12111631 この殷の国の始めの帝が湯で、成湯ともいいます。夏の暴虐は傑王を滅ぼして、帝になりました。この夏を打つときに、諸侯の前で演説したものを『湯誓(とうせい)』と言います。この文の内容は『史記』にはなく、『書経』に書いてあります。
 この湯王は聖王として、夏の禹や周の文王、武王と並び尊ばれますが、私にはそれほど親しい思いがしないものです。司馬遷はあまり書いていてくれないのですね。
 私には、いわゆる神話と人間の話のいわば中間にいる帝に思えるのです。