10072805 私は毎朝いつも朝刊を手にして読み始めます。でもけっしてそれで「いいなあ」とは思わないことがほとんどなのです。
 きょうの朝刊の第一面の「春秋」ですが、その最後に次のようにありました。

▼特定のサイトを検索結果の上位に表示させる作戦も盛んらしい。グーグルに拾ってもらう術があると聞く。ならば、そのへんをわきまえてサービスを使うことだ。よい情報はネットの奥に隠れているかもしれず、そもそも図書館の本の中だけの話もある。バーに文字を入れるとき、ちょっと指を止めてみてもいい。

 これはそもそもインターネット上で、「国内検索最大手のヤフーが、世界最大手の米グーグルと提携する」ということから、感じられていることのようです。間違いなく、日経新聞としては、この事態が悔しいのでしょう。インターネット上の巨人のマイクロソフトでさえ、この事態にあわてふためいている(と日経は思っている)のです。
 もうインターネットの検索をグーグルが抑えてしまうと、もう日経には出番がないのかもしれません。だから、「バーに文字を入れるとき、ちょっと指を止めてみて」というのです。「図書館の本の中だけの話もある」って、本当かよ。何が、どんな話があるんだ。 私は、

 周の雑読備忘録「石川忠久『漢詩人大正天皇−その風雅の心−』」

を書きました。私はこの大正天皇の詩が好きです。多くの人にそのことを知ってほしいと思っていました。
 でもけっして、これが「よい情報はネットの奥に隠れているかもしれ」ないから、これこそが大事だなんて言っているのではないのです。
 これはどうしてか、今の時代でも漢詩が好きで、しかも大正天皇という言わば地味な詩人のことを、私が個人的に好きだと書いていることなのです。ただそれだけの話です。
 いくら日経新聞が悔しがろうと、こうした報道機関がこういうことをいうのはおかしいです。
 もう実に情けない日経新聞です。