将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:新々訳源氏物語

20170713032017082504  私はこの谷崎潤一郎訳の本を府中刑務所の中で読みました。兄の本を母が差し入れてくれたのです。
  ただ読んでも難しくて分からないのです。ただのちに吉本(吉本隆明)さんの「源氏物語論」を読んで、大昔中学生の時に読んだ与謝野晶子の訳の方がはるかに優れているんだということを知り、私はただただ反省していました。これは実に大事なことでした。私はただただ谷崎潤一郎が好きで「源氏物語なら谷崎だ」と思い込んでいただけなのです。2017071301

続きを読む

12101327 私が源氏物語の若紫のことでで書いた与謝野晶子訳を、谷崎潤一郎の「新々訳源氏物語」を「若紫」のことを少しでも書いてみたかったのですが、インターネット上では見つかりません。私の記憶には残っているのですが、引用するのは正確でなければならないです。
 与謝野晶子訳の以下の文だけでも見つけたかったのですが、無理なのです。

「雀すずめの子を犬君いぬきが逃がしてしまいましたの、伏籠ふせごの中に置いて逃げないようにしてあったのに」
  たいへん残念そうである。

 これだけでもできないのですね。私の記憶には残っているのですが、正確ではないです。本屋で文庫本でこの巻だけ買うのも悔しいものな。
 あ、思いました。立ち読みして、私が暗記してくればいいのだ。今度そうします。

11021210 私はこの本は東大闘争で逮捕起訴拘留されていた府中刑務所の中で読んでいました。
  1969年の8月でした。でも私には難しくて、付録の図を見て「ああ、こういう関係か」なんて確認しながら読んでいたものでした。当時の私には、中学のときに読んだ与謝野晶子の訳よりは、数段上のはずだという思い込みがありましたから、その考えだけで読んでいたものでした。
 だが後年、吉本(吉本隆明)さんの『源氏物語論』を読んで、私の錯覚に気づかされたものです。与謝野晶子のほうが、源氏物語がただただ好きなばかりで、その解釈には、間違いもあるが、まったくいいものなのです。
 昨日(2010.01.01)入っていました「北区ニュース」で「特集新春対談」というので、北区長との対談で、ドナルドキーンが次のように言っています。

 読みだしたら素晴らしいものだと思いました。
 それは『源氏物語』には全く戦争が描かれていないことです。現実の世界では、その当時も戦争が起こっていましたから。

 これを読んで私は「ハッ」としました。私はそんなことを少しも考えていなかったのです。そしてまた読んでみようと思いましたが、でもそのときに、また私は谷崎の源氏を読みたいという思いになりました。どうしても、与謝野晶子へは向かわないのですね。いえ、今はもっとたくさんの方が『源氏物語』を訳されています。だから誰か他の人のを読むべきかもしれません。
 でもでも、私にはこの谷崎さんの源氏物語がどうしても思い出されてくるのです。(2012.02.13)

↑このページのトップヘ