将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:江角マキコ

12010106 私は江角マキコは好きな女優でした。でもあの国民年金のコーマーシャルを見たとき、あの気弱そうな若者を恫喝している演技に、私は非常に不愉快になりました。これは私のいくつかのクライアントでも話したものです。「江角があんなに断定できるのか?」というのが誰もの疑問であり、そして「よく平気で、国民を恫喝できるものだな」という思いなのです。
 ところが、その後、ああゆうみっともない事態が判明しました。
 はっきりしている事実は、彼女は「年金を払っていなかった」のではなく、「国民年金に加入していなかった」ということなのです。彼女はOLをやっていて、それをやめたときに(身体を壊してやめさせられたようです)、厚生年金から、国民年金に切り替えるものなのですが、それをやっていなかったのです。忙しい女優だからという言い訳はききません。当時はただのOL(なんでも彼女の言だと、ある企業のバレーボールの選手で、怪我をして会社をやめさせられたということでした)だったのですから、彼女自身が手続することでした。だから、彼女は年金を払いたくても、払う資格がまずなかったということなんです。
 ところが、彼女はあの記者会見の中で、でも「自分は加入していて、年金を支払っていると思い込んでいた」といいいました。その根拠としては2点をあげました。

 1.年金手帳を持っていること
 2.確定申告書上では、社会保険料を支払ったものとして申告し
    ていること(その申告書の写しを持っている)。これは税理士
    の先生にすべてお願いしていること。

 まず1の「年金手帳」は、彼女がOLだったときの厚生年金のもので、これは国民年金に切り替えても、同じものを使います。これは常識です。常識であっても彼女が無知で知らなかったというのならば、国民年金に切り替えることを彼女の住む役所でやるときに、その市役所でも区役所でも教えてくれていたはずです。
 私は彼女の記者会見を事務所のテレビで見ていました。上の2点を言ったときに、私はそれまで好意を持っていたこの女優が「とんでもないことを自白しちゃうな」と思い、もう嫌になりました。「おい、それじゃ、あなたは、税金を長年に渡ってごまかしてきたということじゃないか」と、私は声をあげました。
 すると、ある女性の新聞記者が立ちまして、

  ということは、税金というのは、「社会保険料控除後」の所得
  にかけられるものなのだから、社会保険を払わないで、それで申
  告してきたということは、長年脱税してきたということになるの
  ではないか?

とごく当りまえの指摘をしました。
 これで江角マキコは応えることができなくなり、しばらくして隣にいた顧問弁護士が、

  結果としてはそういうことになるかと思います。早速修正申告
  の手続をとります。

 私は呆れ果てました。実はこの弁護士は、この記者会見で、なんとか「江角マキコ自身は悪くないんだ」という印象を与えたかったのでしょう。それならば、

 (上の2点で)江角は、自分は国民年金を支払っていると思い込
  んでいたが、事実は違っていた。だが、そうなると、毎年の所得
  をその分少なく申告していたことになり、昨日その分○○年分を
  修正申告して、税金は本日不納付加算税と延滞税含めて納付しま
  した。

というべきではなかったのではないでしょうか。
 弁護士というのは、弁護士資格を取得したときに、同時に税理士資格もとっているんですよ。知らないでは済みません。
 さらには、この江角の顧問税理士は何をやっていたのでしょうか。江角の側は、「税理士の先生が申告してくれたから、それを信じてしまった」と言ったわけですが、税理士のほうは何と言い訳するのでしょうか。おそらく

  江角マキコの所属事務所から、「国民年金は支払っている」と
  言われてきたから、そのまま申告書を作成しただけだ

というでしょうね。これまた不良の税理士ですが、彼はそういいはるでしょう。
 つまりは、誰もが「俺は悪くないんだ」と言うんでしょう。
 でも全部、全員悪いよ。あたり前じゃないの。さらには、これを制作した、広告代理店、電通だか博報堂だか、他の会社だろうが、とにかくそこも情けないよ。そっして、その広告代理店に、このコマーシャルを依頼した社会保険庁もひどすぎるよ。
 社会保険庁は、広告代理店に、支払った金の返還と損害賠償を要求すべきです。その広告代理店は、江角マキコの事務所に、同様に要求すべきです。その事務所は、江角マキコの顧問税理士に、同様に要求すべきです。その顧問税理士は、正確な情報を伝えなかった、江角の事務所に、同様のことをして、さらに文句をいうべきです。
 さらに、私たち国民は、同上の、社会保険庁、広告代理店、江角マキコの事務所、そして江角マキコ自身、それから江角の顧問税理士、それから、記者会見のとき隣にいた江角の顧問弁護士に弁明を求め、金銭の返還を求め、自己批判を求めるべきです。よくまあ、私たち国民をコケにするものです。

 まずやるべきことは、政府は、現状の社会保険の、具体的には、国民年金、厚生年金、国民健康保険、健康保険の、貸借対照表BSを提示すべきです。かつ過去最低10年ばかりの各年度の損益計算書PLを提示すべきです。そうすれば、いったいどうして今こんなことになったのかが判明できるはずです。その上でいかに無駄なことをやってきたのか、私たち国民と関係ないところにいかに金を使ってきたかが判るはずです。これを明確にしない限り、今後いかに、国民みんなが収めるようになったとしても、料率が莫大に上がったとしても、いつまでも「足りない」という事態が続くでしょう。そして、日本共産党のように、「足りないんだから、他の予算をけずって回せ」というような、ひどいことを堂々と言い出してくる政治勢力もいます。

 以上に対して、「江角さんを弁護したくて」という意見がありました。それに対してさらに私は書きました。

むしろ江角さんの自らの未加入を知っていながらあの迫真の演技ができるのはさすが役者根性だなーとして評価されてもいいのでなないか。

「さすが役者根性だなー」といえるほど、長年に渡って「脱税」してきたというのは、私は認めることができません。脱税は、犯罪ですよ。しかも、それを羞しげもなく、記者会見で公言してしまうなんて、頭がどうかしています。私はいっぺんに嫌いになりました。ほんのわずかな、経費の使い方のミスでも、「これは処理が間違いだ」と、税務署に指摘されているたくさんの企業を、私は目の前にしています。堂々と長年に渡って脱税してきて、しかも平気で公言する姿勢を私は認めることはできません。
 私は以上のようなことを思ったのです。「お前は、消費者金融を利用もしていないのに、そこのコマーシャルがよくできるな」というような観点で述べたものではありません。

 私は仕事柄、いくつもの会社の社長や経理関係の人と一番多く接しています。私の妻もある会社の経理の担当者です。そうした人がいかに、この不況化でも懸命に仕事をしているか私は判っているつもりです。そしていつも国家の機関である税務署や税務事務所、そして社会保険事務所が、各会社を執拗に見張っていることを感じています。
 そんな人たちが、堂々と脱税してきたことを公言する姿勢を認められるわけがありません。本当にひどいなさけないことだと思います。
 また役者として演技するにあたって、江角マキコは、この国民年金のことを少しは学んだのではないでしょうか。飲み屋のバーテンを演技する人は、カクテルの作り方や、シェーカーの振り方を懸命に学ぶでしょう。学生活動家を演じるとすれば、アジテーションのやり方も学ぶでしょう(えーと、これは、そういう映画のときに、私たちの友人たちがアジの指導なんかすることがあるんです)。
 江角マキコも、あの演技にあたって、少しは国民年金や厚生年金のことを学んだのではないですか。そのときに、「自分が老人になったら、年金がどのくらいもらえるのかな」とか「あと、私は何年払い続ければ、支給資格が得られるのだろう」と考えなかったのでしょうか。そして、さらに「そういえば、私は国民年金の加入者なのかな」とまで、考えなかったのでしょうか。
 そんなことを、頭のはじにも少しも思い浮かべなかったのでしょうね。だから、あのようにただただ若者を頭から恫喝しているような演技しかできなかったのです。「さすが役者根性だなー」なんて、私は少しも思いませんよ。

あの記者会見ではスポンサー?は出てこないで、彼女が糾弾されているのをみてかわいそうに感じました。

 これは私も同じです。私は、民主党の菅代表が、「江角マキコを国会に参考人招致するよう求めた」というニュースをききまして、

  なんて、えげつない奴だな

という思いで、「菅の馬鹿め」と思いました。攻撃すべきは、あの広告に6億何千万だか使った社会保険庁であり、そしてその制作側の広告会社であり、江角側を攻めるとしたら、彼女の所属事務所を問題にすべきでしょう。それなのに、彼女を国会で糾弾しようなんて、「どうしようもない奴だな」と思ったものでした。
 それでも記者会見の場に出される江角マキコに対しては、私も「ちょっとこれは可哀想だな」という思いで、いわば心配で、事務所のテレビを見ていました。
 そして私はこのように思い込んでいました。

  国民年金料を支払っていなかったといっても、せいぜい、過去
  の1、2年間払うのをうっかり忘れていて、それは急遽昨日支払
  いました、でも忘れていたことは、実にいけないことで、充分反
  省している。

というような弁明になると予想していました。「なんで忘れたのか」というと、女優で忙しくて、事務所にすべてまかせていて、それで手違いで、払い忘れたなんて言い訳で、みんなに謝って、かつ頭掻いて、なんてところです。
 ところが、あの記者会見が始まると、その事実はとんでもないことだったわけです。彼女は、支払いを忘れていたのではなく、そもそも国民年金に加入していなかった、そしてその加入していないことすら理解していなかったということなのです。
 そして、そのことをいい、なぜそれを知らなかったのか、自分では「国民年金を支払っている」と思い込んでいた理由を述べるうちに、

  そうなると、長年(実に17年間だという)、所得を低く申告
  することにより脱税していた

ことが明らかになってきました。私はそのことが彼女の口から言い出されたときに、

  なんというひどい人間だ、だらしのない人間だ

と思ったのです。そして、

  彼女の所属事務所もひどいし、顧問税理士は最悪最低だし、隣
  にいる顧問弁護士も最低だな

と思ったものです。
 江角マキコは、この結果としての脱税行為を、確信犯としてやっていたわけではなく、ただ、単に「無知」なだけだったと思います。
 でも「無知」だとしても、まったく話になりません。彼女の「無知」をカバーする、顧問弁護士、彼女の所属事務所、顧問弁護士がついていたのではないでしょうか。
 彼女は、

  バレーボールの選手(このとき会社員)→モデル→女優

という道を歩みまして、この間、結婚し離婚し、またついこのごろ結婚しました。たしかに女優業は忙しいのでしょう。でも、記者会見で、

  自動引き落としだと思っていました。通帳を税理士に渡して管
  理してもらっていたので、見たことがない。

と言っていましたが、奥さん業をやっていたときも、一度も通帳を見たことがないのですね。結婚してたときに、一度や二度は、通帳に目を通さないのかしら。国民健康保険には一貫として加入していたのでしょうから、それはたぶん自動引落で、「あ、国民年金のほうはどうなっていたかな」って、通帳を見なかったのかな。
 そしてこの彼女の言い分を信じれば、その通帳を預かっていた税理士は、自動引落の記載のある国民健康保険料は、確定申告書に記載できたわけだが、自動引落の記載のまったくない国民年金に関しては、どうして彼女の確定申告申告書に支払っていると記載できたのでしょうか。この顧問税理士をこそ引きずりだせば、また違うことを言い出すかもしれないよ。

  私は言われた通りやっただけですよ。支払ったっていうから、
  その通りやっただけです。第一、国民年金に17年間も加入して
  いなかったなんて、そんなひどい人だと想像もできませんでした。

 私はいわば、彼女のことが好きな女優といってもいい感じでしたから、

  独りで会見させられて(隣の弁護士なんて、私は「おそらく役
  に立たないだろうな」と思っていました)、可哀想だな。でもきっ
  ときっぱりと謝って、ついでに頭掻いて、笑って、また毅然と謝っ
  て、それで、うまく終るんじゃないか……………。

なんて思っていたのです。そしてそうなってほしかった。
 でも、そうはなりませんでした。

  ひでえもんだな。そして江角マキコも、格好悪いな、だらしが
  ないな

という思いだけでした。なんだか、惚れた女にいっぺんに愛想が尽きた感じでした。

 そうねえ、惚れた女に愛想がつきたときに、その理由(わけ)が実に思い浮かべるのも馬鹿馬鹿しい。

恋は舞い降りた。 [VHS]
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 昨日、日本映画専門チャンネルで、この映画を見ていました。いえ、偶然リビングでテレビをつけましたら、何故か最後まで見てしまいました。ただし、いつものことですが、映画を見ながら、他の用もいっぱいやっていたものでした。
 12:00〜2:00までの放映でした。

題名 恋は舞い降りた
封切 1996年11月
監督 長谷川康夫
脚本 飯田健三郎
   喜多川康彦
撮影 矢田行男
音楽 高橋研
   佐藤史朗
配給会社 東宝
キャスト
 神崎啓一郎 唐沢寿明
 幸坂マチ子 江角マキコ
 天使 玉置浩二
 美栄子 渡辺えり子
 由美 今村恵子
 ゆうえんち係員 風間杜夫
 東スポ親父 平田満
 トンネル作業員 石丸謙二郎
 ゆうえんちティーテラスのウェイトレス 根岸季衣

 玉置浩二扮する天使の手違いによって幽霊になってしまった男神崎敬一郎が、生還をかけて幸坂マチ子という女性を幸せにしようとするコメディです。

08121903 天使の人違いで死んでしまった神崎啓一郎は、その天使の失敗をなじって生き返るチャンスをつかんだ。そのためには、不幸な女性を幸せにしてあげることだ。そんなことはナンバーワン・ホストだった啓一郎にとっては簡単なことなはずでした。

 それで彼は29歳のバツイチ女幸坂マチ子を幸せにしようとする。
 朝飯前とばかり、彼は、昼はショーウィンドーのデコレーション会社に勤め、夜は先輩・美栄子の経営する託児所の手伝いをしているマチ子に接近します。
 4つの願いを叶える力を天使から与えられた啓一郎は、マチ子がいい男からプロポーズされたりしたり、宝くじで5億数千万円を当ててやったりするが、どれも彼女は少しも幸せにはならなかった。数億円の小切手も、すぐに救世軍の鍋に入れてしまいます。
 天使は、啓一郎の生還の機会は、クリスマスイヴの真夜中までにマチ子を幸せにしないと駄目になると告げる。啓一郎がやっと聞き出した彼女の願いは、クリスマスの夜に一緒にいる人が欲しいということでした。そしてマチ子は別れた夫からもらったポケベルがいつまでも棄てられないのです。いつかそのポケベルがなるのではないかと期待してしまうのです。
 クリスマスイヴの夜、マチ子ポケベルにメッセージを送って遊園地でマチ子と待ち合わせた啓一郎は、彼女のポケベルを代わりに棄ててやる。
 これで、過去と訣別できたわけで、マチ子は笑顔を取り戻した。だが、敬一郎は死ぬ寸前の自分が入っている病院に走るのですが、間に合わず生き返ることは駄目でした。

 その一年後、託児所でクリスマスを祝うマチ子の携帯電話に電話が入ります。指定されたのは、昨年に啓一郎と別れたところの遊園地です。
 啓一郎は、マチ子から「幸せを呼ぶ四つ葉のクローバー」の話を聞いており、それは実は啓一郎にも自分の母親との思い出がある四つ葉のクローバーでした。彼は、クリスマスに一緒にいる人がほしいというマチ子の願いを叶えるために生き返ってきて、ここで二人の心は一つになったのでした。

 思えば、こんな映画を見ることは、間違いなく私にはありえないことでした。でも昨日偶然に見てしまいました。
 唐沢寿明って、いい俳優ですね。江角マキ子もいい女優です。でも私は以下に書きましたように

 http://shomon.net/jokyo/jokyo20041.htm#040421 2004-04-21「江角マキコの国民年金不加入問題」

 この時の江角マキ子に呆れ果てていました。
 でもそのときの思いも、この映画を見て、もはや晴れた気がしています。映画を自分の家のテレビで見ているのもいいですね。

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