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Tag:東洋経済新報社

11010512 私はいままで環境問題について、いろいろと述べてきたものです。そこでいつも問題になってきたのは、いわゆるエコロジスト環境保護主義者たちとの論争です。私はエコロジストを自称する人間が、平気で四輪駆動で河原の土手を駆けのぼったり、タバコの吸い殻をどこへでも平気で棄てる姿を見てきました。またドイツから帰ってきた人から、ドイツの環境保護主義者の集会が終わったときのたいへんな量のゴミが棄てられていたなどということを聞きました。
 そんな連中の言うこととは違った、まともな環境論を私は欲していました。そんな私に爽やかな気持を与えてくれたのが、次の著作です。

書  名 環境の限界は技術が超える
著  者 小野田猛史
発行所 東洋経済新報社
1990年6月28日発行

  著者があとがきで、

  技術の発展が環境破壊を生みだしている、という世界的に普遍して
  いる考え方がよい見本だが、いままで科学や技術にについて語られ、
  社会に受けいれられてきた科学や技術に対する断罪が、実ははなはだ
  しい誤解のうえに成立していることを不十分ながらも本書でいうこと
  ができたことに、喜びを感じている。環境破壊は、技術の発展が社会
  的、政治的な要因で抑圧されていることに起因している。

と述べているところにこの著書の目的があります。私もこの手の誤解とは、随分論争してきました。誤解というより、なにかひとつの傾向をもっているのですね。しかも自分たちの主張が絶対的な全人類、全地球の正義であるかのように思い込んでいるから、始末が悪い。そこまでいうなら、あなたは自分のタバコをやめなさいといいたいですね。ただし私はそれも言ったことないですよ。それは個人の自由勝手です。でも地球規模の破壊とやらと、狭い場所でのタバコとでは、その悪影響はタバコのほうが悪すぎますよ。

 「成長を求めれば環境が破壊され、環境の保全を追及すれば成長にブ
 レーキがかかる」とか、「公害は『資本の論理』が生んだものである」と、
  環境保全を求める人はだれもが信じてきた。しかし、皮肉なことに、
  いままでこのような考えと無縁な人々が、地球環境対策を世界で進め
  ている。振り返るならば、このような考えが強い支持を得てきたため
  に、その反面で、豊かな生活を送るためには環境が破壊されるのを甘
  受しなければならない、という誤った社会通念が確立されたといえる。
  エコロジストたちが、環境はとどまるところを知らず破壊されていく
  と感じ、自分たちを環境問題の殉教者であると考えたのも心情的には
  理解できる。しかも、このような殉教者意識が本人たちの考えに反し
  た社会通念をつきりだすという役割について、これまでの社会理論で
  は無視されてきた。こうしたことについて、率直に反省、再検討しな
  ければならない時期にきている。

 まったく思い当たります。チェルノブイリで事故があったとき、反原発の人たちは、これはいい材料ができたと喜んだのじゃないですか。いまでも、どこかで事故でもおきれば、この無知な大衆に警告を与えられると思っているのではないですか。

 環境を保全するほうが、環境を保全しないで放置したままの場合より
  も利益があること。技術は、そのような道に沿って発展できること。
  それというのも、環境保全確実にする唯一の方法は、保全したほうが
  利益があがるという状況をつくることにしかないからである。環境を
  破壊すると損をすることを知れば、だれも環境を破壊しなくなる。言
  い換えるならば、環境を保全するために道義心で人間の行動を縛るの
  には限界がある。
 (略)
 環境を破壊する原因となる汚染物質は、簡単にいえば、投入されたエ
  ネルギーなどの資源が有効に用いいられなかった結果として生じるの
  であり、エネルギーを効率よく利用できる技術が開発されれば、汚染
  物質は自然に減少するのである。しかも、この夢のような話は、今日
  の日本においてすでに実現しはじめている。

 私もこの「利益」「損」ということが、この環境問題を解く重要な鍵だと思います。また一番反発のあるところでもあるでしょう。だが、私はまさしくこの著者と同じことを思い、同じようなことを主張してきました。今後もまたいろいろなところで詳しく展開したいと思っています。
 この著書には、大気汚染、温室効果、酸性雨、農業汚染の問題等々が、旧ソ連、米国、開発途上国含めて詳しく述べられています。ソ連が、中国が何故一番の公害輸出国なのか、くわしくわかる気がします。
 最後に技術学の課題について述べていますが、現在さらにこの著者はその検討を深めていると確信します。またそれらの論をよんでいきたいと考えます。
 この本がもう随分前の出版であるにもかかわらず、環境問題の根源的問題とその究極的な解決方法を提示しているものと思います。

 実はこの著者とは、この本を読んだ何年後かにお会いする機会がありました。そのときに、いくつかの環境問題についての論文のコピーをいただきました。
 それらをまとめて本にすることがあるようですから、今その出版を待っているところです。(1998.11.01)

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雑誌名 週刊東洋経済第6164号
発行所 東洋経済新報社
定 価 690円
発行日 2009年10月37日
読了日 2009年9月29日

「大解剖!東京の実力」という見出しで買いました。
 目次は以下の通りです。なんとなく、この目次が膨大なもので、なんか私が恐れ入ってしまった思いが今してしまいます。

P.46 [1] なるか東京オリンピック
P.47 図解| 競技場建設費等で4143億円投入
P.48 「経済界への注文は?」 招致委員会 河野一郎事務総長 小谷実可子理事に聞く
P.49 ネットユーザー1000人独自アンケート| 東京開催支持は56.5%
P.50 ライバル都市の計画を徹底検証 在日ブラジル大使に直撃!
P.52 石原慎太郎 東京都知事 「スポーツの圧倒的な感動で日本を蘇生したい」
P.54 東京マラソンを成功させた東京都心の「イベント力」
P.57 動くカネがケタ違いに大きい地元開催、電通が五輪招致に励むワケ
P.58 [2] 加速する埋立地の”進化”
P.61 安藤忠雄 建築家 「海の森で都心に涼しい風を呼び込む」
P.62 羽田空港、悲願の国際線解禁へ
P.64 海への発展を描いた丹下健三
P.66 山養世 「太陽経済の会」理事長 「湾岸開発が首都を救う」
P.67 ビジネスパーソンが知っておくべき 東京の建物10選
P.70 [3] 成熟都市の再成長計画
P.71 伊藤 滋 早大特命教授 「日本の盛衰は東京が握っている」
P.72 早大を起点に早稲田が「森」に。明大も対抗
P.74 東京スカイツリーで生まれる「水の都すみだ」
P.75 日本橋を覆う高速道路の撤去はどうなった?
P.76 東京、渋谷、新宿――激変するターミナル駅
P.77 進む情報都市へ向けた実証実験│障害者にも優しい”東京ユビキタス計画”
P.78 森 稔 森ビル社長 「東京都心部に集中投資を行い知的産業を呼び込め」
P.82 [4] 過密都市東京が抱える課題
大規模災害/救急医療/高齢化/治安/渋滞/新銀行東京/築地移転
P.90 明治の渋沢栄一、大正の後藤新平が描いた東京の都市計画
P.94 [5] 進化続ける世界の強豪都市
ニューヨークの巨大公園力/地主貴族が育むロンドン/北京は天津との一体開発へ
コラム
P.9 経済を見る眼
新政権は消費者主権の経済成長を/河野龍太郎
P.18
NEWS TOP 4 & MARKET VIEW
(1)大物OBが檄文で憂う、ソニー新体制の正念場
社内で出回る大物OBの“檄文”が波紋を広げている。今後、問われる経営陣の手腕。
(2)業界の苦境が浮き彫り、アイフルが私的整理へ
利息返還請求の負担と厳しい資金調達環境。業界大手の苦境が浮き彫りになった。
(3)政権交代で白紙撤回も、宅配便統合の行く末
ペリカン便とゆうパックが3度目の統合延期。認可が下りるメドは立たない。
(4)NECエレクトロニクス、ルネサステクノロジ破談の危機乗り越え統合
今週のキーワード&キーパーソン
P.21 キーパーソン
古賀伸明 連合事務局長
「鳩山総理と会い雇用対策強化を求めた」
P.22 WORLDWIDE NEWS
中国金融、世界金融、EU物価、ロシア景気
P.26 市場観測
米国の構造調整は長期化、長期金利にはなお低下余地
高田創 みずほ証券金融市場調査部長
「米国の市場の動きは、日本のバブル崩壊後の市場と酷似している」
P.28 株式観測
円高修正なら株価上値追い、民主党関連銘柄が浮上か
『会社四季報』【最新情報】
東邦チタニウム、福島工業、松屋、王将フードサービス
P.30 マクロウォッチ【日本経済】
長期的な視点に立った中小企業支援・育成を
今週の気になる数字
病院での待ち時間が1時間以上の人の割合
P.31 「ミスターWHO」の少数異見
プロビジネス政治の終焉、産業界は「政治離れ」を
Hot&Cool
“すすぎ1回”を新提案、進化するアタックの挑戦
スペシャルリポート
P.38 01 新政権に降りかかるエコカー減税の矛盾
減税効果で販売は回復。だが装備をつければ減税対象になるなど盲点も露呈。
P.40 02 手数料値下げに限界、曲がり角のネット証券
手数料自由化から10年―。安さで個人投資家を獲得してきた値下げ競争に終止符か。
P.42 読者の手紙、編集部から
カンパニー&ビジネス、トップの肖像等
P.124 ゴルフざんまい 成毛 眞
P.136 カンパニー&ビジネス
墜ちた王者の再興なるか、動き出した新生ナルミヤ
同社を有名企業に導いた名物創業者が去った今、負の遺産を払拭すべく事業改革が始まった。
P.140 トップの肖像
出口治明/ライフネット生命保険社長
「敗れざるアラカンセイホ“革命”への祈り」
連載
P.150 中国動態 China Watch
中国のCO2削減に向けて、鳩山首相の動きがカギに
P.152 グローバル・アイ
政権交代で再生する日本のデモクラシー
P.156 知の技法 出世の作法 佐藤 優
脂汗を流すような勉強が時間を圧縮する
P.158 変貌とげた世界経済 変われなかったニッポン 野口悠紀雄
P.160 わかりあえない時代の「対話力」入門 北川達夫
P.162 ワークライフバランスを実現する仕事術 佐々木常夫
P.164 The Compass
日米関係の「第3の道」/藤原帰一
P.166 FOCUS政治
細川政権をぶっ潰した、「小沢神話」と内閣一元化/樺山 登
P.168 アウトルック
ジェネリックの性急な拡大は、新薬開発に重大な影響も
P.170 Books&Trends
『弁護士、闘う』を書いた、宇都宮健児氏に聞く
「弁護士の使命は、社会的・経済的弱者の味方」
Review、新刊新書サミング・アップ、竹内洋の読書日記
P.176 アゴラ百景
平成の子どもがハマる「トレカ」の魅力とは
トレンドワード
P.178 データウォッチ
マーケット&マクロ主要指標 最新データ一覧
P.180 場の磁力
外交官の終着駅は“時代の節目”の地
P.182 長老の智慧 中村義一
世界が注目する宇宙技術はこうして生まれた
PR(制作:広告局企画制作部)
P.5 ビジネスアスペクト
龍谷大学/龍谷大学の教育力
P.16 CREDO
東京電設サービス
P.101 広告特集
国際会計基準(IFRS)導入べストパートナーズガイド
P.125 広告特集
低炭素な未来を築く環境キーワード
P.139 I want it!
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(3)政権交代で白紙撤回も、宅配便統合の行く末
ペリカン便とゆうパックが3度目の統合延期。認可が下りるメドは立たない。

 宅配便は実によく使っています。いや私が出すよりも、受け取るほうが多いですね。でもせっかく郵便が民営化したのですうから、なんとかやってほしいのですが、

民主党政権下で、宅配便統合の合意そのものが根本的に見直される機運が高まるのは時間の問題と言えよう。

ということで、これは嫌だなあ。
 石原慎太郎の「スポーツの圧倒的な感動で日本を蘇生したい」という記事もいい内容でした。この内容を読みまして、私も今住んでいるこの東京は実にいい都市だと思いますね。思えば、あの美濃部都知事も、自民党もどうしようもないことをやってきたのですね。
 その次ページの「検証!都心のイベント力」もいい内容です。大規模なイベントを次々と成功していることは、この東京にとっては、実に嬉しいことです。
「成熟都市の再成長計画」で、伊藤滋さんが次のようにいわれていることはとても納得します。

 日本の盛衰が東京の盛衰に強くかかわっていることは事実。日本を豊かにするために、東京を魅力ある世界都市に作り上げる必要がある。

 この号を読んでいますと、東京という都市が古いものを見事に残していながら、ますます未来に向かって大きく発展していくことを感じます。
 思えば、今度の東京オリンピックの開催に賛成しない人も、「お金がかかるから」というようなまとはずれのことを言ってほしくないなあ。もう数々のイベントでも、実にお金をかけないで実現してきていますよ。

 それから、森ビル社長の森実さんのインタービュー記事が良かったですね。

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雑誌名 週刊東洋経済第6164号
発行所 東洋経済新報社
定 価 670円
発行日 2008年9月27日
読了日 2008年9月26日

 この号の大きな見出しは

  グーグル10年目の大変身

というのです。「週刊ダイヤモンド」とは、また違う視点で書いてあり、興味深く読めたものでした。
 最初に「急成長したグーグル」というところで、マイクロソフト、アップル、ヤフー3社とグーグルの「売上」「純利益」「株価時価総額」の表がありまして、実に興味深いです。とくに、アップルとも比較してあるのも面白いですね。
 もはやヤフーがそれほどの成長は見られないにしても、やはりマイクロソフトは巨人です。そしてアップルの成長もすごいです。でも株式時価総額の変化を見ると、グーグルはやはり多くの人に夢も見させている企業なのでしょうか。
 そしてみんな米国の企業だよねえ。
 でもグーグルが「検索」の世界でもいわば苦戦しているのが、この日本と中国です。中国は「百度」があるから判るのですが、この日本は何故かな。やはり孫さんの「ヤフージャパン」が強いのですね。
 それにしても、

 他社のホームページやブログなど携帯サイトに掲載する「アドセンス」の売上は、2四叛旗連続で成長が止っている。また自社サイトに掲載する「アドワーズ」についても世界的な景気低迷に伴う広告出稿の変化が懸念されている。

 だから、新しい収益源を求め続けているのが、現在のグーグルのたくさんの動きなのでしょう。ユーチューブの買収も、大きな収益源を期待したわけでしょうが、今のところ簡単にはいきません(これは大きな要因がありますね)。
 そのあとのページも大変に興味を持って読めました。

 それと実はこの号で、私が真っ先に読みましたのは、実はこのグーグルのことではなく、第2特集の

  「三国志」ビジネスの秘密

でした。大変興味深く読みましたが、私としては、現在「文藝春秋」で連載されている宮城谷昌光の『三国志』のことも書いてほしかったものです。あれが間違いなく、世界一の史上一の『三国志』の世界を私たちの前に提示してくれているものです。

日本は「環境力」で勝つ!
 この本は、7月8日に鎌倉へ行ったときに、鎌倉駅からの帰りに半分ほど読み、そのあとはパソコンの再起動のときのみで読み終わりました。

書 名 日本は「環境力」で勝つ
  〜 「省エネ」「低炭素化」技術が世界を救う 〜
著 者 長谷川慶太郎
発行所 東洋経済新報社
定 価 1,500円+税
発行日 2008年7月17日発行
読了日 2008年7月24日

 もういつもながら、慶太郎さんの書かれている内容に、どこでも「異議なし、その通りだ」と声をあげていたものでした。
 以下が目次のすべてです。そしてこの目次を抜き出しながら、こうして抜き出すことで、再度この本をすべて読み直していることを大きく感じていました。

目次
はしがき
第1章 「環境保全」へ大転換する世界
 1 「洞爺湖サミット」が地球環境サミットになった理由
  京都議定書ではまだ疑問が残った
  環境保全意識が本格化した
 2 中国、ロシアでも政権の姿勢が変化した
  共産党独裁体制下の汚染の惨状
  依然として環境問題が改善されない旧東側諸国
  中国で進行する救いようがない汚染
  極まりない国土の荒廃
  政治体制の変革なくして環境改善はありえない
  大規模製鉄所の建設も無政府状態
  民主主義の進展なくして環境保全は不可能
 3 BRICsも苦渋の決断
  環境保全の意識に濃淡がある
  ロシア原子力潜水艦に潜む危険
  日本近海に迫るロシアと北朝鮮の脅威
 4 最近の一次産品市況の変化と環境汚染
  原価価格は長らく極秘であった
  米国人は省エネに一変した
  シュワルツェネッガーの勇断
  米国の政治も環境保全へ反転した
  どの大統領候補も「環境保全」が公約
第2章 「環境保全」が国際政治の最大課題
 1 前世紀の経験
  三度の国家総力戦
  「地球環境の破壊」を垂れ流し
 2 産業革命と人類
  平均寿命の延長
  「寿命」は戦争が縮め平和が延ばす
  豊かさと自由を得る条件とは
 3 敗戦が革命を生む
  世界市場が成立した
  世界恐慌とデフレの到来
  国家総力戦であった南北戦争
 4 体制の差
  「国家総力戦」に最も適した共産党一党独裁体制
  「冷戦」での情報判断の誤り
  環境破壊と平均寿命の格差
第3章 「低炭素社会」実現への日本の努力
 1 「環境保全」の決め手
  「銑鋼一貫製鉄所」を保有することの意味
  韓国の浦項製鉄所への執念
  技術向上が環境汚染を減少させる
  可能になったコスト大削減
  新方式を取り入れようとしなかったソ連
 2 省エネの意義
  技術水準の低さが環境破壊を生む
  日本鉄鋼業の技術の極み
  世界一の技術力
  世界は日本の鉄鋼業の現場を見よ
  日本の自動車の高品質を支える日本の鋼材
 3 「低炭素社会」の実現までの障害
  炭酸ガスは処理の難しい物質である
  二酸化炭素の地中埋蔵は可能か
  低炭素化技術は幾通りもある
 4 時代の変化
  徹底した技術の向上を
  原油値上がりから代替えエネルギーへ
  原子力発電へ回帰する世界
第4章 石油ショックに打ち勝った日本的経営
 1 量的な拡大から質の向上へ
  高度成長のピークを極める
  石油ショックに打ち勝つ力が日本にはあった
 2 日本的経営方式のメリット
  廃墟の中で創意工夫を凝らした
  重い負担に経営者は耐えた
  日韓の経済力の差はなぜ生まれるのか
  ロボットの導入への拒否反応はない
 3 技術の進歩と環境保全
  「公害対策」への格段の進歩があった
  「煙突から出る七色の煙がなくなった
 4 周辺住民と全国民の強い支持
  大都市に清流が戻ってきた
  技術の向上は全企業も環境保全ももたらす
第5章 環境保全社会は日本の技術力なくして実現しない
 1 鉄鋼業の成功
  世界一の技術水準を達成
  日本の鉄鋼業が日本車の躍進を支える
  ハイブリット車がなぜ米国では実用化できないのか
  「ハイブリット車」を阻む米国の生産現場
 2 日本車が売れる理由
  日本車は中古市場でも値があまり下がらない
  車の品質の高さを決定づけるロボットの導入
 3 電力業の「格差」
  世界一の高品質の電力を供給
  配電・送電への設備投資が熱効率を高める
  世界で最も電力業の効率の悪い北朝鮮
  電力・ガスの使い放しが許される社会
  世界一「熱効率」が高い日本の電力業
 4 河川の清浄化と水の再生
  再生水の利用
  鉄くずの再利用でかなりの鉄鋼をまかなえる
  高品質の「再生てつくず」へのニーズ
  生活排水も再利用
 5 環境保全への貢献
  「日本的経営方式」へのメリットはいまだ生きている
  強制的に配置された機会や技術は定着しない
  技術も機械も人の使い方しだい
第6章 環境力が「豊かさ」を決める
 1 日本への期待
  大型建機は日本製品しか使えない
  日本製の中古は新車より高いこともある
  世界の急速な建設需要に対応する
  パイプラインも大型原発も日本に期待
 2 省エネの実現が「豊かさ」を生む
  ミタルはなぜ日本の製鉄会社を狙うのか
  先進国で減少し途上国で激増する消費電力
  デフレ経済だからこそ実現した省エネ
  デフレ下で達成された自由で豊かな生活
  デフレ下であるから可能な「環境保全」
 3 人口減少と環境保全の意味
  少数高齢化は日本だけではない
  激しさを増す人口移動
  社会主義下では競争を認識できない
  「環境保全」は人類生存の大前提
  世界一のゴミ処理工場
  日本の長寿化は環境保全・生活保全の賜物である

 私はどこでも、実に頷いて読んでいたわけですが、なかでも次のことに私はおおいに驚きかつ唸ったものでした。

 意外なことかもしれないが、「国家総力戦」が最初に最も原初的な形で展開されたのは、一八六一年に始まった米国の「南北戦争」である。
 この「南北戦争」を文学の面で最も正確かつ詳細に、同時に芸術的に表現したのが、有名なマーガレット・ミッチェル著『風と共に去りぬ』である。昭和一四年に最初に紹介された『風と共に去りぬ』を著者は読んで、きわめて強い印象を受けた。文字どおり「国家総力戦」によって「南部連合」は北部の「米国連合」に圧倒され、その国力の差が戦争の帰趨を決定したという事実が、きわめて明快にかつ詳細に、同時に芸術的に描かれていたからである。
 ミッチェル女史は、この「南北戦争」を記述するのに、その中心的都市であったジョージア州の州都アトランタを舞台として、そこで生活している南部連合の国民が、どのような経緯で戦争の被害をこうむっていったのかをきわめて丹念に、同時にまた詳細に、さらにまた芸術的に表現したのである。

 こうしたことを指摘できた人は慶太郎さんが初めてです。もう私は実に驚きかつでも充分に納得しました。

 もう私はただただ、こうして慶太郎さんをこの日本が持っていることにものすごく感謝するばかりです。私にはやはり、「長谷川慶太郎は、もうひとりの吉本隆明である」という思いがするばかりです。

世界大規模投資の時代―世界同時産業革命で日本に「超」長期好況が到来する
 昨日仕事先へ行きました電車の中でほぼ読み終わっていました。やはり私には電車の中が一番いい読書の場です。

書 名 世界大規模投資の時代
    世界的同時産業革命で日本に「超」長期好況が到来する
著 者 長谷川慶太郎
発行所 東洋経済新報社
定 価 1,500円+税
発行日 2007年7月5日発行
読了日 2007年7月28日

 この本で、いくつものところで、「そうだよなあ」と頷いてばかりでした。
 例えば、次の指摘です。

 東京はというと、二〇〇八年に一三号線が開通する予定であるが、その後は、というと、現在までのところ増設計画はないという。世界的には珍しいことである。(第2章 大規模投資の時代 5 進む世界の大都市再開発 地下鉄の建設ラッシュが進む)

 私は昔よく、早稲田の戸塚町(今は西早稲田)から、新宿まで都バスに乗ったものでした。あとは、高田馬場まで歩くしかないのです。そのときに、いつかそのうちに、ここの地下鉄が走るんだろうな、と思っていましたが、それが実に38年後なんですね。いや、他にも地下鉄をもっと走らせてほしいと思うのですが、さてさてどうなのでしょうか。
 おそらく、この日本でも地下鉄に限らず鉄道の深夜運転の希望が増えて行き実現するかと思います。そうしたときに、もっと鉄道網の拡張が必要なのではないかな。
 例えば、私は埼玉大学の学生だった頃、都営6号線が、大宮バイバスの上か地下かを走って、大宮まで鉄道ができるものだと思っていましたが、それはないようですね。思えば、たくさん夢想していたものです。
 次も始めて知りました。

 今、「デフレ」が定着する世界経済の基調の中で、BRICsの急成長が大きく関心を集めている。中国に次いでインドが、さらにブラジルが、さらにまたロシアは脚光をあびている。さらには、それに続く国として、「ネクストイレブン」と呼ばれるベトナム、インドネシア、トルコ、メキシコといった国々など、これまで経済成長の恩恵に浴することのできなかった多くの地域に住む地球人口の圧倒的多数を占める人たちが、本格的に経済成長の渦の中に自ら身を投じ。そこで大きな成功を獲得したいと考えている。彼らのそれなりの努力と同時にまたチャンスをうかがうという積極的な姿勢は、これから二一正気の世界経済に新しい特徴と、同時にまた際だった成長の原動力をもたらす最大の要因と考えて間違いはない。(第3章 世界経済大発展の基調が定まった 2 急成長するBRICsと新興開発国 日本生き残りの道は多品種少量生産にある)

 そして、このあとに書いてあります、愛媛県今治市の「タオルの産地」の解説ですが、もう私は驚き、そしてこういうことを書かれる慶太郎さんをもう尊敬してしまいます。他の方では、こうしたことに関心を持たないとしか思えません。
 それと「第5章 日本の技術が世界を支配する 4 世界が見倣う日本の環境保全技術 環境保全投資の効果が出てきた」に書かれている米国カルフォルニアのシュワルツェネッガー知事のトヨタ、ホンダのハイブリッドカーへの処遇には、もう大変なことを感じています。米国も変わらないとならないのだと確信します。
 ただ、この本は読んでいて感心していたばかりではなく、なんだか私にも勇気をもらった思いがします。やっぱり、いつもやってきていたこと、主張してきたことは決して間違ってはいなかったのだという思いです。(2007.07.29)

超「格差拡大」の時代―価格破壊の「地獄」から抜け出せるのは技術力のみ

 

 

 

書 名 超「格差拡大」の時代
    価格破壊の「地獄」から抜け出せるのは技術力のみ
著 者 長谷川慶太郎
発行所 東洋経済新報社
定 価 1,500円+税
発行日 2006年6月29日発行
読了日 2006年8月7日

 これは実に読み応えがありました。これを読みながら、真っ先に以下の本を思い出していました。

   小野田猛史「環境の限界は技術が超える」

 これは1990年に出版された本ですが、

 環境を破壊する原因となる汚染物質は、簡単にいえば、投入されたエネルギーなどの資源が有効に用いいられなかった結果として生じるのであり、エネルギーを効率よく利用できる技術が開発されれば、汚染物質は自然に減少するのである。しかも、この夢のような話は、今日の日本においてすでに実現しはじめている。

 いわば、これと同じことが慶太郎さんがいわれています。もうあちこちのページの下辺を折りました。「これは書き抜いておかないとなあ」という思いなんですが、きのう読み終わったときに電車の中で、「でもこれを書き抜くのは少々大変だなあ」なんて思っていました。
 もうやはり、「インターネットにテキストが提示されていればいいなあ」でもそういうわけにはいかないですから、私がやらないといけないのですね。

06070103雑誌名 週刊東洋経済 第6029号 2006/7/1
発行所 東洋経済新報社
定 価 670円
発行日 2006年7月1日発行
読了日 2006年6月29日

「あなたの『街』の格差」という特集の題字を見て手にしました。読んでいまして、「やはりな」というところがいくつもあります。
 例えば、43ページの「犯罪」というところで、

   トップは世田谷区
   カメラ、警備会社頼みも

はもう充分肯けます。これを読んでいきましたクライアントでも、たくさんお話してしまいました。私がパソコンのことで、訪れます方々が世田谷区の一等地とでもいうべき大きな一戸建ての家から、六本木ヒルズに引越しました。それは、ここに書いてあるとおり、世田谷区は住むのに怖いところになってしまったからです。はっきりいいまして、ここに書いてありますが、現実には警備会社ではあてになりません。警報があれば10分で駆けつけるということなのですが、犯罪者(外国人が多いのですが)は、まさしく8分で仕事を終えて逃げおおせてしまいます。だが、問題は、その場に住民である自分たちがいたらどうなるのかという恐怖なのです。警察も警備会社もあてにならないときに、より安全な住居に引越するのは当たり前です。
 そんなことを、この雑誌を読みながら、思いまして、かつ私のクライアントでお話していました。

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雑誌名 週刊東洋経済 第6027号 2006/6/24
発行所 東洋経済新報社
定 価 570円
発行日 2006年6月24日発行
読了日 2006年6月20日

日経トレンディ 2006.8月号」を探した時に、「もう1冊」と思っていたのが、これです。「35歳からのWeb2.0−Web2.0で世界はこう変わる」の特集が、日経新聞の記事下の広告欄で目にとまりました。思えば、インターネット上で、新聞を読むのはいいのですが、広告欄が見ることができないのは残念です。まあ、これは仕方ないかな。広告を見るために、実際の新聞を読むというのもいいことです。
 やっぱり、こうしてパソコンとインターネットをやってきたことは間違いではないようだなと思います。さらに継続してやり続けます。

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