将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:神田の古書店街

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 あらゆるものは空である、実体がないのだという詩です。萬(万)空歌を私は(まんくうか)と読みました。

 比較的読むのは易しい詩だと思いましたが、私には、どうしてもかなり読みこなすのは大変な思いです。ただただ時間がかかってしまいました。

   萬空歌     悟空
天也空地也空 人生渺渺在其中 天も空地も空 人生渺渺として其の中に在り。
日也空月也空 東昇西墜爲誰功 日も空月も空 東に昇り西に墜ち 誰が為の功。
金也空銀也空 死後何曾在手中 金も空銀も空 死後何ぞ曽て 手中に在りや。
妻也空子也空 黄泉路上不相逢 妻も空子も空 黄泉の路上に 相ひ逢はず。
權也空名也空 轉眼荒郊土一封 権も空名も空 眼を転ずれば 荒郊に土一封。

  天も空、地も空 人生ははてしなく続いて、天地の間にある。
  日も空、月も空 東から昇って西に沈むのは、誰のためでもないのだ。
  金も空、銀も空 死後もどうして手で持っていられようか。
  妻も空、子どもも空 あの世へ行ってしまえば、会うことはない。
  権勢も空であり、名誉も空である たちまちのうちに郊外の土くれに埋められてしまう。

 読んでいて、こうして書いていても、少しも気持がわき上がりません。
 そもそも私には、この悟空という詩人が明時代の人ということしか判りません。昔よくやっていたのですが、神田の古書店街を歩いて、探してもこの詩人のことは出てこないでしょうね。ただできるだけあちこちの書物で探していこうと思っています。

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 きょう吉本(吉本隆明)さんの本が出ているということを目森さんから教えてもらいまして、あわてて東京駅まで行きました。私の住む王子には本屋がないのですよ。
 前に埼玉県上尾に住んでいる友人が、吉本さんの本を手に入れるというので、土日に八重洲ブックセンターまで行くということに私は大変に驚いていました。でも今になって、それが判りました(この私の友人の話は今から6年くらい前のこと)。
 私は当時は、自分の事務所が御茶ノ水にあり、神田の古書店も本屋もいわばすぐ近くにあったわけで、全然そんな思いや出来事がさっぱり判りませんでした。
 私の友人の女性が、鹿児島県の阿久根から出てきたときに会って食事したら、まず「本屋に連れて行って」と言われたのには、驚きました。しかも、その探したい本は、哲学とか文学歴史の本ではなく、さまざまな経営関係のビジネスノウハウ書です。彼女は、そうした本はJRで鹿児島まで行かなければ手に入らないのです。でも実は鹿児島市へ行っても簡単に手に入るわけではないのです。
 それにまた別な友人でしたが、彼の県内には本屋がないというのですね。

 そういう事態を私も今やっと経験しています。でも今の私の場合は、王子から東京駅まで行くだけですから簡単なものです。
 いや今はインターネットで簡単に本が手に入るわけですが、本屋で実際に少し本を手にとって読んで、「あ、こんな内容なら買うのは止めよう」と思える事態というのは、恵まれている環境に住んでいるのだと思っています。

 だからその意味では、できるだけインターネットで本を紹介することでも、本が出版されたら、できるだけ早くすることと、その本の内容、目次をそのまま紹介すること、本のとびらや横帯に書いてあることもそのまま紹介することが大事なのでしょうね。

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