将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:御留守居役

1212250112122502  加倉井隼人のところに福地源一郎がやってきます。

「やあ、加倉井君。今さら御留守居役に呼び立てられるいわれはないがね。・・・・・・」

 隼人はいらだっています。その気持はよく分かります。最初は新聞の発行のことで、これはすぐ了解します。思えば、これは歴史の事実ですから、むしろもうこの小説ではいいでしょう。
 そして隼人は源一郎が思いもよらないことをいうのです。

「的矢六兵衛は本人にあらず。前(さき)の将軍家慶喜公その人にあらせられる」X12122404

 うーん、でもこれは源一郎はすぐに違うことを指摘できるのではないかと思いますね。いや、指摘できなくてもすぐに分かる事実になると思うのです。
 でもこの作品はまだまだ続くのだなあ。
 もうただただ面白く興味深く読み続けます。

1212230112122302  今日は加倉井隼人が驚くべきことを口にします。いやはやどうしたのでしょうか。でもまずその前にいくつかのことが書いてあります。

 内藤越前守と対峙しているうちに、彼がけっして飾り物の御留守居役ではないと知ったのである。とたんに、魔物のような想像が降って湧いた。

 この隼人の想像は最後の彼の口から出てくることなのです。でもこれは私がこうして書いているからこそ分かったことです。「魔物のような想像」というのは内藤越前守のことではなく、次の隼人のセリフにあります。

「いや、的矢六兵衛と称する御方にお訊ねいたす。もしやおまえ様は、前(さき)の征夷大将軍、徳川慶喜公にあらせられましょうや」

 私はこの「徳川慶喜」を「徳川家康」と読んでしまっていました。こうして書いてみてよく分かったのです。でもこれはもうものすごい思い込みです。
12122208 そんなことはありえない。そもそも徳川慶喜は実に気の小さい男です。いや私はそう思うのです。その後のカメラの趣味(とはいえないほど、実に熱心にやっていましたが)も私は評価できません。
 いやいや、私には家康もそれほど好きにはなれません。ただ武田信玄とかなり戦いましたから、その面では家康はものすごくやりきったのかもしれません。
 でもこれには、ちゃんと六兵衛は応えるのかなあ。

1212210112122102 私にはこの隼人の気持がよく分かります。内藤越前守こそひどい佐幕派のどうしようもない輩だとしか思えません。

 ・・・・・・。この侍もまた、汚れ役を配下に押し付けて、文句ばかり垂れる輩かと思うと隼人の怒りは滾(たぎ)った。

 私もこの隼人と同じ気持になります。

「それがしは職分は御留守居役である。・・・・・・」

X12122101 何を言い出すのでしょうか。「ひどい佐幕派のどうしようもない輩」とはこういうのをいうのではないでしょうか。結局は上野の彰義隊も見殺しにし、東北での戦いも、五稜郭でも戦いもただ見ているだけなのです。
 実はこんな輩はいくらでもいたのです。どうしても私は許せません。

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