11030105書  名  沈んだ世界
著  者  ジェームス・G・バラード
訳  者  峰岸  久
発行所  創元SF文庫
1968年2月16日初版

 ある友人に飲んでいるときに薦められたSF作家のJ・G・バラードの初期の作品です。けっこう読み終るまで時間がかかってしまいました。
 未来の地球なのですが、世界のほとんどの都市は水の底になってしまい、地球の表面は高温多湿の水浸しの世界と変貌しています。これが地球の終末なのでしょうか。
 私が読む限り、この物語には特別の出来事がおきたり、何らかの冒険探検があったりするわけではありません。ただただ変貌してしまった地球の姿が描かれているだけです。どうして地球がこうなってしまったのかの明快なる説明もありません。
 実をいうと私には、このSFがどこが面白いのか何をいいたいのか判らないのです。ただ、私の目の前に水浸しの世界が展開されているだけです。その中では人間はもはやその中の風景になるだけしかないのかもしれません。
 うーん、私にはどうにも苦手なSFだなというしかありません。(1996.06.06)