08032501 産業をただ歴史的発展段階として、木ノ実を食べて、栽培農業が始まって、毛織物から工業が始まって、工業が少し大規模になっていくと、いわゆる重工業と言われるものに発展していくという、そこまではいいんだけれど、それから以降はどうなんだとなってくると、ハイテク産業は逆に原始産業とか自然産業に対しても利用されます。歴史的に言うなら、ハイテク産業は歴史に逆行するような産業に対しても使えるという両面が出てくるということで、これはい
ろいろなことに影響してきます。
 工業地帯というものを強いて設けることが必要なのかという、土地の問題もそうです。京都みたいな古くからの都市であっても、京セラみたいなハイテク産業をやることも人工的に可能です。つまり、そういう意味合いで産業を歴史的な発展段階で考える以外の、もう一つの考え方を付け加えないといけない、そのことが及ぼすさまざまな影響があるということです。
(「よせやぃ。」『歴史を流れるようにするとは───第四回座談会』)

 このことも私には現実に大きなこととして感じています。ただし、そこがどうしても理解できない、理解しようとしない人がいることも確かなことです。今はそうしたことの大切な狭間の時であるかと思っています。この時に、しっかりとした指針を持って立ち向かわなければならないと考えています。

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