「将門Ｗｅｂマガジン第１１号」の「今週のコンサル」で書きまして、次にＵＰしておりますことが発売されました。
仕事はやりきることが肝心
雑誌名 男の隠れ家 ２００１年１月号
発行所 あいであ・らいふ
発売日 ２００１年１月１日
これの８２、３ページの「技を極める」というところで、「流しのアコーディオン弾き」「平川大吉さん」ということで書かれています。ただ私の横顔が写っている写真もありまして、「こんなのでいいのかな」。
ゴールデン街の「ひしょう」での取材でした。ちょうど１０月２６日のことです。思えば２４日に堀雅裕さんと神田のちゃんこ屋で飲みまして（そのときＭさんと３人で飲んだ時の写真をお通夜の日にいただきました。彼は元気に笑っています）、そのときに携帯でライターとこの企画を決めまして、翌日２５日（水）にゴールデン街で平川さんと打ち合せしました。結局、私は２日間とも帰宅せず、３日酔いの顔で、この取材になったものでした。（11月27日 23時08分）
５月２７日発行の以下の雑誌に、神田会の友人であります「魚徳」の富田京子さんが載っています。
雑誌名 「男の隠れ家」７月号８１〜８２ページ
１９９９年７月１日発行（５月２７日に書店には並んだ）
発行 株式会社あいであ・らいふ
定価 ６８０円
富田京子さんとは、私が赤坂で広告制作会社にいたときに知り合いました。私の入った会社の隣の会社にいた女性でした。とにかく圧倒的な美女がいるなとい思いで知り合いになってしまいました。スタイルがよくて美形で、そして男気がある女性で、私はすぐにファンになってしまったものです。その当時は彼女は英語をいかした仕事をしていたのですが、現在は魚屋の店主です。
ぜひこの雑誌を手にとってみてください。（99/06/07 7:21:33）
昨日の「男の隠れ家」の取材はうまく愉しくいきました。５月２７日発売になります。そのあとライターのＨさんと赤羽「まるます家」で飲みました。ここはヒサンないい飲み屋（私の「ヒサン」とは褒め言葉）でしばらく飲みました。それから用のある彼と別れて、谷中の「双葉」でまた飲みました。いろいろな知り合いとたくさんお話して、そしてたくさん唄（詠）いました。詩吟は２曲「絶命詩」「川中島」。あと私の唄ったのは、鶴田浩二「街のサンドイッチマン」、渡辺はま子「蘇州夜曲」、高峰秀子「銀座カンカン娘」、その他忘れた。いつもいい歌声を聞かせてくれるＳさんにせがんで唄ってもらったのが、林伊佐雄「ダンスパーティの夜だった」、フランク永井「公園の手品師」。
それから突如、この店のすぐ近くの「檸檬屋」で宮崎学さんのなんかの会合をやっていたなと思いだし、その店にいきました。入るなり、宮崎さんが「あ、萩原君、ひさしぶり」と声をかけてくれます。そこでまた飲み出しましたが、途中からあんまり記憶が定かではありません。皆さんは、タイの田中裁判のことを真面目にお話していました。私はそこでまた詩吟をやり、軍歌も唄っていたかもしれません。 ただ、強烈に覚えていることがあります。
私は宮崎さんは大好きな方であります。彼の出版されている限りの本はすべて読みましたし、その人がらに強くひかれるものです。ただし、３０年前の彼は、私の敵であった日本共産党の軍事組織の長であったわけです。それで、私としては、彼の周りには、今でも、あの当時の日共あかつき部隊に属した人がいることだろうと思ってきました。もはやそうした方も日共ではないでしょうから、愉しく飲み合う関係になれるのでしょうが、どうしても会いたい人物が私にはいるわけです。このことを私はこの飲んでいる席で宮崎さんに聞いていきました。
今から３０年前の１９６９年１月１１日の夜に私は東大安田講堂にいました。当日は全共闘の部隊は東大駒場で日共との戦闘に入っており、安田講堂は中大全中闘を中心として１００名を足らない人数しかいませんでした。私も埼大の友人とともに、この全中闘にまぎれて安田講堂に入ったものでした。
その夜午後９時ころ、予想どおり、日共の軍事部隊が安田講堂に攻撃をかけてきました。こちらは、とにかく人数が少ないですから、それぞれ担当部署をきめて、守備になります。私は安田講堂西側の階段を一人で守っていました。もう私は石を投げるだけではなく、ありとあらゆる日共の悪口を敵に投げかけます。日共も相当頭に来たのか、とにかく大勢で私めがけて石を投げてきます。ときどき、全中闘の指揮者が見回りにきますが、「なんだ、ここはとくにひどいな」といいます。そして「あんまり挑発に乗らないように」なんていいながら、急に日共に、「お前ら一度でも権力と闘ってみろ！」などと怒りだし、彼こそが挑発にのり、かつ相手を挑発しだして石を投げ出します。
とにかくこの戦いは長時間続きました。トイレに行くときには、「おい、今しょんべんしてくるから、待ってろ！」と日共諸君に声をかけて、また戻って同じ戦いをしていました。だんだん、彼らが迫ってきまして、次第にすぐ近くで顔は判りませんが、声や背丈で相手を区別できるまでになります。そんなときに敵の一人が私めがけていいます。
おい、そこのトロツキスト！、そこを出てこい、出てきて１対
１の差しの勝負をしようじゃないか！
私はこのセリフを聞いたときに不思儀な思いにとらわれました。
え、「差しの勝負」なんて、それは俺らが使う用語じゃないか。
なんで日共民青があんな言葉使うんだ！
だって私らこそが、そのころからヤクザ映画が好きだったのですから。たしか私は、
バカヤロウ！ 「差しの勝負」なんてセリフは俺らが使う言葉
だ、おう、いつでもやってやるよ！
と答えたかと思います。
その後の展開は、この「周の発言」の1998年11月22日に書いた内容になりました。
だから、私はこのときの相手を探しているのです。まず出会うことはありえないと思っていましたが、今はこうして、あのときの敵であった日共の軍事組織の長である宮崎学さんと知り合いになることができたのです。宮崎さんがお一人のときは仕方ないけれども、こうして大勢集まったときには、あのときの日共の相手もいるのではないかと思って私は、この会合で
あの、ここに昔日共の軍事組織に属していた人で、１９６９年
１月１１日の夜安田講堂を攻めてきた方がいませんか。あのとき
…………………（と説明しまして）、その約束を果たせたらと思
うんです。
と言い出しました。宮崎さんにも、誰か思い出せないものかと聞いていったのです。宮崎さんは、「そんなもん、覚えとるかい！」と怒られてしまいましたが、やっぱり残念だなあ。
でももう３０年がたってしまったのですね。（99/04/18 14:00:56）
昨日発売されました次の雑誌
雑誌名 男の隠れ家４月号
発行 あいであ・らいふ
定価 ６８０円
の７８〜８２ページに私の友人が二人紹介されています。
一人は、古書店「山河光書房（法人名は有限会社が最初につきます）」の関根基博さんです。赤羽東口でお店を開いています。もう一人は設計事務所「株式会社設計工房アルファ」の菊地魁さんです。お二人とも私のクライアントであり、かつ私も会社の役員を務めています。
菊地さんは神田会の仲間です。関根さんも神田会に入りたいのですが、休みがほとんどなく、仕事は午後１０時までですから、まだ参加できません。 ぜひ手にとって見てください。なかなかいい記事だと思います。それと、この記事を書いてくれたのが、これまた神田会の仲間である樋口正博さんです。（99/02/28 08:53:02）
本日の毎日新聞の８ページに１３日に紹介しました「１９６８年」の全面広告が載っています。そこに私のホームページのここ「周の発言」での私の言葉が載せられています。ここのＵＲＬも載せていただきました。たいへんにありがたいのですが、紙面を見て「あ、これはよくないよな」と思いました。今そのことが気になります。
何故かそこの写真には、東大安田講堂前にいる革マル派の部隊が全面に出ている写真になっています。たぶん６８年１１月２２日の「東大日大闘争勝利全国学生総決起集会」での写真かと思われます。たしかにあのときは、この党派も大量動員をしていました。だがこの党派は、結局はこの東大闘争には無縁の連中というか、途中で逃亡してしまった党派なのです。あの時代三派全学連および全共闘に結集した学生たちにとって、この党派は左翼とはいえない存在だったのです。私はこんなひでえ党派の写真をこんな全面に載せて広告したら、せっかく私がこの本を読んで欲しいと思っている団塊の世代のおじさんたちも、手にとることを躊躇するのじゃないかなと心配なのです。
あの時代を経験していない人には判らないかもしれませんが、私たちの世代にはこだわりがあるのです。
以上のことがたいへん残念です。
私と同じ時代同じ体験をした仲間たちに確認したいのです。私たちは、これからもやはりいうべきことをそのまま言っていこう。人と妥協することで連帯するのではなく、あくまで孤立を恐れることなく、言うべきことは言っていこう。そうしたときにこそ連帯できる関係が生まれるのだ。
それから私個人については、私はあの当時も決してマルキストではありません。マルクス主義なんて一顧たりとも信じたことはありません。それだけは言っておきたいな。ただし、あの当時一緒にスクラムを組んだ仲間たちには圧倒的な信頼感を抱いています。
「リンクス」の「友だち・知人」のところに、「目森一喜のホームページ」を登録してあります。ぜひとも彼のところへ行って「レターズ」を見てほしいと思います。日本の教育というもののさむざむとした現状光景がはっきりとしてきます。
彼は私の親友です。会って話せば、冗談ばかり言って、それこそ愉しい友なのですが、これを読むと涙を浮かべながらキーボードを打っている彼の姿を想像してしまいます。
私もこの「レターズに書かれている内容に関して、ずっとコメントを書いてきました。そのときに私も、いつも悔しい涙、悲しい涙を流してキーボードを打っていました。そのうち、私のそのコメントも整理して「周の教育の森」にＵＰいたします。彼の「レターズ」の部屋とリンクさせた文章を作っていきます。これこそが、イン
ターネットの世界でできる、私たちの行動だと思っています。
彼のホームページは以下です。
（残念ながら、このときのＵＲＬにはもうありません）
ぜひ行って見てください。（10/26/98 06:58:37）
17日のここで書きました、「男の隠れ家」の出版社の住所を電話をZenithさんに聞かれました。「周の掲示板」ですと、すぐに下へ下へとＬＯＧに隠れてしまうので、こちらにも書いておきます。
株式会社あいであ・らいふ
105-0001港区虎ノ門２丁目6番4号
電話 03-3501-2951
地方だとこうした雑誌をはじめ本を手に入れるのは大変なようですね。私の中学のときの友人の女性が鹿児島の阿久根でコンサルタントをやっているのですが、その彼女が、本を手に入れる苦労を語ってくれたことがあります。東京に出てきて、私が本屋に案内したあとでした。私などは実に便利なところに事務所があるなあと思ったものです。本屋及び古書店街がすぐそばにあって、そして秋葉原の電器街もすぐ歩いていけます（私の事務所は東京お茶の水駅前）。
毎日書いていこうと思っています、この「周の発言」ですが、なかなか滞りがちになってしまいます。どうしてもホームページの各部屋の更新作業の方にかかりきりになりがちです。なにしろ、早くいろいろのものをＵＰしてしまいたいという思いが強いからです。ただＵＰする以上、もう一度内容を確認してからということで、それこそ時間がかかってしまいます。
それと、「周の掲示板」で岡さんが自分の子どもさんの「不登校」のことを少し書いておいでになりますが、こうした現在の教育の問題も、あらたな部屋を作って述べなきゃいけないよな、なんて思っています。私も「松戸自主夜間中学校」のスタッフであるわけですし、なおかつ、こうした問題について書いてきたＬＯＧがそれこそたくさんあります。
それと私のごく親しい友人でありますゴトさんが、まえに「ティーンズロード」という女の子の暴走族の雑誌で「学校はイマ」というコーナーを担当していました。ここに書いてある内容と、そしてさらに彼自身に届いた手紙の内容（これは公開していいという手紙）とそれへのゴトさんの返事が、これまた読むべき深い内容を持っています。そしてその一つ一つへの私が感想コメントを書いたものがそれこそたくさんあります。ゴトさんは今ホームページを開設工事中ですから、でき上がりましたら、それと連携（互いに文章をリンクさせようかと思っています）して、さらにここでもＵＰしていきたいと思っています。
それから前々からやらなくてはということで、「環境問題」があります。これまた私には大事なことであり、かつさまざまに論じてきたことです。私は、いわゆる「エコロジスト」とか「環境保護主義者」というのが、少しも好きではなく（ただの５ミリも好きじゃないよ）、そうした連中とは違う環境論を展開したいと考えています。
ここのホームページのカウンターが１，２００を超えました。「周の掲示板」で薫さんが書いてくれていますが、私自身はまだ各検索エンジンには登録していません。１０月２日に「さぶみっと！ＪＡＰＡＮ」に依頼しました。ここは無料でも各検索エンジンに登録してくれるのですが、私は１万円のコースで依頼しました。それだと結果を報告してくれるので確実だと思ったわけです。
もちろん登録は自分でもできるわけですが、私はあえてここを使ってみました。もう約２週間が経過しますが、報告もないし、各検索エンジンに登録された気配もありません。少し不安にもなりますが、もう少し待ってみましょう。
どうして自分でやらずに、ここを使ったのかといいますと、以下のようなことがあります。私の各クライアントや私が役員に就任している各会社でも、ホームページの開設を考えています。また多くの友人知人たちも考え出しました。
そうしたときに、私はこうしたインターネット上のサービスをできるだけ使っていきたいのです。今後そうした各会社等々のホームページを作っていくにしても、私がかなりやらなければならないでしょう。私がもう全面的にやることがきまっているホームページもあります（これまた全然違う世界、違う業界だから、ここで「このホームページへも来て」なんて私が言い出したときには、みなさん驚かれるだろうな）。
このように、また別のホームページを作成開設していくときに、なにもかも自分でやるよりも、インターネット上で知りえた、各サービス会社等々はできるだけ使っていきたいと思っています。そしてその各サービスが使えるものなのか、実際にちゃんとやってくれるものなのかどうかを、今私のホームページで検証しているところです。ですから、上の「さぶみっと！ＪＡＰＡＮ」以外にもいくつかのサービス（このホームページへの来訪者の分析等々）に依頼しています。
実際に確実に各検索エンジンに登録してもらえるのなら、１万円は安いものだと思っています。これですめば手間と時間が助かるのです。
そういえば、ここに報告しなくてはと思いながら、いつも忘れていたことがあります。
私の顔が雑誌「男の隠れ家」（１１月号）に載っていますよ。
以下の雑誌です。
雑誌名 男の隠れ家
掲載ページ ７９、８０
発行所 あいであ・らいふ
１９９８年１１月１日発行
定価 ９８０円
本屋に並んでいますから、立ち読みでも買ってもいいと思いますが、見てください。 ８月２２日（土）に秋葉原の「ちよだパークサイドプラザ」にて行われたパソコン自作の講座を取材されたものです。講師は「戦前戦中フォーラム」で知り合いました新多昭二さんです。経歴にありますように、新多さんは昭和２０年に京都帝国大学工学部卒ですから、現在はおいくつでしょうか。もう７０代後半なのはすぐ判るかと思います。この方が、自作パソコンの推進者なのです。 私はこの日が自作パソコンなるものに触れた最初の最初の日なのです。参加者は、私と同じ５０代一人と、４０代後半一人の３名です。みなNIFTY の「戦前戦中フォーラム」で知った仲間です。
これで私は、「もう俺もきっと出来るな」と錯覚して、９月１１日に１台を会社で組み立て、それがうまく出来てしまったから、また１台を自宅で作ってしまいました。とくにこの２台目は安価でかなり高性能なパソコンが出来たなと自負しております。
私周を個人的に知っているかた、「あんな不器用な奴がどうして自作なんかできるんだ？」と不思儀なかた、みなさん、上のような年代の人たちがいとも簡単に組立てできるのです。ぜひみんなでやりましょうよ。大正時代の方が元気に組立てパソコンの指導をしているのですよ。私たちだってできます。そしてやるべきです。
とくに、私と同じく三派全学連、全共闘時代の友人たち、おなじスクラムを組んだ仲間たちが、次第に社会から締め出されているいるようで私は非常に腹をたてています。この仲間たちの闘う武器としても自作パソコンこそ最適です。
この友人たちにこそ、いいたい。
もう酒ばっかり飲んでいないで、パソコン作ろうよ。そしてイ
ンターネットやって、自分のホームページを持って、世界に発信
しようよ。また、ふたたび「全世界を獲得するために」連帯しよ
うよ。
今年のキーワードは「自作パソコンとホームページ作り」です。「今年の」というのは、来年用のキーワードもあります。でもそれはまた別な機会に話しましょう。
それから思いましたが、若い方だと上の「全世界を獲得するために」というのを誤解してしまうかもしれませんね。これは帝国主義が勢力拡大をしていくようにというような内容ではありません。私たちの時代の左翼用語（とくにブンドだな）です。そして、それは世界の全領域、全思想全哲学的なものを自らのものにしていこうというような意味で私は使いました。
現在は午後１１時３０分を回ったところです。自宅の「周２号」マシンでモデムが使えるようになりました。これでNIFTY にも柏市民ネットにもアクセスできます。
もういくつかＵＰしてきました。自作機の講座のパティオにもＵＰしてきました。これまた愉しみなパティオです。
しかし柏市民ネットは寂しいですね。もうこうした草の根のパソコン通信というのは無理なのかな。
インターネットをやっていて思うのですが（「インターネットをやる」といえるのは、今では自前のホームページをもってはじめて言えることだと思っている）、この世界には女性が多いということです。それにくらべてパソコン通信というのは、男の世界だったという気がします。インターネットでは女性のホームページがたくさんあって、それがまた華やかで、そしていろいろなことを教えてくれます。パソコン通信というのは、ベテランはみな男だったように思います。それが、インターネットの世界では女性がかなり丁寧に教えてくれます。そんな「これはいろいろと勉強になるな」という女性のホームページをいくつも見つけました。あるページのソースを表示させて見ていたら、その中にＵＲＬがあって（これは表面にはでないもので）、そこを尋ねると、実にホームページ作りを教えているところに出会ったこともあります。
さて、もっとやりきっていきましょう。
今週は、かなりハードに動き回りました。そのために、金曜日から会社に泊まり込みで、日曜日の夜遅くまで事務所でやっておりました。
さて、それでちょうど木曜日に「男の隠れ家」とういう雑誌のあるページの取材につき合いました。と言いましても、実は、ほとんど私の企画でありました。もともと、私のあるクライアント所属のタレントの紹介パブリシティとして考えていたのですが、火曜日急に友人のライターから依頼されまして、それでそもそも、前もってそのクライアントの社長には通してありましたから、すぐに出来ると思っていたのですが、どうにもうまく行きません。「こんな急には無理だ」ということなのでしょう。
ただ、私は、昔広告制作の仕事もやり、かつその前は広告そのものの仕事もやりましたが、新聞でも雑誌（広告でも記事でも）でも、テレビでも、急に「ここを埋めなくちゃ」と頼まれたことは多々あります。それを、なんとかやりきってしまうのが、当りまえのプロデューサーであるはずです。
火曜日にあるちゃんこ料理屋で飲んでいる際に、ライターと電話で打合せました。万が一あのタレントのほうが無理になったら、今度はゴールデン街の流しさんの取材に切り替えよう、その流しさんは今までテレビや雑誌でも扱われたことのある人で、絶対に絵になる、そして、この流しさんが無理だったら、もう一人の流しで決めるよ、と。
私は、私のクライアントのタレントでうまくいくはずだが、でもそれが駄目になったときのことも考えました。それで、もう私自分の頭の中での用意に、安心してその夜はまた記憶がなくなるまで飲み続けました。
ところが、次の水曜日の夕方、私が電話しますと、タレントのマネージャーから断られます。「え、俺は社長にも通してあるのになあ」というところですが、もう時間がありません。それから、流しの平さん（本名は平川真作さん）を探しだします。ゴールデン街のママの二人の自宅に電話しますが、そこでは判りません。「ひしょう」のお竜さんが、店にいけば彼の携帯電話番号が貼ってあるといいます。実は私も平さんの携帯番号を聞いていたのですが、記録するのを忘れていたのです。
でもどうやら、午後７時半頃、番号が判りまして、平さんとは午後９時にゴールデン街入り口で会うことにしました。
それで「ひしょう」で詳しくお話します。あ、その前に、私はあるクライアントの事務所へよばれまして、そこでお酒を飲んでいました。そこで、「男の隠れ家」のバックナンバーもありましたので、助かりました。この会社で、いろいろなところへ電話していたのです。
それで、平さんの了解と、「ひしょう」のママの取材撮影現場の了解をとりまして、さらには、次の木曜日にしようということまで決めました。さてでも今度はライターがつかまりません。携帯を自宅に忘れているということで、困りましたが、もう私の判断で明日決行です（私には、ホントはそんな何の権限もないのだ）。これでまた私は安心して、そのあと２軒飲みまして、かつまた別の流しの方と唄いかつ飲んでいました。
そして次の日、ライターにも連絡がつきまして、見事取材は成功です。その取材の際にも面白いことが多々あったのですが（実は予想よりも、取材現場のお店「ひしょう」が大変に混みまして、かつほとんど私の顔見知りだったためにいろいろとありました）、それはまた別なお話です。
とにかく「男の隠れ家１月号」（１１月末販売）を見てみてください。
こうしていつもよりも長々と書いてきましたのは、私はいつも「仕事はとにかくやりきること」を前提に考えているということを言いたいからです。「いい仕事をするため、この内容ではやめておこう」というのでは、今回でも雑誌に穴が空いてしまいます。「いろいろと懸命に努力したけれど、結局は出来なかった」というのは、最低のことなのです。とにかくやりきること、そしてしかも必ず絶対にいいできばえになるように、つねにすべて用意しておくことです。
もう、このことは私はさまざまな業界で訓練されてきました。誰からも「彼に頼めば、最後までやりきってくれる」という信頼こそが一番大事なことだと思っています。ぜひとも、このことをあらゆることで、誰もが身につけてほしいなと思っております。（2000.10.30）
