1302100713021008 これで思い出したことがあります。家に庭の灯篭に苔が生えるのは並大抵のことではできません。鹿児島である有名なお店の社長が、私の家で「家の庭にあった灯篭をたわしでこすって、苔を綺麗にみな取った」というのいで、私の父が「苔はものすごく生えてくるのが大変なのです」と聞いて、家をすぐ帰って、苔を手でつけようとしましたが、もう無理です。その後元通りになるのには50年くらいかかるでしょう。

 人がどれほど手をかけ銭をかけてもでけへんことを、雨やらお天道様やらはたわいものうやってしまう。しょせん人の力など、屁のつっぱりや。

 これは「わざわざ京から運ばせた杉苔なぞ」のことを言っているのです。でも「・・・、いったい的矢六兵衛様は御城内につっぱらはって、何をしょうというおつもりですやろか。」と言われているのです。
 最後には、こういうのです。

 あのころ甲斐守様は、幕府がそう長くもたへん思てはったんやろな。

 でもでも、こうして時代を見とう13021001せたはずの人も現状はどうなのでしょうか。私はいつも感じています。時代を見通すことと、そこで自在に生きていくことは大きく違うのだということを。
 これはいつも感じていることです。