11030918書 名 英仏百年戦争
著 者 佐藤賢一
発行所 集英社新書
読了日 2004年1月18日
発行日 2003年11月19日第一刷発行

目 次
 シェークスピア症候群
 前史
  (それはノルマン朝の成立か
   それはプランタジネット朝の成立か
   第一次百年戦争)
 本史
  (エドワード三世
   プランタジネットの逆襲
   王家存亡の危機 ほか)
  後史
  (フランス王の天下統一
   薔薇戦争)
  かくて英仏百年戦争になる

 たいへんに興味深く、また愉しく読ませてもらいました。これまで、百年戦争とジャンヌ・ダルクについてはいくつもの本を読んできましたが、この本が一番納得できました。英仏の戦争と言っても、もともとの「ノルマンディ公ウィリアム」が征服したイングランドですから、いわばフランス語を話すノルマン系フランス人が、「俺こそがフランス王としての権利があるんだ」ということで、フランス王に対して戦争になったものだと思っていました。
 だが、それだけではないのですね。思えば、中世時代から近世へはっきりと移行したのが、この戦争後だったのだと思います。これで、フランスという国民国家ができ、またイングランドもフランス人としてではなく、イギリス人としての意識もこの戦争後できたかと思います。戦争で敗北したのは、中世の各地の領主たちだったのでしょうね。(2004.01.13)