将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:水滸伝

11081610       Tuesday, July 06, 2004 12:04 AM
偶然が二つありました。

 宅ファイル便は本当に便利ですね。mp3のファイルを友人に送ろうとしたらADSLでもメール添付は2.5メガまでとかいてあるのに気づきこまったのですが、これでたすかりました。たいがいの無料サービスは使う前にいろいろ書き込まされて会員登録しないといけないんですが、これはいけばすぐ使えるというのがいいです。

 ここ四、五年はキットなども売り出されて素人同然でもパソコンの組立ができるようになりましたが、12台というとそれ以前からですかね。新しいのを組み立てたらいらないものは児童養護施設などに寄付したらいいんじゃないですか。子供が使うパソコンまで購入する資金的余裕がないと新聞かなんかで読みました。情報格差の問題だったかな。ワープロや表計算などには十分つかえますよ。また周りにも買ってまではやる気がないけどくれるならやってみようという人もきっといると思います。

 偶然今読んでいる佐藤賢一の、カエサルを撃て、というのがなんとゲルゴヴィアを中心としたカエサルとヴェルティンゲトリクスの戦いの話でした。しかしこの作品の重要な主題が何と中年男と若者の心理的相克の話で、しかもカエサルの中にもこの二者の対立があるのです。読んでいてあんまりさわやかではないんです。男の人が読むと身につまされるかもしれません。カエサルは髪の薄いのを気にする卑近な人物になっています。ガリア戦記を書くのもローマで自分を宣伝する一手段で、負けてもなるべく自分に良いようにかきます。

 汲めども尽きぬ、どころか振り回したシャンパンのように噴き出す先生の知識の奔流におぼれそうです。宮崎さんともお友達!プロジェクト推進中!まさに水滸伝のせかいですね。MM

   Tuesday, July 06, 2004 3:11 PM
Re: 偶然が二つありました。

宅ファイル便は本当に便利ですね。

 本当に便利です。思えば、昔の人も、つい昔の私たちもとても大変な思いをしていましたね。この種の話はもうたくさんありますよ。

新しいのを組み立てたらいらないものは児童養護施設などに寄付したらいいんじゃないですか。

 ええとですね、いろいろと問題があるんですよ。パソコン自作に関しては、私は以下のページがあります。ちょっとこのところUPしていないのですが、また今後書いていくべきだなと思っています。

  周のパソコン自作講座
 (これは前のホームページ内にありましたページでした)

 それで、パソコンの自作というのは、いろいろな思いの中でやっています。たとえば、秋葉原の実に街の裏の裏や、ガード下のわけの判らない店でパーツを買ったりしています。そして、何故か「0円」なんていうパーツもいくつも買って作成しています(いや私のクライアントで使うパソコンの場合は、一応ちゃんとした店で買いますが)。それで、そうしますと私でなければ、何かがあったときに直せないということがあるんです。何かあったら、私がまた「あ、たぶん、この問題だろう」なんていうことで、なにかのパーツを持って行ったり、いじることがあるんです。それで、私の関係者でないと、あげるのには躊躇してしまいますよ。いわば、誰かには、ただゴミでも、私はそれを使えるものにすることができるのですが、普通の人では、またゴミでしかないと思いますよ。「ゴミをくれるのか?」と思われるのは嫌です。それで、それらにまで責任をもって管理するのは、不可能です。
 私のはちゃんと使えるパソコンですが、「本当に使いものにならないパソコンを寄付している」という事実は、実に私がよく見聞するところです。

子供が使うパソコンまで購入する資金的余裕がないと新聞かなんかで読みました。情報格差の問題だったかな。ワープロや表計算などには十分つかえますよ。

 その通りなのですが、まず子どもに最初にパソコンを使わせるのなら、普通のデスクトップパソコンを与えるべきだと思いますよ。最初が肝心なんです。もっとも私の二人の娘は、私の自作した実に安価で悲惨なデスクトップから使いはじめたものです。

また周りにも買ってまではやる気がないけどくれるならやってみようという人もきっといると思います。

 私はこういう人は信用しません。「購入する気がない」という「やる気のない人」は、永遠に無理ですよ。
 私も頼まれて、随分前に5万円で自作をしたことがあります。ある人に頼まれたからです。5万円の中に、プリンターもディスプレイも入れてですよ。私はもう暑い夏、秋葉原を必死に歩き回りまして、彼の自宅で、どうやら作りました。

 12台目の自作(2001.08.26)
(これも前のホームページに書いていました)

 でもね、このときの彼は、今もパソコンができません。全然何もやりません。このパソコンにも全然触れようとしません。私はこのとき必死に作ったパソコンが可哀想でたまりません。たぶん、もう腐っていますよ。パソコンの心も身体も腐っていきます。思えば、彼には50万円くらいでパソコンを買ってあげれば良かったのかもしれません。
 いや、この手の話はたくさんあります。こういう個人だけでなく、会社でも大学でもたくさん見聞しています。もう今思い出しても、腹がたってしかたありません。

偶然今読んでいる佐藤賢一の、カエサルを撃て、

 ええと、私も文庫本になったときにすぐ読みました。以下にメモを書いています。

  将門Webオンライン書店 文学・小説・評論(日本篇) 
  (これは今どうなっているのかまったく分からないのです)

 私はカエサルが好きです。あの顔も好きですね。「ガリア戦記」によれば、ローマのガリア軍団は、「うちの大将は、頭が禿げていて鬘をかぶっている」という歌を大合唱しながら、進軍したようですよ。カエサルは嫌でたまらなかったでしょうね。
 思えば、ローマ最初の皇帝であるアウグストゥス(私はオクタヴィアヌスというほうが好きですし、彼にあっている気がする)は、実に美男子です。彼が老人になってときの像でも実に美しい男です。でも私はカエサルのほうがずっと好きですし、ずっと評価もしています。オクタヴィアヌスという人は、実に戦が下手でしてね(勝利した戦ってないんじゃないかな)、そこへいくと、実にカエサルは戦上手です。以下の

  周の書評(塩野七生篇) 
  (これはいくつか今のブログで書いています)

「はじめに」に書いたのが、私のカエサルとローマ像です。
 そんな私にとっては、この佐藤賢一「カエサルを撃て」はショックでした。もう途中で何度も本を閉じました。ちょうど東海道線の辻堂で、「もう嫌だ」と閉じたのをよく覚えています。この日は、私の娘たちの出身した大学の父母会の行事のあった日でした。

 文教大学父母と教職員の会(周版)
(これも前のホームページ内のページです)

 でもでも、そのあとも読み続け、実に短時間で全編読みました。その日の夜3次会まで宴会があり、私は当然詩吟と軍歌を唄い続けましたが、カエサルのこともずっと考えていましたよ。

 あと、そうねえ、「水滸伝」のことも書きたいのですが、まずはここまでとします。萩原周二
(第206号 2004.07.29)

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 ここに「戸部けいこ『光とともに……』」を読んだあとの私の拙い思いを書いてきました。でも今出版されているのは、14巻ですべてなのです。そのあとももちろん、読んでいきますが、今のところは仕方ありません。
 それで、しばらく読むのを中止していた北方謙三『水滸伝』も今後読んでいきます。これは以下の巻で止まっていました

   http://shomon.livedoor.biz/archives/51584217.html
       周の雑読備忘録「北方謙三『水滸伝 十四 爪牙の章』」

 私は北方謙三さんはいくつもの作品を読んできていますが、こうして長い作品は途中でくたびれてしまうことがあるのです。
 また読んでまいります。

 今までの「戸部けいこ『光とともに……』」については、

  周の雑読(漫画・コミック)備忘録 

を読んでみてください。

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水滸伝〈14〉爪牙の章
水滸伝〈14〉爪牙の章
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書 名 水滸伝 十四 爪牙の章
著 者 北方謙三
発 行 集英社
定 価 1,600円+税
発行日 2004年7月30日第一刷発行
読了日 2008年12月25日

 最初に、飛脚屋張横が息子の張平を、王進のもとへ預に訪れる。その王進のもとに成長した楊令がいる。私は娘が二人ですが、初孫が男の子で、この子とお喋りしていたりすると(ただし、まだ2歳になる前ですから、ちゃんと喋られません)、こうした物語の中の男の子の姿も思い浮かべてしまいます。楊令がいるからこそ、張平もいい子になっていくはずです。
 それにしても宋は、いよいよ梁山泊と全面的に戦い始めます。20万という大軍で、梁山泊を殲滅にかかります。しかも、この動きもちゃんと予定を組んで周到なのです。
 次号ももっと大きな戦いになるのでしょう。

 ただこのごろ電車の中でも他の本もかなり読んでいますので、この本も読むのが遅くなっています。引き続き読んでまいります。

水滸伝〈13〉白虎の章
水滸伝〈13〉白虎の章
書 名 水滸伝 十三 白虎の章
著 者 北方謙三
発 行 集英社
定 価 1,600円+税
発行日 2004年4月30日第一刷発行
読了日 2008年10月7日

 官軍は10万を越える兵力で、梁山泊を攻撃しようとする。流花寨、双頭山にも押し寄せる。梁山泊の孔明と童猛は官の造船所の襲撃を計画し、実行する。
 なんだか、いつも電車の中でしか読んでいませんから、なかなか先に進みません。でも昨日のように長く乗っていますと、読み終われるものですね。

9101a059.jpg きょうは、電車に乗っている時間がありましたので、本を2冊読み終えました。それが一番嬉しかったですね。
 一冊は、「船坂弘『英霊の絶叫───玉砕島アンガウル戦記』」。もう一冊は、「北方謙三『水滸伝13章白虎の章』」です。
 どちらの本もまたここで私の思いを少し書いていきます。
 それと仕事上でも、たくさんのことがありました。それにとっても嬉しいこともあり、そしてまた他に大切なこともありました。
 ああ、手紙も3通書きました。
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水滸伝〈12〉炳乎の章
書 名 水滸伝 十二 炳乎の章
著 者 北方謙三
発行所 集英社
定 価 1,600円+税
発行日 2004年1月30日第一刷発行
読了日 2008年9月18日

 前巻の最後に梁山泊の首領の一人である晁蓋が宋の官軍の刺客に殺される。そもそもこの晁蓋という人物は、梁山泊の108人の豪傑の中にはいない人物なのです。
 どうにも、いつも電車の中だけで読んでいて、この巻は最後は飲み屋で飲みながら読み終わっていました。だからどうしても思いがまとまりません。でも集中して読み続けるわけにもいかないところです。
 それにしても、晁蓋を暗殺した刺客が、またも残った首領の宋江を狙っています。大変に心配なところです。
 官軍側にも魅力ある人物がいます。やがて、この人物も梁山泊に加わるのかな、と思っているところです。

水滸伝〈11〉天地の章
書 名 水滸伝 十一 天地の章
著 者 北方謙三
発行所 集英社
定 価 1,600円+税
発行日 2003年8月30日第一刷発行
読了日 2008年8月30日

 前十巻で、官軍の呼延灼に敗北をした梁山泊だが、その呼延灼も梁山泊の同士になります。もう前から、宋江と晁蓋という二人の首領に対立論争があります。いつ宋と全面戦争を始めるかということについて、晁蓋は兵三万で、討って出る、今がその時だといい、宋江は兵十万になってからだというのです。私なんかですと、当然晁蓋と同じ主張になりがちです。
 だがこの論争が決着つかないまま、晁蓋は北に討って出ます。それは自分の主張通りにやったというわけではありません。でも、宋の側は、この機会に、梁山泊の首領晁蓋を暗殺します。この手際の描き方が実に見事です。読者も、この暗殺した人物を宋側の人間だとは認識できなかったのではないかと思います。
 でもやっぱり読んでいる私は悲しいです。志を持った人間も、こうして亡くなってしまうのですね。

水滸伝〈10〉濁流の章
書 名 水滸伝 十 濁流の章
著 者 北方謙三
発行所 集英社
定 価 1,600円+税
発行日 2003年5月30日第一刷発行
読了日 2008年8月12日

 地方軍の雄・呼延灼が出陣する。そして梁山泊軍が始めて破れる。だが、この呼延灼もまた梁山泊に加わる。部下の凌振という軍人が、大砲というべきものを使っている。この時代は日本でいえば、平安時代なのだ。中国春秋時代の戦いのときの、雲梯の存在にも驚いたものだが、この大砲にも実に驚かされる。次の時代の元のときに、彼らの使う鉄砲に驚かされた鎌倉武士の気持が、実に痛いほど判る気持がします。

水滸伝〈9〉嵐翠の章
書 名 水滸伝 九 嵐翠の章
著 者 北方謙三
発行所 集英社
定 価 1,600円+税
発行日 2003年1月30日第一刷発行
読了日 2008年7月30日

 最初林冲が、死んだはずの妻の張藍が生きているという情報で、ただ一人戦場を離脱し、救出へ向かう。でもこれは敵の罠だった。でもこれに向かう林冲の気持はいい。だが、これは軍律違反であり、たとえ、梁山泊に帰っても処分がある。いわば敵前での脱走であり、死罪は免れないところである。
 でもそこでの宋江の処断である。彼は林冲への罪を、己が死ぬことによって終わろうとした。なんだか読んでいて、宋江の気持に熱くなってしまったところだった。林冲は罠と判っても向かうわけである。
 楊志の義理の息子楊令を見てきた公淑と秦明が結ばれる。もうとっても嬉しい話である。
 昨日地下鉄の中で読んでいて、思わず降りる駅を間違えたものでした。

水滸伝〈8〉青龍の章
書 名 水滸伝 八 青龍の章
著 者 北方謙三
発行所 集英社
定 価 1,600円+税
発行日 2002年9月30日第一刷発行
読了日 2008年7月21日

 この本は電車の中と、パソコンを再起動するときなどに読んでいるだけで、今回は電車にも長く乗ることが少なかったので、かなり読み終わるまで時間がかかってしまいました。
 しかし、「水滸伝」というと、私たち日本人には親しく思えてしまう物語なのでしょうが、やはりこの北方謙三さんの「水滸伝」は印象が大きく違います。
 思えば、私は水滸伝の物語を始めて知ったような思いになりました。私は北方謙三さんの「三国志」は読んでいて、少しも好きになれませんでした。でもこの水滸伝は違います。ときどき、どうしても物語のいくつかの場面で涙を流している私です。
 思えば、水滸伝というのは、こんな物語だったのですね。

水滸伝〈7〉烈火の章
 この号も昨日電車の中で読み、ちょうど東京駅に着くとき読み終わりました。

書 名 水滸伝 七 烈火の章
著 者 北方謙三
発行所 集英社
定 価 1,600円+税
発行日 2002年5月30日第一刷発行
読了日 2008年7月8日

 この号はもう電車の中でのみ読んでいました。前の巻でも、私は涙を流していました。この巻でも雷横が亡くなるところで私は涙が溢れてきていました。
 ただこの雷横の死ぬ間際の描き方が、私にはちょうどホーメロスの「イーリアス」の各英雄たちの死ぬ様と同じように思えたものでした。なんだか悲しいばかりです。

水滸伝〈6〉風塵の章
 この号も昨日電車の中で読み、そして残りをパソコンを打つ中読み終わりました。

書 名 水滸伝 五 風塵の章
著 者 北方謙三
発行所 集英社
定 価 1,600円+税
発行日 2002年1月30日第一刷発行
読了日 2008年7月1日

 前巻で亡くなった楊志の義理の息子楊令が、豹子頭林冲と武術の稽古をしているシーンには涙が出てきます。もう電車の中でその私の涙をごまかすのが大変でした。山手線と西武線の中のことでした。そしてこの5歳楊令を思ううちに、私の孫ポコ汰の顔が思い浮かんできました。ポコ汰も、今はもうすっかり男の子の顔です。
 それに子どもを亡くして気がふれているのですが、この楊令の前ではしっかりしてしまう公叔の姿にも涙してしまいます。
 電車に乗らないと、読めない本ですが、でも読み出すと、すぐに読み終わってしまう「北方謙三『水滸伝』」なのです。

水滸伝〈5〉玄武の章
 この号も昨日電車の中で読み、そして今パソコンを打つ中読み終わりました。

書 名 水滸伝 五 玄武の章
著 者 北方謙三
発行所 集英社
定 価 1,600円+税
発行日 2001年9月30日第一刷発行
読了日 2008年6月5日

 青面獣楊志が、この巻の最後で亡くなります。これは、古典の「水滸伝」とは違う流れです。また彼のあとを継いだ石秀も亡くなります。もう私は実に悲しく涙が流れてしまいました。思えば、楊志なんていう武人は私には好きになれない感じの男でした。でもでも、読んでいるうちに、私が思いを入れる人物になっていてしまいました。
 電車の中で読んでいると、この涙のことが心配になります。だから私はわざわざ立っていたりしています。
 今後、楊志の義理の息子の楊令がどう育っていくのかをちゃんと見つめていきたい思いです。

水滸伝 (4)
 この号もただただ電車の中のみで読み終わりました。

書 名 水滸伝 四 道蛇の章
著 者 北方謙三
発行所 集英社
定 価 1,600円+税
発行日 2001年5月30日第一刷発行
読了日 2008年5月31日

 前巻の『輪舞の章』で、妾の閻婆借を殺してしまった宋江(実際には彼自身が手にかけたものではない)が、自宅から逃亡する。梁山泊に入る前に、全国を歩き回る。この巻で黒旋風李逵が登場する。いわば、子どものまま大きくなった彼です。思えば、この李逵が宋江に会えて一緒に歩くのも、実に良かったことです。
 この巻で、宋江の魅力に始めて出会えた思いがします。
 また、梁山泊側でない、国家の側の動きもよく判りました。国家の側も、反体制の側にはない、また大変な動きをしているわけなのですね。

水滸伝〈3〉輪舞の章
書 名 水滸伝 三 輪舞の章
著 者 北方謙三
発行所 集英社
定 価 1,600円+税
発行日 2000年11月30日第一刷発行
読了日 2008年5月27日

 この巻もすべて電車の中と、あと少しは、パソコンの前に座っているとき読みました。この巻になって、ようやく素速く読んでいける自分がいます。
 九紋竜史進が、王進に再会するところでは、思わず涙が出てくるところでした。王進の母親に手を握られて涙を流しはじめる史進の気持が判る思いです。
 この巻で始めて、梁山湖に浮かぶ梁山泊の地図を見ることができました。思えば、子どものときに読んだ「水滸伝」では、このような島の地図を見たことがありません。もうしばし見つめていました。

水滸伝〈2〉替天の章
 私はこの『水滸伝』の物語を、どうしてもそれほど読み込めてこなかった気がしています。思えば、それが何故か自分で判った気がしています。私は『三国志演義』も『西遊記』も好きでよく読んできていたのですが、『水滸伝』だけは、どうにも苦手でした。

書 名 水滸伝 二 替天の章
著 者 北方謙三
発行所 集英社
定 価 1,600円+税
発行日 2000年10月30日第一刷発行
読了日 2008年5月21日

 それは前号を読んだときの思いで、やはりこの時代、宋という時代がどうしても私には、合わない気がする時代だからかなあ、というような思いがありました。だが、この巻を読んで、その訳が私にもはっきりとしました。
 中国四大奇書は、『三国志演義』『西遊記』『水滸伝』『金瓶梅』の4つです。そして最後の『金瓶梅』は、実はこの『水滸伝』の一部の物語を拡大したものです。それで私は、『水滸伝』では大変な豪傑である武松が、兄武大の妻の潘金蓮が好きになり、何故か、そのために、不幸なことになり、それが西門慶という人物も出てきて、大きな物語になるということが嫌いでした。だから、『金瓶梅』もどうしても好きになれなかったのですが、『水滸伝』にもどうしても親しみを覚えなかったのですね。
 でも北方さんは、よくえがいてくれました。これで、潘金蓮の本当の思い、存在が判った気がしました。
 それにしても、この本は電車の中だけで読んでいますし、しかも電車の中でもまず読む雑誌等があるために読み終わるのに時間がかかっています。

水滸伝 (1)
「北方謙三『水滸伝』」の第一巻を読み終わりました。電車の中ですぐに読み終わりました。水滸伝の梁山泊の首領は、宋江だと思いますが、私には、この人物はどうにも把握しきれいない人物でした。やっぱり、中国という国は、武よりも文のほうが上だということで、この宋江が首領ということなのかなあ、なんて私は思っていたものでした。

書 名 水滸伝 一 曙光の章
著 者 北方謙三
発行所 集英社
定 価 1,600円+税
発行日 2000年9月30日第一刷発行
読了日 2008年5月1日

 でも、この北方謙三の1巻を読んで、もちろんどの登場人物もまだはっきりと、その姿は見えてはいない(豹子頭林冲はよく描かれていますが)のですが、私はこの梁山泊のいわば首領たる宋江が、一番にその姿が描かれているのが、この時代の宋の時代(北宋の時代)をすべての面を顕しているような気がしてなりません。
 宋は、北の契丹の遼と戦うわけですが、決して遼には勝利しません。遼を兄とし、宋を弟とするというような条約を結んで和を結びます。宋は武の国ではなく、文の国だったのです。そんなところが、この水滸伝でも同じではないのかなあ、なんて思ったものです。
 遼のあとは、金がもっと中国を大きく支配し、やがてはモンゴルが来て、中国全土を支配して元という国になるわけですが、そんなことまで私は、この1巻を読みながら考えていたものです。
 いや、今北京オリンピックをやろうとしている中国をまた思い、この水滸伝の物語のことも、また考え込んでいたものでした。

08043006  http://floatingworld.livedoor.biz/  it's a floatingworld! blog で、「水滸伝」のことが何回か語られています。以下の通りです。

 http://floatingworld.livedoor.biz/archives/50996724.html
           「水滸伝」備忘録 その1
 http://floatingworld.livedoor.biz/archives/50997832.html
           「水滸伝」備忘録 その2
 http://floatingworld.livedoor.biz/archives/50999034.html
           ドラ本 第3号 「水滸伝」駒田信二訳
 http://floatingworld.livedoor.biz/archives/50999147.html
           テレビドラマ「水滸伝」
 http://floatingworld.livedoor.biz/archives/50999156.html
           ドラ本 第4号 「新釈 水滸伝」津本陽・著
 http://floatingworld.livedoor.biz/archives/50999160.html
           ドラ本 第5号 「水滸伝の世界」高島俊男・著
 http://floatingworld.livedoor.biz/archives/51005256.html
           ドラ本(別格)「水滸伝」北方謙三

 この北方謙三さんの「水滸伝」に関しまして、以下のようにあります。

 間違いなく「水滸伝」の最高傑作である
作品の価値とか味わいとか
そういう判断基準を笑ってしまうほど
魅き込まれた

 ここを読みまして、私も早速王子図書館から借りて読みはじめました。
 私は北方謙三さんの、日本の歴史ものや、現代のサスペンスものはいくつか読んできましたが、中国に関しては、北方謙三「三国志」しか読んできていませんでした。
 この北方さんの「三国志」についていえば、まず呂布をあまりに強いと描きすぎな思いがしました。たしかに、正史「三国志」でも、呂布は強い武将です。だが、あの時代を切り拓く政治家ではありえませんでした。強い武将といっても名将とはいえなかったと思うのです。そこらへんも指摘してほしかったなあ。
 それと、のちの蜀の五虎将軍の一人、馬超なのですが、これも評価しすぎな感じがしましたね。
 それで肝心の「水滸伝」ですが、私は今はまだ第1巻を読んでいるところです。なんでも全部で19巻あるということです(今インターネットで調べました)から、この段階では何も言えません。とにかく、今後読んでまいります。

 それで、高島俊男「水滸伝の世界」も私には実に面白かったです。それで私は、この高島俊男さんの本はいくつも読んでいます。オノ君が、

高島俊男氏は以前書評を書いた「漢字と日本人」(文藝春秋)というとても面白い本も著されています。

と書いていますが、もうその通りです。もう私は、この本を読みながら、実に声をあげて笑いました。でも涙を流してしまったところもあります。
 私は週刊誌は読まないのですが、「週刊文春」だけは、この人の「お言葉ですが…」がありましたから、読んでいました。ということは、この連載がなくなりましたから、もう当然読みません。これが単行本になったものはすべて読んできましたが、思えば、つい先月全部売ってしまったのですね。しかたないなあ。
 とにかく、北方謙三「水滸伝」を読んでいきます。でも電車に乗らないと、読んでいる時間が見つけ出せないのですね。あとは、こうしてパソコンを打ちながら読むしかありません。

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