将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:岩波文庫

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 それで私が今読んでいるのは「『蕪村俳句集 付春風馬堤曲他二篇』岩波文庫」です。この文庫本の表紙に以下のようにあります。

俳人は自分の句集など出さなくてもいいというのが蕪村(1716−83)の口癖であったが、実はひそかに自選句集を書き進めていた。しかか死によって未刊、しかもひとり娘の婚嫁の資として頒布されてしまう。長年にわたり自筆句集を求めていた校注者は、約7割を復元、本文庫には、その1055句に「春風馬堤曲」など俳詩3篇を加え一本とした。

 なんかこれを読みまして、ものすごく残念な思いです。「1055句の約7割を復元」というところです。なんとか10割行ってほしかったものです。でもこれはいたしかないというしかないのかな。
 とにかく、私はこうして読んで、私の思いも付け加えてインターネット上にUPしていきます。

12071105 絵本を借りるのは図書館がいいですね。

2012/07/12 07:53私は図書館でよく本を借ります(今はあんまり「本を借りる」ということがなくなりましたが)。今「クラウゼヴッツ『戦争論』」(岩波文庫全三冊)の上だけ借りていますが、まだ少しも開いていません。思えば高校生の頃読んでおけばよかったな。

 今この文庫本の奥付を見ると、68年2月16日になっています。ああ、あの頃はマックス・ウェーバーを読んでいたなあ、なんて思い出しました。

11021701 私は数日前(これを書いたのは、2010.01.21)に新聞の記事下広告で、この本があったことで思い出していました。
 でもでも私には、その物語の内容は思い出せないのです。ただただ懐かしくそしてなんだか切なくて、そしてただだだ遠い遠い景色を見ているような思いになりましたものです。
 私がこの本を岩波文庫で読んだのは中学3年のときでしょうか。そして私は長く住んでいた我孫子で、中勘助がいたという手賀沼湖畔の高島邸を思い出していました。そこのご主人は私と同じ詩吟の流派に属されていた方で、私はお宅に訪れたこともあります。そうしたときには、いつも私はこの物語を思い出していました。
 夏目漱石が絶賛した小説です。おそらく、他にはこうした本は私には見つけることができません。
 主人公が、古い本棚の中から、古い銀の匙を手にとります。それは伯母さんが教えてくれたものでした。この伯母さんが少年にいくつもの物語を話してくれます。でもいつかは、その優しい伯母さんも歳をとっていくのです。そんな誰もが味わってしまうようなことが書かれています。
 私は童話やおとぎ話もよく読んだものでした。でもでも、引越しばかりしていた少年の私には、こうしたおばさんはいませんでした。
 中勘助は、1885年5月22日〜1965年5月3日の生涯でした。私はこの作品しか知りません。
  私の義母が、随分前に私が好きな小説としてこの作品をあげたところ、自分も大変に好きだったことを言ってくれました。あれはもういつのことだったでしょうか。(2011.02.17)

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 上田敏の詩を少し見てきて、またいくつかの詩を見てみました。最初にこのヴェルレーヌの「落葉」を思い出しました。私の周の詩歌の館この詩をあげてあります。

    落葉
      ポオル・ヱルレエヌ(ヱは濁点がついています)
  秋の日の
  ヰオロンの(ヰは濁点がついています)
  ためいきの
  身にしみて
  ひたぶるに
  うら悲し。

  鐘のおとに
  胸ふたぎ
  色かえて
  涙ぐむ
  過ぎし日の
  おもいでや。

  げにわれは
  うらぶれて
  こゝかしこ
  さだめなく
  とび散らふ
  落葉かな。

 以下が原詩です。

    Les sanglots longs
  Des violons
  De l'automne
  Blessent mon c?ur
  D'une langueur
  Monotone.

  Tout suffocant
  Et bleme, quand
  Sonne l'heure,
  Je me souviens
  Des jours anciens
  Et je pleure;

  Et je m'en vais
  Au vent mauvais
  Qui m'emporte
  Deca, dela
  Pareil a la
  Feuille morte.

 やっぱり、上田敏はいいですね。ヴェルレーヌの詩はフランス人のものなのですが、この上田敏は、それを日本語としていわば日本人の詩として歌っています。
 秋の日に悲しいのは、「私」であるわけですが、上田敏では、落葉もヴァイオリンも悲しくなっています。
 でも私たちは、これを書いたヴェルレーヌの思いはこうだったのだろうと、上田敏のように思ってしまいます。
 詩を翻訳するのは、実に難しいのだと思います。でもやはり、上田敏はいいですね。

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