将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:環境保全

93-08-08 01:07:23 周さんに再反論
周さんの「どしゃぶり的」反論があるだろうと思っていましたが、その通りでした。

 このどしゃぶり的反論というのは、うまいこというなと思って、思わず笑ってしまいました。愉しいですね。さてそのどしゃぶりです。

もともと生産に直接寄与しない煤煙除去装置をつけることをサボるとうことは、さもありなんと思いますが、すでについているフィルターをはずすことは、いくら中国でもやらないだろうという指摘です。

 これは、「周の書評(環境問題篇)」

  環境保護運動はどこが間違っているのか

11070210で紹介しました槌田敦氏が言っていることです。この槌田氏もかなり思い込みの激しい方にも思えますので、言いすぎなことなのかもしれません。ただ私は社会主義国家中国ということを考えると、「さもありなん」と思うのです。事実中国では日本から入っている排煙脱硫・脱硝装置などは使えていないようです。また事実として、そうした装置を取り外してしまうことがあるようです。

よみがえれ地球]ブラジル環境会議を前に(6)生かされぬ技術移転(連載)92.05.19  東京読売朝刊1頁 一面
 ◆途上国側にミエ 企業も販売優先
 中国の大工業都市、重慶に昨春完成した「珞コウ石炭火力発電所」。酸性雨防止の切り札となる世界最高水準の排煙脱硫装置を備えた最新鋭発電所だが、一年以上たったいまもまだ、本格運転に入れない。従業員の習熟不足などで、発電システム全般にトラブルが相次いでいるためだ。
 この脱硫装置は、酸性雨の原因となる硫黄酸化物を九五%以上取り除く性能を持ち、約五十億円もした。メーカーの三菱重工業は最近、現地に社員を派遣して調査したが、「いつ軌道に乗るのかわからない。このままでは、宝の持ちぐされになりかねない状況だ」(橋本肇・環境装置輸出部第二グループ長)という。
 地球サミットの最重要テーマの一つ、開発途上国への技術移転は、必ずしも順調に進んではいない。背景には、途上国側の受け入れ能力の問題がある。「途上国政府は、“先進国並み”というプライドを優先させるためか、必要以上に高い性能を求める傾向が強い」(橋本氏)。その結果、高度な知識と技術が必要な最新の設備を導入したものの、十分には使いこなせない、といったケースが続出するといわれる。
 こうした事態を生む原因は、先進国側の姿勢にもある。地球産業文化研究所の田中紀夫・地球環境対策部長は、「商社やメーカーにとって、高性能設備ほどもうかる。そのため、途上国の実情を考えず、売り込みに走りがちだ」と指摘する。
 公害防止設備の中で最も高価といわれる脱硫装置は、中国の場合、重慶以外にも、上海など三か所の石油火力発電所に取り付けられている。「脱硫すると、副産物として肥料の硫安ができる多目的型」という触れ込みで、日本メーカーが売り込んだものだが、これらの装置も三年以上動いていない。 読売新聞社

[サロン]百点より難しい五十点 石川島播磨重工業の稲葉興作社長 92.07.18  東京読売朝刊6頁 経済面
「ふだん百点を取ってる子供にわざと五十点を取らせようと思うと難しい。技術者にも同じことが言える」。石川島播磨重工業の稲葉興作社長は最近、こんな悩みを抱えている。
 悩みの原因は、中国向け公害防止装置として、脚光を浴びつつある簡易型脱硫装置。中国での普及を狙い、価格を下げるため、国内向けでは一〇〇%近い脱硫能力をわざと下げた製品を作るという考え方が「『よりよいモノを作る』ことばかりを考えてきた日本の技術者にはない」と説明する。
 もっとも、このまま、中国が工場地帯からばい煙を出し続ければ「日本への影響も一層、深刻になる」と警戒。「政府開発援助(ODA)で、話をしっかり決めてもらえば、こちらも実費に近い価格で提供しますよ」と日本の技術陣にハッパをかけ、低価格に重点を置いた“新戦略”を進める構えだ。読売新聞社

フェアおぴにおん:まずインフラ整備 途上国向け、実効ある環境保全協力を 93.05.24 カウントダウン21 3頁
 産業界が排煙脱硫装置などの環境機器の新たな輸出市場として、中国や東南アジアに注目している。事実、これらの地域での大気汚染をはじめとする環境破壊は深刻化しており、世界でも最先端の公害防止技術を誇るわが国への期待は高い。わが国も官民あげて環境保全面での協力に乗り出そうとしているが、問題はこれらの国々がいずれも資金不足に加えて、大気汚染防止法など環境規制面が未整備なことだ。実際にこれまで中国などに輸出された環境装置の多くは現地でのさまざまな理由から十分に稼働することなく、ほとんど飾り物になっているとされる。
 いまのような状況の中ではいくら高性能な環境装置類を輸出しても「宝の持ち腐れ」との指摘があるのもこのためだ。
 そこで実効のある環境保全対策を打つためにも、わが国としてはまず、これらの国々の公害発生の実態把握と各種規制など環境インフラ整備の確立に全面的に協力することに取り組むべきではないか。また、メンテナンスをはじめとする保守・点検や運転要員の育成、教育も並行して進める必要がある。
 こうした土壌ができてから各国の実情に応じた機器輸出、開発面での協力、技術供与を行うべきだ。
 近年、中国では発電所、製鉄所といった大規模工場での環境装置の導入意欲は強まっている。これは北京など大都市を中心に大気汚染が年々深刻化、酸性雨被害が広まってきているからだ。
 原因はこれら大規模工場がエネルギー需要のかなりの部分を硫黄分が多く含まれている高い硫黄石炭に頼っているにもかかわらず、排煙脱硫装置、脱硝装置などの環境対策が施されていないため、酸性雨の主因とされるSOX(硫黄酸化物)が大量に放出されているのだ。
 同国内の森林に被害が出ているだけでなく、これが季節風に乗って日本や韓国の森林にも影響が出ているとの電力中央研究所の調査報告もあり、関係者に衝撃を与えた。
 ところで中国だけでなく東南アジアの発展途上国で各種環境装置が普及していないのは、環境問題についての意識が低いこともさることながら大気、水質、騒音面での環境規制がまだ確立しておらず、ほとんど野放しに近いことがある。それ以上に環境装置を導入したくても資金がないことがネックとなっている。 例えば脱硫装置の場合、一キロワット当たり二万円から二万五千円するとされる。ひとつの発電所規模では百億円程度の資金がいるわけで、電力不足に悩むこれら発展途上国では排脱装置よりも「もうひとつ発電所を」ということになる。ここ数年で公害問題への理解が高まったとされる中国でも最新鋭の排脱装置がつけられているある発電所が装置の運転に電力を使うなどもったいないと使用をやめているとの報告がある。
 また別の発電所では設置された排脱装置を取り外して分解しており、技術者たちの研究開発の見本的な扱われ方しか機能していないとされる。
 環境問題への関心の高まりに乗じて、発展途上国向け環境機器類を政府開発援助(ODA)の対象として認めるべきとする「環境ODA」の拡充を求める声が産業界の中で高まっているが、その前にやるべきことは多い。日本工業新聞社

 まことに残念なことですが、

  中国でも最新鋭の排脱装置がつけられているある発電所が装置
 の運転に電力を使うなどもったいないと使用をやめている

  別の発電所では設置された排脱装置を取り外して分解しており

とあるように、こうして中国は環境保全に関しては「つつましく」なんかないようなのです。私はこうした中国関係のみならず、環境保全に関する新聞記事はかなりDOWNしていますので、またさまざまUPすることができると思います。
 ただ私はまたここであらためていいますが、私が偏見を持ち、かつ非難しているのは、社会主義国家中国です。かの天安門において、インターナショナルを合唱していたたくさんの若者たちに対して、戦車を突っ込んだ共産中国が駄目だといっているのです。私はいま日本にいるたくさんの中国人の友人たちがいますし、中国の文化、人物には敬愛の気持を強く持っています。それは中国のみならず、韓国北朝鮮に対しても同じです。私は世界中に公害をまき散らしている、共産中国を憎んでいるのです。

日本は厳しい武器輸出禁止をひいていることは、そのとおりですが、武器の製造はしています。自衛隊で使用している鉄砲、砲、弾丸、火薬など国産しています。また、ハイテクの誘導式のミサイルも国産しています。また、人を直接殺す兵器ではないかもしれませんが、戦車、装甲車、潜水艦などの軍用艦、戦闘機、レーダー、ソーナー等々の兵器、武器といってもいいでしょう、これらを生産していますし、これらの一部は合法的に輸出されています。

 ここらのことは私が全くの認識不足なのかもしれません。できましたらまたSUさんに教えていただきたいところです。
 ちょっと「どしゃぶり」とはいえなかったかもしれません。ただまた今後さまざまUPしていけると考えています。

2017012410

 SUさんが私のUPに書いていただけました。まずいつもどうでもいいようなことばかり書いています私ですが、どうにも読んでいただきありがとうございます。

93-08-07 00:57:27 排ガス問題で周さんに疑問
周さんは社会主義国の話しになると色眼鏡がかかってるように見えます。

11063007 なんだかこんなに誉められてもと思いました。全く私は「社会主義国」とかいうところには圧倒的な偏見を持っています。日本でも、社会党とか共産党には大なる偏見を持っています。とくに日本共産党には、過去、現在そして未来永劫に到るまで、徹底的に憎悪していくと思います。
 ちょっと思い出すと、私が大学に入ったころ(1972年、昭和42年4月)、登校する学生にアジテーションしていた三派系の諸君が、「中国核実験反対」と呼びかけていました。それで激しくデモンストレーションしていたと思います。日共は「社会主義国の核実験は帝国主義国とのは違う」などといって、ほとんどの学生から反発をかっていたと思います。私も(やがて三派系過激派になりました)、この中国の核武装なんか、とんでもない話だと思っていました。一体あの国はいつまでこの人類に悪いことばかりしていくのでしょうか。

つぎに、別に中国を弁護するわけではありませんが、人口を考えると中国の2酸化炭素の排出量は極めてつつましいという事です。
人口あたりで見ると中国は日本の4分の1ぐらいでしょう。実際、中国の状況をみるとエネルギーの消費についていうとものすごくけちです。というより経済力に見合って節約しています。夜の町は暗いです。

 これは私が、

93-08-07 11:25:18 私が手を抜いたところ  周

で言いましたように、たしかに中国は人口比で考えれば、「つつましい」といえるのかなと思います。

排ガスを出来るだけ有効活用するという事と2酸化炭素の排出とは直接関係ないという事です。排ガスの中には硫化物系、窒化酸素系、その他いろいろありますが、上記のものが環境汚染に貢献している大物です。

 これはまったくおっしゃるとおりです。

この排出についてはいろいろ規制されていますが、日本の企業がこれらの逓減に必ずしも熱心では無い事は常識です。一例としてディーゼル車の排気ガスが有害であり、環境汚染に一役買っているわけですが、この排ガス対策は、車のコストに響くとして、ディーゼル車メーカーはサボりにサボっています。

 この点に関しては、私も

93-06-19 01:44:08 最悪!ディーゼルの黒煙」という記事 周

でのべました。この毎日新聞の記事でも、企業のみに責任があるとは私は思えません。

新型車をみると確かに排ガスはかなりクリーンになっている。トヨタの新しいエンジン(ランクル・プラドというニューモデル)などは、黒い煙が見えないし、ニオイも少ない。でも町中を走るディーゼル車が汚い排ガスをまき散らしている理由は2つある。1つはまったく排ガス対策をしていない古いクルマが多いこと。旧型車は最新型にすると10台分くらいの汚染度なのだそうだ。それでも車検を通ることに問題があるのだろう。もう1つは違法改造である。排ガスをきれいにしようとすると、馬力は少し落ちてしまう。ドライバーはそれを嫌い、エンジンをいじる(ガソリンエンジンでいえば点火時期調整みたいなもので非常に簡単)。かくして排ガスは真っ黒になるのだ。困ったことにディーゼル車のドライバーは環境問題をあまり考えていないように見える。高速道路のサービスエリアやコンビニエンスストアの前、オートキャンプ場などでエンジンを掛けっぱなしにしているのはディーゼル車が多い。いずれにしろ、これらを放置しているのは運輸省だ。エンジンを勝手に改造したり、派手に黒煙を出しているクルマは取り締まるべきだと思う。

 私がこれをのせたのは、どうにもあの4WDで野山を荒らし回る連中が嫌だったからです。富士山の裾野には捨てられた4WDがごろごろしているようです。走りまわってどうにも持って帰れない事態になった車のようです。
 ゴトさんが書いていましたが、この4WDが海岸につける轍を乗り越えられない海ガメのこどものこと考えると、腹がたって仕方ありません。
 さて、もとに戻して、ただ私が中国のことを非難するのは、以下のようなところにあります。

[地球環境をまもる]第一部 ガイアの叫び(11)大気汚染 赤い太陽(連載)
                    89.01.27  東京読売朝刊1頁一面
 ◆経済改革の谷間 噴出する黒煙・黄煙◆
 中国遼寧省の省都、瀋陽市の冬のある朝。上空は晴天というのに、日の出から約一時間たっても、陽光が差し込まない。うす紫色にたち込めたスモッグの中を、太陽はあえぎあえぎ昇っていた。まるで夕日のように赤い太陽だ。
 だが、瀋陽から南東へ約二百キロ離れた工業都市、本渓はもっとひどかった。東西約八キロ、南北約五キロの街は、四方を山で囲まれた盆地。その中に鉄鋼コンビナート、セメント工場など四百二十の工場がひしめいている。
 ★まるでカマド
 街のほぼ中心部にある望渓山(海抜約四五〇メートル)に登ってみると、工場とアパートの暖房用の煙突が林立し、白煙、黒煙、黄煙と、思い思いの煙を吐き出している。瀋陽のタクシー運転手が、「あそこはひどい。カマドの中にいるようなものだ」と話していたのは、決してウソではなかった。
 昨年、この街に降り注いだばいじんの量は、月平均一平方キロ当たり五十七・八トンを記録した。中国の国家目標基準は八トン。一九六〇年代、東京の最もひどい時でも四十トンを超えていない。
「街がスモッグに覆われ、年間三十日程度、望渓山からも見えなくなるんです」。市環境保護局の段守勤・計画課長の説明だ。住民の健康への影響は多くを語りたがらないが、八五年の市の肺ガン死亡率は七三年の二倍以上に増え、一万人当たり五・四人(日本は八七年に二・六一人)と極めて高い。
 市の四大汚染源の一つというセメント工場に行ってみた。年産七十二万八千トン。それに対するばいじんの量は、実に年間一万トン。
 汚染源のセメント窯は直径四メートル、長さ約七十メートルの巨体を震わせている。かなり古めかしい型なので問い合わせてみると、「一九三三年、日本の企業によって設置された」という説明が返ってきた。ところがよく聞いたところ、「本渓では一九三〇年代につくられた日本企業の設備がまだ幅を利かせている。この工場だけでなく、火力発電所や製鉄所の高炉もそうだ」という。むろん公害防止設備は付いていない。
 国家の目標値にまでばいじんの排出量を減らすには、この工場では二千七百万元(九億四千五百万円)の投資が必要。同工場の昨年の公害対策費は百三十五万元(四千七百二十五万円)だから、それは途方もない金額だ。
 全市で目標値を達成する費用は三億六千万元(百二十六億円)に上る。市当局や企業の再三にわたる陳情を受けた国務院の環境保護委員会は、昨年暮れ、ようやく本渓市の公害を重点的に処理する優遇措置を発表、九五年までに目標基準値を達成することを決定した。
 ★酸性雨も降る
 中国では、経済改革と経済建設の進展で、どの工業都市も本渓市と似たりよったりの悩みを抱えている。そして四川省の重慶、貴州省の貴陽、湖南省の長沙、広西チワン族自治区の柳州などでは、ついに、ヨーロッパや北米で猛威をふるっている酸性雨の被害が出始めた。アジアで初めての本格的な被害だ。すでに農地二百六十七ヘクタールで計十五億元(五百二十五億円)の被害が報告されている。
 中国に限らず、第三世界のどの国も事情は同じだ。ちょうど昭和三十年、四十年代の日本とも似ている。急激な工業化によるひずみ。メキシコ市、バンコク、サンパウロ、アテネなどが、すでに激しい大気汚染に見舞われている。世界各地で、一斉に大気汚染が広がれば、それは地球規模の環境破壊につながる。 先進国を中心とした酸性雨。そして第三世界に広がる大気汚染。世界の空は今、じわじわとむしばまれ始めている。(文・高井潔司特派員 写真・玉木雄介前特派員)
 〈メモ〉昨年夏、中国を訪れた竹下首相は中国側から、大気汚染の改善に協力して欲しいと頼まれた。また一昨年、中曽根首相(当時)がポーランドを訪れた時にも同じような依頼を受けている。そのほか、日本政府はトルコ、メキシコ、ギリシャなどで大気汚染改善のための技術援助を続けてきている。
 酸性雨についても同じ。世界一の脱硫装置をそろえる日本の工場群の設備は北米、ヨーロッパの汚染改善に役立つと期待されている。

 私がA、Bの企業の損益計算書とやらを出して説明しようとしたのは、共産中国では、「利益」というような観点がないから、こうして公害をまき散らしているのです。日本に降り注いでいる酸性雨はほとんどが中国が原因のものです。
 中国でもロシアでも(そしてアメリカでも)、GNPの考え方は多ければいいということだと思います。GNPを指標とすると、同じ量のものを生産するのにエネルギーを大量に消費したほうが、GNPは大きくなるのです。これがA社の経営者の考えだというのです。

うーん、これってほんとですかね? 別にフィルターをはずしたからって利益になるとは思えませんがね。

 私は「利益」になるとはいっていないのです。それのほうが生産高は上がるのです。GNPも上がるのです。そのかわり利益は少なくなります。公害をまき散らします。利益を追及するのなら、そんなことはできなくなるはずなのです。私はこのことをABの企業の例で説明したかったのです。国民が豊かになれるのは、売上や生産高が高いことではなく、利益が多くなることなのです。そうすれば、その利益をまた再投資もできるし、社会資本の充実にも向けられるし、国民の所得も増えるはずなのです(でも残念ながら、この通りにはなっていませんが。誰がどこにこの利益をもっていくのだろう)。

中でも米がエネルギー浪費国で際立って排出が多い事と、この米は社会主義国ではなく、資本主義のお手本の能率を重視する国であることです。

 私は残念ながら米国が、「資本主義のお手本の能率を重視する国」であるとは思っていません。私はことこの環境保全という観点からいったら、米国よりは日本の方が真面目だといいたいのです。この日本がこのことでも3流(日本も明らかに環境保全大国とは絶対にいえないと思います)としたら、米国は10流くらいになるのでしょうか。だいたいに、この米ロ中の3国(それにフランスとイギリスも)が人間を直接殺す一番の公害たる武器の最大の輸出国です。日本はいくら非難されたって、人を殺す武器は製造していない、輸出なんかしていない。
 米国は軍事産業こそが、米国の産業の要であり、また科学技術を発展させるものだと思ってきたと思います(ソ連、その他も)。しかし、武器などをつくらない、日本のほうが科学技術も進歩させるし、経済もうまくいっているようだということに、今はきずいていると思います。私にはこれが、この環境保全の考えでも同じように考えているのです。人間が生きていくことは、環境を破壊してしまうのではなく、環境を大事にしていくことこそが、人間をより便利な快適な生活をできることに結びついていくのです。「米国においつき、おいこせ」といったソ連の考えが駄目だったように、中国や、開発途上国が、

  国が、国民が豊かになるには、多少環境を破壊するのは仕方な
  い、日本だってそうして豊かになったのだ

と考えるのは間違いなのです。

  日本はあれだけ、環境を大切にしてきたからこそ、あれだけ豊
  かになれたのだ

といわれることこそが正しいし、そのような日本になることこそが正しいのです。

日本は「環境力」で勝つ!
 この本は、7月8日に鎌倉へ行ったときに、鎌倉駅からの帰りに半分ほど読み、そのあとはパソコンの再起動のときのみで読み終わりました。

書 名 日本は「環境力」で勝つ
  〜 「省エネ」「低炭素化」技術が世界を救う 〜
著 者 長谷川慶太郎
発行所 東洋経済新報社
定 価 1,500円+税
発行日 2008年7月17日発行
読了日 2008年7月24日

 もういつもながら、慶太郎さんの書かれている内容に、どこでも「異議なし、その通りだ」と声をあげていたものでした。
 以下が目次のすべてです。そしてこの目次を抜き出しながら、こうして抜き出すことで、再度この本をすべて読み直していることを大きく感じていました。

目次
はしがき
第1章 「環境保全」へ大転換する世界
 1 「洞爺湖サミット」が地球環境サミットになった理由
  京都議定書ではまだ疑問が残った
  環境保全意識が本格化した
 2 中国、ロシアでも政権の姿勢が変化した
  共産党独裁体制下の汚染の惨状
  依然として環境問題が改善されない旧東側諸国
  中国で進行する救いようがない汚染
  極まりない国土の荒廃
  政治体制の変革なくして環境改善はありえない
  大規模製鉄所の建設も無政府状態
  民主主義の進展なくして環境保全は不可能
 3 BRICsも苦渋の決断
  環境保全の意識に濃淡がある
  ロシア原子力潜水艦に潜む危険
  日本近海に迫るロシアと北朝鮮の脅威
 4 最近の一次産品市況の変化と環境汚染
  原価価格は長らく極秘であった
  米国人は省エネに一変した
  シュワルツェネッガーの勇断
  米国の政治も環境保全へ反転した
  どの大統領候補も「環境保全」が公約
第2章 「環境保全」が国際政治の最大課題
 1 前世紀の経験
  三度の国家総力戦
  「地球環境の破壊」を垂れ流し
 2 産業革命と人類
  平均寿命の延長
  「寿命」は戦争が縮め平和が延ばす
  豊かさと自由を得る条件とは
 3 敗戦が革命を生む
  世界市場が成立した
  世界恐慌とデフレの到来
  国家総力戦であった南北戦争
 4 体制の差
  「国家総力戦」に最も適した共産党一党独裁体制
  「冷戦」での情報判断の誤り
  環境破壊と平均寿命の格差
第3章 「低炭素社会」実現への日本の努力
 1 「環境保全」の決め手
  「銑鋼一貫製鉄所」を保有することの意味
  韓国の浦項製鉄所への執念
  技術向上が環境汚染を減少させる
  可能になったコスト大削減
  新方式を取り入れようとしなかったソ連
 2 省エネの意義
  技術水準の低さが環境破壊を生む
  日本鉄鋼業の技術の極み
  世界一の技術力
  世界は日本の鉄鋼業の現場を見よ
  日本の自動車の高品質を支える日本の鋼材
 3 「低炭素社会」の実現までの障害
  炭酸ガスは処理の難しい物質である
  二酸化炭素の地中埋蔵は可能か
  低炭素化技術は幾通りもある
 4 時代の変化
  徹底した技術の向上を
  原油値上がりから代替えエネルギーへ
  原子力発電へ回帰する世界
第4章 石油ショックに打ち勝った日本的経営
 1 量的な拡大から質の向上へ
  高度成長のピークを極める
  石油ショックに打ち勝つ力が日本にはあった
 2 日本的経営方式のメリット
  廃墟の中で創意工夫を凝らした
  重い負担に経営者は耐えた
  日韓の経済力の差はなぜ生まれるのか
  ロボットの導入への拒否反応はない
 3 技術の進歩と環境保全
  「公害対策」への格段の進歩があった
  「煙突から出る七色の煙がなくなった
 4 周辺住民と全国民の強い支持
  大都市に清流が戻ってきた
  技術の向上は全企業も環境保全ももたらす
第5章 環境保全社会は日本の技術力なくして実現しない
 1 鉄鋼業の成功
  世界一の技術水準を達成
  日本の鉄鋼業が日本車の躍進を支える
  ハイブリット車がなぜ米国では実用化できないのか
  「ハイブリット車」を阻む米国の生産現場
 2 日本車が売れる理由
  日本車は中古市場でも値があまり下がらない
  車の品質の高さを決定づけるロボットの導入
 3 電力業の「格差」
  世界一の高品質の電力を供給
  配電・送電への設備投資が熱効率を高める
  世界で最も電力業の効率の悪い北朝鮮
  電力・ガスの使い放しが許される社会
  世界一「熱効率」が高い日本の電力業
 4 河川の清浄化と水の再生
  再生水の利用
  鉄くずの再利用でかなりの鉄鋼をまかなえる
  高品質の「再生てつくず」へのニーズ
  生活排水も再利用
 5 環境保全への貢献
  「日本的経営方式」へのメリットはいまだ生きている
  強制的に配置された機会や技術は定着しない
  技術も機械も人の使い方しだい
第6章 環境力が「豊かさ」を決める
 1 日本への期待
  大型建機は日本製品しか使えない
  日本製の中古は新車より高いこともある
  世界の急速な建設需要に対応する
  パイプラインも大型原発も日本に期待
 2 省エネの実現が「豊かさ」を生む
  ミタルはなぜ日本の製鉄会社を狙うのか
  先進国で減少し途上国で激増する消費電力
  デフレ経済だからこそ実現した省エネ
  デフレ下で達成された自由で豊かな生活
  デフレ下であるから可能な「環境保全」
 3 人口減少と環境保全の意味
  少数高齢化は日本だけではない
  激しさを増す人口移動
  社会主義下では競争を認識できない
  「環境保全」は人類生存の大前提
  世界一のゴミ処理工場
  日本の長寿化は環境保全・生活保全の賜物である

 私はどこでも、実に頷いて読んでいたわけですが、なかでも次のことに私はおおいに驚きかつ唸ったものでした。

 意外なことかもしれないが、「国家総力戦」が最初に最も原初的な形で展開されたのは、一八六一年に始まった米国の「南北戦争」である。
 この「南北戦争」を文学の面で最も正確かつ詳細に、同時に芸術的に表現したのが、有名なマーガレット・ミッチェル著『風と共に去りぬ』である。昭和一四年に最初に紹介された『風と共に去りぬ』を著者は読んで、きわめて強い印象を受けた。文字どおり「国家総力戦」によって「南部連合」は北部の「米国連合」に圧倒され、その国力の差が戦争の帰趨を決定したという事実が、きわめて明快にかつ詳細に、同時に芸術的に描かれていたからである。
 ミッチェル女史は、この「南北戦争」を記述するのに、その中心的都市であったジョージア州の州都アトランタを舞台として、そこで生活している南部連合の国民が、どのような経緯で戦争の被害をこうむっていったのかをきわめて丹念に、同時にまた詳細に、さらにまた芸術的に表現したのである。

 こうしたことを指摘できた人は慶太郎さんが初めてです。もう私は実に驚きかつでも充分に納得しました。

 もう私はただただ、こうして慶太郎さんをこの日本が持っていることにものすごく感謝するばかりです。私にはやはり、「長谷川慶太郎は、もうひとりの吉本隆明である」という思いがするばかりです。

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 私が過去、いわゆる「環境問題」というようなことについて書いてきた文章を集めたのがこのページです。
 私はいつも何度も書いていますように、エコロジストとか反原発主義者などという存在が大嫌いです。いつも「どうしようもない連中だな」としか思えません。そんな思いの中で、あいも変らず「資本主義が環境を破壊する、この日本こそが世界の緑をなくしている」というような言い方に対して、私はいつも反論してきました。
 むしろ、社会主義国のほうが環境破壊の度合いは大きかったのです。そして欧米よりは、ずっとこの日本のほうが環境保全の役割を果たしています。鎌倉の大仏が涙をながしているのは(銅がとけて流れが涙のように見える)、中国による酸性雨のおかげだし、ヨーロッパ(ドイツやスエーデン等々)の湖沼や河川には、魚は棲んでいません(これまた酸性雨のおかげで死に絶えている)。私の住む我孫子の手賀沼はいくら汚れていると言われても、魚釣りの人が釣をしています。
 そんなことに関する私のよって立つところを、ここに書いています。

 このサイトの名称は、私が社会主義国中国がいかに環境破壊をしているかということを述べたときに、「周は社会主義国のことになると、色眼鏡で見ている、そしてその反論はどしゃぶり的大量にやってくる」と、揶揄されたことに関して、実はたいへんに頭に来まして、「じゃ、それを題名に使った反論にしていこう」と決意して、さらに書いて行ったことにあります。
 社会主義という体制が、いかに環境を破壊してきたのか、環境を破壊する原理を持っているのかなんてことは、旧ソ連、中共、北朝鮮で明らかなことではないですか。そんな簡単なことにも気がつかないでいた人がたくさんいたのです。またある経営コンサルタントと称する人が、会社が利益を求めるから、環境自然が破壊されるというような主張をしていまして、私はもうこれこそ実に呆れ果てました。「利益を絶えず求める」という視点があるからこそ、現在の日本は環境を大事にすることができてきたのです。この視点がないかぎり、環境は破壊されていくだけです。
 そんな私の主張をここで見ていただきたいです。そしてまた私は続いて書いてまいります。(2003.02.17)

   http://shomon.net/kankyo/irome.htm  色眼鏡とどしゃぶり

 でも「その後書いていないんだなあ」ということで羞しくなります。
 思えば、私は環境保護主義者とかエコロジストというような連中が何かをいうのには、いつも必ず私の思うことを述べてきていました。でも、そういう連中が少し静かになると、私のほうもトークダウンしてしまいます。これはよくないですね。「なんだ、俺は敵がいないと、元気になれないのか?」と、自分に対してがっかりしてしまうところです。
 もう一度、ここで私も考えなおして、環境問題に対する既成勢力の姿勢を批判した私の意見を今後も述べてまいります。

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