将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:無知が栄えた例はない

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 私はこと言葉の「ためし」は漢字をあてると「例」だと思っていました。だから最初は「無知が栄えた例はない」と書いていたものでした。でもインターネット上で「無知が栄えたためしはない」ばかりなので、こう書き変えたものなのです。
 間違いなく、「例(ためし)」でいいのでしょうが、気になりました。

「続不況についての考察補足」では、どうにも書きたりませんでした。
  まず、

政府税制調査会の税制抜本改革答申と来年度改正の骨格というのがのせてあります。それによれば、消費税は一律6%に引き上げ(食料品の軽減なし)、所得税減税は5、6兆円の規模ということです。
  消費税関連では、請求書などの保存を義務づけるインボイス(税額を明記した(伝票)方式の導入、中小事業者への特例措置である「免税点」と「簡易課税」の限度額の引き下げを打ち出す。

というところの問題点です。

  本日ある会社のなかの仕入の領収書にこんな数字がありました。

           品名      3,500
           消費税        105
           値引              5
           合計      3,600(円)

さてこれをどう仕訳しますか。もうインボイス方式になったら、はっきりさせないとなりませんよ。
  値引がなかったら、

        3,500   仕入           現金   3,605
            105   仮払消費税

でいいわけです。ところが値引き分があるから、計算すると、

   仕入       = 3,600× 100/103 = 3,495(円)
   仮払消費税 = 3,600×     3/103 =         5(円)

したがって、伝票は

        3,495   仕入           現金   3,600
            105   仮払消費税

となります。これは少し考えれば、分かりますが、5円の値引きだし、3%の消費税額だから、この範囲の値引き額ならどこまでいっても同じです。しかし、この例は善意で相手が値引きしてくれているですが、現実には、顧客から100円未満切捨て値引き、1,000円未満、10,000円未満切捨てを要求されることなんかいくらでもあります。見積り、納品、請求時ではなく集金時に値引きということがあります。しかも、消費税率は6,7%になるといいます。どうやってインボイス方式の伝票に記入するのですか。そのつど計算機を叩くのですか。
11101810  いつも、まぐろの赤身をまけてくれる魚屋の美人店主が、いつも自転車のパンクをなおしてくれるおっさんが、いつも斬新なカタログやチラシを作ってくれるデザイナーが、みんなみんなそのつど電卓叩いて計算して、売値を決め、そのつど伝票に記入しろというんですか。いったい何考えているんですか。
  前にけなしたA評論家なんかがいうのは、このひとたちにちゃんとやれといっているだけなのですよ。ふところにいれないでちゃんと計算して、納税しろといっているんですよ。いくらで売ろうと、いくら値引きしようと、とにかく税額だけはちゃんと計算して納税しろといっているんです。
  ほんとうに怖ろしいことです。戦前に街頭で女性の晴れ着の袖の長さはかって、長いのを切っていた、愛国女性たちを思い出します。贅沢は敵だ、みんなでごまかしを見張ろうとしていた大政翼賛の運動を思い出します。あの連中は消費税の値上げには反対などといって、最後は私たち庶民同士が、お互いに見張り合うような関係を作ろうとしています。「財閥は敵だ」「政党の腐敗糾弾」といって、かの大政翼賛の運動は結局は私たちの父たちを戦場に送っていったのです。

  それから、もうはっきりしてきたのですが、所得税減税にかんしては、5、6兆円の規模で来年度から実施するとのことですが、これでもうこの減税なんていうのは、不況対策とはまったく関係のないことが、はっきりしてきました。ようするに税制改革だけの目的です。
  来年度って、いつですか。1月からかな、4月からかな。どっちでも結果は同じ(減税額は同じ)なのだろうけど(年間の所得は個人は1月から12月末までだから)、たぶん4月の源泉分から税額表が変わって、少し安くなるのでしょうね。しかし、サラリーマンでない個人事業主は、再来年(平成7年)の確定申告時にしか、この減税の恩恵には浴さないわけですね。だからもう今現在の不況対策とは全く関係ないですね。
  それから、この減税は国税だけでなく、住民税でもやるとのことですが、これも不況対策とは関係ないですね。この話をしたら、ある会社の経理の女の子が、「馬鹿にしているわね、そんなの今の不況には何もならないじゃない」と叫びましたが、まったくそのとおりです。住民税はご存知のように、前年度の年収で、次の年に徴収するわけです。ということは、サラリーマンは来年の住民税を減税するということは、平成7年の6月分の給与から源泉される分がへるだろうということですね。個人事業主は6年の確定申告(平成7年2月15日〜3月15日)で税額が決まり、そののちの4回分割くらいの納税金額で、この減税を知ることになります。
  もう政府がやろうとしている減税の話は、今現在の不況対策とは何の関係もないのです。やっぱり税制改革が問題なのでしょう。景気不景気に関係なく、不況だろうが、いくつかの会社が倒産しようと、失業者が増えようと、どんな事態になっても、安定した税収をこそ確保したいのが、彼らの本音です。そしてそうしたねらいを強力にささえていくのが、A馬鹿おばさんをはじめとする、多くの進歩的市民主義者たちです。彼らがよくマスコミ等でいうことを、必ず覚えておきましょう。このつけは大きいですよ。彼らに必ず返してやらなくちゃ。

  やっぱりやつらには、いってやりたい。「無知が栄えた例(ためし)はない」。ついでに「オトシマエには時効はないぞ」。

08022302「マルクス主義について」目森窟 Memorix/ さんから 周さんも大変です というトラックバックをいただきました。ゴトさんが次のように言っています。

無知が傍若無人に振る舞うのはよくある事だけれども、この人がそのたぐいでない事を願う。

 まったく同じことを思います。マルクスの「無知が栄えた例(ためし)はない」という言葉がありますが、そして吉本さんが使われるのですが、それはよく理解できます。
 私たちも、いや少なくとも私はもっと学んでいかなくてはならないのだといつも自分に言いつけています。

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 人間が外界に対して手を加えるときに、人間は価値を増殖するためにしか行動しないわけですよ。どんな場合でもそうなんです。そうすると価値を生じるってことは、どこをどう押したって、利潤というものがつきまとうことを意味するわけです。人間が動いたら、そこには必ず利潤がつきまとうんですね。もちろん、利潤としてどう扱うかという問題は残りますけれども、利潤を得るためにしか人間は動きませんし、精神だって働きませんから、利潤がつきまとうこ
と自体はきまっちゃっているんです。
(『生涯現役』2006.11.20洋泉社第ニ章「老いのことば」)

 多くのマルクス主義者はこのことを間違って認識してしまった。一人マルクス自身はこうした誤りを犯してはいなかった。「無知が栄えた例はない」とマルクスが叫んだというこのは、この時のことなのかと改めて深く気がついた次第です。

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