉獄の最後で、天国へはいけません。ウェルギリウスはイエスの存在以前の人間ですから、天国へは行けないのです。そこで天国へダンテを導くのが、ダンテの初恋のベアトリーチェなのです。最後は聖ベルナールがダンテを案内します。
 この世界を動かすのが神の愛であることを知るわけですが、でもベアトリーチェの存在がものすごく大きいのです。
 この『神曲』は当時すべての書物で書かれていたラテン語では書かれていません。イタリア中部のトスカーナ地方の方言で書かれているのです。このことも大きなことだったでしょう。(2011.04.22)