将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:時代の自意識について

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 本音と建前が激突し始めて、至るところで混乱を巻き起こしていますから、あまりいい傾向じゃないと思いますけれど、時代はそうなっています。はっきりした自己意識を持っている人は別だけど、持っていなければグループの問題になりますから、三人以上のグループだったら、よくよくそういう問題を考える時期に来ていると思います。もっと若い人は、ひとりでできているところもありますね。ほかのことは全然だめで、政府の言うとおりになっていて、ちっともよくないじゃないかと思うけど、善悪を倫理問題と別にしている。それは非常にいいところじゃないかと思います。だから時期としては静かで、平穏でいいけれど、大変な時期にさしかかったなというのが僕の情況的な実感ですね。(「よせやぃ。」『時代の自意識について───第五回座談会』)

 今の時代がこういう時期だということを、実によく感じています。平穏でいいのですが、でも心の中では、いつでもイライラすることが高まっている感じです。このままではもうどうにもならない、だからなんとしてもこの時期をなんとかしなくてはいけないと常に思っているところです。

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 未来にちゃんと開いていくというやり方を少数でも個人でも考えないと、たぶん日本の左翼性は終わりになってしまうんじゃないでしょうか。この状態で行くと潰されてしまうから、少しでも未来に開くために、そういう試みをいろいろな意味合いでしないとしょうがないということになるんじゃないでしょうか。情況としてはそこのところがいちばんの根本で、いまは移り変わりの兆候で、戦前でいえばいわゆる転向期だと思います。(「よせやぃ。」『時代の自意識について───第五回座談会』)

 戦前には、いわば知識人はすべて総転向して行ったわけだった。これは、すべてがそうだったと言えると思います。また今同じことをするわけにはいかないはずなのです。だからこそ未来に開いていくものを打ち立てないとならないのだと私も思うのです。

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 いまより無限の以前と、いまより無限の後と、どうつなげられるのかなという、そういう問題と情況の問題を一緒にかんがえないといけないんじゃないかと思います。(「よせやぃ。」『時代の自意識について───第五回座談会』)

 いやこれは私には大変に難しいなという思いです。情況のたくさんの問題を考えると、それへの自分の考えを出していかなければならないな、という思いはあります。このことを自分の自意識の中で明らかにしていかないとならないと考えています。

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 いまの若者は倫理観で、これは善でこれは悪という考えで問題をくぐり抜けてしまうのではなくて、「そんなことはどっちでも構わない。同じなんだよ。これから何ができるか。何を考えて、どうやったらできるかという問題だけが重要なんだ。これからの問題だ。いまの問題が閉じてあったって、別にどうってことはない。それが、これからの問題にどれだけ開いていくか。あるいは閉じたままかということが重要だ」と言っていると思います。(「よせやぃ。」『時代の自意識について───第五回座談会』)

 これはかなり重要なことだなあ、ということを感じます。私もともすれば倫理観で考えてしまうところがありました。だが今は、いつも「何ができるか、どうやったらできるか」ということだけを考えています。いや、そうしか考えていない自分を、こうして吉本さんの言葉で気がついたものでした。

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 だいたい宗教のいちばん初めは人間の精神活動です。当時で言う唯物論が精神活動としての終極点に見えたといのがフォイエルバッハだとすると、それは精神活動として終極点に見えるかもしれないけれど、人間はそういうことをすっ飛ばしても、解放されることとは別問題なんだと、ちょっとだけ息が長いというか、粘り強く時代の自意識を考えようというところが、マルクスが当時の進歩的思想から頭一つだけ抜けていたところだと思います。それは微妙だけど、マルクスの思想はある程度生きながらえてきていると思いますから、大きさというか、偉大さというか、そこだと思いますね。(「よせやぃ。」『時代の自意識について───第五回座談会』)

 思えば、マルクスもフォイエルバッハも、随分昔に読んだものでした。だが、ちゃんとこのマルクスのほうが適確なことを言っているのだということは、「ドイツイデオロギー」を読んでも、私にはうまく理解できていなかったと思います。それがやっと今少しだけ判って来た思いがしています。

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 一番の根本に来るのは、今日問題にされた「現在の情況において、どうすれば少しでも公共的な方策に自意識を持ち出すことができるのか」ということで、情況の問題としては、それが非常に大きいなんじゃないでしょうか。あらゆる面でそうじゃないかなという気がするんですね。自意識の問題ということを主題にすれば、文学や芸術みたいな自意識のほうが主体だという分野の問題から、社会的な設備とか人間関係とか方針とか、そういう問題まで含めて、そこのところがいちばん根本的で、現在のいちばん大きな問題じゃないかと思います。(「よせやぃ。」『時代の自意識について───第五回座談会』)

 このことが大きな問題だというのは実に理解できるわけです。ことはそれに対して、どう応えていくのかということは一番の課題だと思われます。だが、もちろん私にはその答えは簡単に出すことはできません。だが、このことを常に自らが答えていくべきことなんだという気持を持ち続けて行こうと考えています。

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08043005 集団というか、僕は三人以上を集団と考えているんですけれど、ある統一的な事柄をしようとか、僕ならそうするだろうとか、できるだけそういうふうにしてきましたと言えることが現実あって、それは、三人以上のグループを組めるという了解が成り立っていることを前提とするならば、現在の情況に対する僕の自意識を言えば、現在はそれを大きくしようと考えないほうがいいですよというのが一つですね。いま「三人以上だったら、あまり拡大しようと考えないほうがいいですよ」と申し上げましたが、僕はグループじゃなくて一人だから、縮小すると「実感から外れない」ということになりますね。(「よせやぃ。」『時代の自意識について───第五回座談会』)

 このことも吉本さんは、前々から言われていることです。ところが、私にはこれは実に大変に実現不能なことに思えてきていました。だがたった今、この吉本さんの言われることを書き抜いていて、私のいくつもの思い経験の中で、「これは実感として判ることじゃないか」と気がついたものです。これは私もやっとこのごろ判ってきたことなのですね。

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08042202 明治の青年が危機を悲しむということも、空き家でタバコを吸うことの中に含まれているかもしれないし、啄木の時代に対する危機感で、考え悩んで、おもしろくなくてしようがないというので空き家でタバコをのみたくなったのかもしれない。
 それは読む人が自由に考えればいいので、作品に対して補う必要は少しもないわけです。それは芸術なら芸術の本道に属するわけで、その主題は個人的でつまらないものでも、読む人にとってはさまざまなことを想像できます。つまり想像を補ってやる必要はないので、想像が刺激される、さまざまなことが刺激されるというのがあれば、芸術は成り立つと思います。芸術の問題だけではなく、啄木の歌という問題だけではなくて、政治的な危機とか社会的な危機も含めて自意識という問題を考えたとしても、そこの問題じゃないでしょうか。
(「よせやぃ。」『時代の自意識について───第五回座談会』)

 芸術が成り立つのは、想像が刺激されることだというのは、実によく理解できます。まったくその通りだから、このことを常に念頭に置いて表現していくことが私なんかには大切なことなんだな、と強く意識するところです。

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「政治家としての自己」というとき小泉はすべてのことをやっているわけです。
 それに対して郵政民営化なんてそんなに重要じゃないというのは見解だからいいけど、「自衛隊の海外派遣とか重大な問題がほかにあるじゃないか」と言って、そのことばかり主張しているのは政治家としての意味もないし、政治政党としての意味もまったくないですね。その違いがたぶん選挙に表れていて、若い人はわりあい理解力もあるし、精神活動も活発だから、その見解がどうであるかというよりも、小泉は政治家としてこれだけ本気になっているじゃないかというのがわかって、「もっとほかに重要なことがあるとか言って、自衛隊の問題とかを持ち出しているが、それは本気じゃないじゃないか。郵政民営化のために解散すると言っているのにほかのことを言っても、それは何も言っていないことと同じだ」と、こうなりますね。
(「よせやぃ。」『時代の自意識について───第五回座談会』)

 吉本さんがあのときに、こう言われていたことを知って私はまったく嬉しいのです。実は私は長年選挙というのもをしたことはありませんでした。でもあの選挙のときに、いわば始めてやったのです。そのときの私の思いは、このときの吉本さんが言われることもまったく同じです。私も私以外の方にも言っていました。まさしく小泉の言われる側の政党に選挙するように私は周りにも言っていたものでした。それにしても、「もっと重要なことがある」とか言って連中が大勢いたものでしたね。選挙の結果は彼らは無残な思いばかりのようでした。

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