雑誌名 週刊アスキー通巻728号
発行所 アスキー・メディアワークス
定 価 ３６０円
発行日 ２００９年３月２４日
読了日 ２００９年３月１０日
１７ページで、「ネットにデタラメ情報を流されたら!? 本人が語るＷＩＲＥＤ捏造騒動の顛末」で、改めて今のネット社会の怖さを感じました。これはインターネット上でもう知っていたことでしたが、米国の著名サイトＷＩＲＥＤが「なぜ日本人はiPhoneを嫌うのか」という記事が掲載され、ＩＴジャーナリストの林信行氏が「日本ではiPhoneなんか持っていると間抜けに見える」と語ったと書かれ、でも事実は林さんは、iPhoneの愛用者で、この記事は捏造です。ＷＩＲＥＤも記事の訂正と謝罪をしました。
でも今でもこの元記事があちこちで引用されているということです。
とにかく、こうしたことには自分で防衛していかないとなりませんね。もっとも相手にしないことが大事なこともあるのですね。それはまた別に書いていきましょう。
進化するグーグル (青春新書INTELLIGENCE)
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この本を王子図書館で、実際に借りられるまでには、かなりな時間がかかりました。でも借りると、そのすぐあとに読み終わっていました。
書 名 進化するグーグル
世界を掌握する“未来戦略”
著 者 林信行
発行所 青春出版社
定 価 ７３０円＋税
発行日 ２００９年１月１５第１刷
読了日 ２００９年３月３日
まず、この本の中にあった著者紹介と目次を抜き書きします。
著者紹介
ＩＴジャーナリスト兼コンサルタント。’７０年代からパソコンに興味を持ち、’９０年代から本格的な取材と執筆活動を開始。グーグル社については、同社が初来日した時から取材を続けている。グーグル社やアップル社の企業動向の分析をはじめ、ブロードバンド化やブログ、ＳＮＳといった新トレンドにも早くから目をつけ多くの記事を手がけてきた。最近ではグローバル化への対応を迫られる日本企業に、グーグルやアップル、シリコンバレーの起業家の考え方やノウハウを伝えることをミッションの１つとしている。マイクロソフト社Ｗｅｂサイトでの連載「Apple's Eye」で有名。主な著書に『アップルの法則』（小社刊)、『アップルとグーグル』(共著/インプレスＲ＆Ｄ)、『iPhoneショック』（日経ＢＰ)、『スティーブ・ジョブズ』（アスキー)などがある。
目次
まえがき
第１章 月探索まで手を広げる“ネットの覇者”
検索から携帯電話開発まで
すべてはたった１つのルールに基づく
自分のやりたいことができるユニークな制度
夢をカタチにする
２０世紀の常識を覆す
第２章 “技術者の理想郷”はいかにして生まれたか
大きな衝撃を与えたグーグル検索
理想郷をつくった２人の創業者
社名の由来はスペルミス？
グーグル創業の裏側
ヤフーもグーグルの検索エンジンを採用
新たな収益構造の発明
検索を次の次元へと押し上げた「イメージ検索」
創業後、最初の大変化
業界の勢力図を一気に塗り替える
第３章 世界でもっとも楽しい職場
ちょっと変わった採用試験
一流シェフが腕を振るう、すべて無料の社員食堂
社内に息づく乗り物好きのＤＮＡ
頻繁に行われる有名人の社内講演
製品に込めた遊び心
初来日時に語った６つの教訓
グーグルが発見した１０の事実
第４章 “ひとり勝ち”の真の理由
グーグルのサービスは出発点が違う
検索技術をあらゆるサービスの応用
ある程度の間違いを許容する「ゆるい設計」
「悪事を働くなくても金儲けはできる
“サービス”ではなく“基盤”をつくる
アナログ情報も次々とインターネットへ
グーグルがライフラインになる日
第５章 グーグルが創り出す“新しい日常”
巨大化。そして人材の流出
パソコンの制約から解き放たれ、生活の中へ
iPhoneの対抗馬と目される「アンドロイド」
他社の携帯電話との連携もさらに強化
来たるべきクラウドコンピューティングの時代
閉ざされたＳＮＳの世界をオープンに
すべてのイノベーションの核となる
第６章 日本で苦戦するグーグルの巻き返し策
グーグルにとって特別な市場、日本
ｉモードに賭けていたグーグル
日本オフィスに置かれた「電車でＧＯ！」
チームのメンバーは世界各地にいる
まず、自分が使いたいツールをつくる
日本市場の特殊性にも対応
ヤフーの牙城を突き崩す
家電メーカーとの連携でグーグルは次のステージへ
付章 戦略的サービス展開、8つの方向性
１ サーチ（検索）
２ クラウドコンピューティング
３ オープンな標準の擁立、促進
４ 広告サービス
５ 地図情報表示
６ Ｗｅｂブラウジング環境
７ 宇宙開発
８ エネルギー問題
あとがき
この本を読みまして、改めて振り返りました。グーグルという存在を私が知ったのは、１９９８年９月のことで、このグーグルが検索サービスを開始したのもその時期でした。まったく同じ時期に、私は自分のホームページを立ち上げたものでした。
９月末までには、ホームページを何ページかオープンにして、正式オープンは１０月１日にしたものでした。
このときから、私はこのグーグルとの付き合いが始まったのでした。私は何人ものホームページの開設を相談された人には、このグーグルを紹介しました。それまでの検索エンジンと言えば、「ヤフー」に象徴されるものでした。ヤフーに登録されるまで、実に大変だったものでした。私もいくつかのホームページを、ヤフーに登録できるよう頑張ったものでした。
でもグーグルは、ロボット検索という方法で、でももちろん日本の検索エンジンでもやっているところはありましたが、実に驚異的にいえるほど、検索率が高かったものでした。
その後のグーグルの変遷、進歩には目を見張るものがあります。でもこの本にも書いてあるのですが、この日本だけは、検索エンジンの市場占有率は、米国や欧米とは違って、グーグルではなく、日本ヤフーなのですね。
でもこの本を読んでいまして、グーグルという会社の特殊な特異なところをいくつも知りました。そしてそれは日本のソフト会社の方に前々からよく聞いていたことでもありました。
グーグルのこれまでの発展、今これからの発展を考えると、これが人類が目指していく大きく強い、いい道なのかなあ、なんて考えました。
私が気になり抜きだした文章が次です。
「何を言っているんだ、バカだな」───日本の会議室では、日々、こうした言葉によって、
多くの素晴らしいアイディアが玉砕されている。そのなかには、パッと見ただけでは無理そうであっても、ほんのちょっとした工夫や努力で、大成功をおさめるかもしれないアイディアもたくさん含まれているはずだ。
多くの企業では、こうした何気ないひと言によって、大きなチャンスが奪われるばかりか、社員の「やる気」も損なわれている。
だが、グーグルはそんなもったいないことはしない。
これがどのくらいの方が理解でき、いや多分理解はできるのででしょうが、実際にそのことを大切なことだと認識して、自らの行動を考えられるものなのでしょうか。