10111623 つい先ほどまで見ていた夢のことを書きます。今は午前4時41分。ちょうど6分前まで見ていた夢です。

 私は夢の中で、かなりな資産家のようです。ある別荘地に大きな屋敷をもっています。ガラス張りの大きな家です。ところが、その家で私の親友が何故か殺されたようです。それで、その親友の殺人事件の真犯人を捕まえるため、大勢の刑事が来ています。その刑事の中心になる担当者は、私より5歳くらい下の(私は40歳くらいのようだ)なんだか私には、好ましい人物にように思えています。「この男なら犯人を捕まえてくれるだろう」。私は何日かかろうと構わないが、捜査のために、この屋敷を提供することを申し出ます。捜査の本部をここに置くことにしました。
 長い打合せが終わり、細かい調査をいくつもある部屋でやっていきます。そんないわば忙しい中に、まったく別な団体が、この私の屋敷にやってきました。
 それは、この私の屋敷を舞台にして、ある男女の愛の物語を映画にしたいという劇団でした。このことは、前に約束したのかもしれません。なんでも古代ギリシアの愛の物語を現代にしたお話だと言います。監督兼助演もする女優さんが責任者として、私のところへ交渉にきます。私より5歳くらい上の現実の世界では浜美枝さんに似た女優さんです。彼女は黒いワンピースに黒いコートをはおっています。彼女はすべて映画の機材と多くのスタッフと、何人もの俳優女優を連れてやってきたのです。そして私のガラス張りの家の前にある造形を設置しはじめます。その造形が、この映画の二人の男女の主人公の愛を象徴するものかのようです。
 私は困惑します。この女優さんがやりたいという映画作りには協力したいのですが、今は私の親友が殺されたことの真相を知ることと真犯人を捕まえることが再優先のことなのです。
 私はそのことをその女優さんに言い、とにかく引き上げてくれといいます。だが彼女は断乎撮影させてくれといいます。刑事と3人での話になります。刑事も気の毒がるのですが、今捜査を中断するわけにいきません。その女優以外のスタッフとも話合いになりますが、どうしても私は「今は困るのだ」ということだけなのです。
 いったん、その劇団のスタッフたちは近くのホテルに引き上げまして、その監督の女優さんと二人で、お話します。刑事は、「これはあなたが決めることだ」と言ってくれます。それから二人での話になります。長くお話します。
 その女優監督は、その親友のためにも、この愛の物語の映画を作ることは大事なのではないかと主張するのですが、私はどうしても今この屋敷を使うわけにはいかないのだと言い続けます。そしていつからなら、「使ってもいいよ」とは言えないのだということを言います。話は平行線でどうにもなりません。
 もう朝になっていました。私ももはや、断乎としていいます。「私には、あの親友こそが大事なのだ、架空の愛の作り話なんかには興味はない」と。もう仕方ないと思ったのか、彼女は立ち上がり礼をして去ろうとします。その去るときの彼女の横顔をみて、彼女の頬に涙が伝わるのを見ます。私は後悔する気持がわき上がるのですが、もうあとへはひけません。
 ところが、彼女が家を出る瞬間に、私たちは、ガラス張りの大きなガラスの向こうから、彼女の劇団のスタッフたちが大勢走ってくるのが見えます。誰もが緑の同じトレーナーを着ていまして、走ってきます。彼らの吐く息が白く見えています。そのまま彼らは私の家のガラスの前にたちます。そして、みなでシュプレヒコールをするのです。
 その内容は、映画の撮影は、またのことでいいが、せめて今設置した愛を象徴する造形をこのまま庭に置いておいてくれという訴えです。それがあなたと親友との愛の確認にもなるのではないかというのですね。
 私は、突如亡くなった親友の姿顔が見えてきます。彼の顔は、「その通りにしてあげたら」と言っています。私は次第に涙が浮かんできて、そしてもう立っていることができなくなります。もう泣くだけないてしまいます。それをあの女優さんもそばで黙ってみています。そして何故かあの刑事も遠くで、見ていてくれます。
 私は、もはや、映画の撮影も、殺人の捜査も、両方やっていこう、でも一体どうなっていくのかな、という思いを抱きました。これからどうなるんだろう。
 そこで私の長い夢がさめました。(2001.11.19)