1211230112112302  今日は津田玄蕃が語ります。この挿絵にある通りお茶を飲みながら話します。私は最初はこの茶碗に酒を入れて話していると思ったのですが、それは私が酒が好きなだけのことです。でももう酒を飲まずにどれくらいになるのでしょうか。いやビールは毎日飲んでいますが。

 それにしても、上司の詰席たるこの菊の間におぬしと二人きり、何とも居心地の悪いものでござるのう。

 この津田玄蕃はけっこうよく分かっているのです。隼人のことを、尾張藩の「江戸定詰の御家来と拝察いたす」と見抜いています。
 結局仕事でも学生運動でも、手をあげてやりきる人間よりも、いわば日和見してしまうやからが圧倒的に多いものです。この江戸城の状態もそれがものすごいものだったのでしょう。

 上がそうした及び腰ならば、いよいよおのれが出よ12112220うと思うた。進み出たのは拙者ばかりではない。八番組からは今ひとり、あの的矢六兵衛が手をあげた。

 思えば、私もいつもこうしたときに必ず手をあげてしまったものだなあ、とつくづく思ったものです。