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 ことばが変わっていく変わり方にはふたつの仕方があります。ひとつはことばの専門家、たとえば小説家が小説を書きながらじぶんのことばを鍛えていったり、推敲して直して適切な表現を編みだしたりしていきます。ことばの専門家である文学者がそれをやっていくことによって、ひとりでにことばは変わっていくということがあります。もうひとつの変わり方は、専門家でなく皆さんが六本木でも池袋でもいいんですが、街頭へでていって、街頭で飛び交っていることばにそれを感じ、たまたまぶっかった場面でじぶんがことばを吐きだすことで、新しいことばが生みだされていきます。新しいことばが街頭で飛びかっていることによって、新しいことばが生みだされ、それが変わっていくという変わり方があります。それと専門家が専門的な修練の果てに、ことばが変わっていく。ことばというのはふたつの変わり方をします。(『全マンガ論』「第一部作品論 社会とことばの変容から───白石麻子はどんなOLか」)

 ことばはどんどんと変わっていると思います。そのことがこうして二つのことに分けられることで、実によく判ります。なるほどなあ、とここでもうなづいている私です。

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