1302050813020509  この的矢六兵衛がどう入れ替わったのか、でも簡単に知ることはできないですね。しかし、この淀屋辰平もこのことは大変に大きなことだったのです。

 本心を申し上げておきますとな、淀屋の暖簾がかかったこの大一番を、どなたかに話しとうてうずうずしてりましてん。

 そうなのだろうなと肯きます。大変な出来事です。こうして小説でしか書かれないのですから。もし、こうしたことが頻繁にあって書かれていたら、歴史の中でもうすでに私たちは知っていたでしょう。

 的矢六兵衛は譜代の御書院番士、むろん御目見以上に御旗本だす。御徒衆なんぞとはまるで格がちがいまっせ。13020411

 その六兵衛もただ座り続けることになってしまった今回の江戸城開城、明治維新なのです。どんなに、この六兵衛にはショックだったことでしょうか。それがよくよく理解できる思いです。