将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:義経

12071104 Noraさんが「ネット赤ちょうちん」で以下のUPがありました。

Re.一本橋わたれ(五味太郎) 投稿者:Nora  投稿日:2012年 7月10日(火)21時02分31秒  

 この中で、以下のように書いてくれました。

  周さんへ
周さんの『スーほーの白い馬』についての感想を読み、おとなでこんなに柔らかい感受性を持っている人がいるの!とびっくりしました。いいようのないほど素敵です。モンゴルに行ったときには、こういう大人の日本人もいるんだよと紹介したいです。

 ありがとうございます。私は「この物語はいい話だなあ」と思っているばかりです。私の二人の娘も孫たちも同じに思うはずです(まだ孫たちには聞いていませんが)。
 この物語が、私たちには(とくに私には)モンゴルの印象なのですよ。モンゴルというとジンギスカンの印象だけじゃないのよ。私は「義経がジンギスカンになった」(高木彬光『成吉思汗の秘密』)と信じているところがありますから、モンゴルは実に親しく感じているのです。
 相撲でもモンゴルの出身の方のことはものすごく身びいきですよ。

 それと私は「五味太郎『一本橋わたれ』」も読みたいと思って、王子図書館を検索したのですが、ないのですね。それで私はここのサイドバーに『図書館検索サイト「カーリル」』を置きまして、他の図書館から借りる気です。
 また読みましたら、ここに書きます。五味太郎さんは私より三歳年上の方です。今までに何冊も絵本を読ませてもらっています。

11020208 ずいぶん前になりますが、ゴールデン街で、雑誌「歴史読本」と競合するけれど、どうしても勝てない歴史雑誌の記者(彼は今はその雑誌の編集長になっていますが)と話したことがあります。
 ちょうどその雑誌は水戸天狗党の特集の編集整理が終ったところだとのことでした。私が何人かの天狗党をあげたところ、初対面だったのにいろいろ話すことになりました。話は天狗党の話から、何故「歴史読本」には勝てないのかというような話までです。私歴史の雑誌はときどきいろいろ読んでいますから、ひととおりの意見はあるのですね。

 それで話していくうちに、私は「こういう考え、編集方針だと『歴史読本』には勝てないよな」と思ったものですから、また余計なことですが、いらぬことを言い出しました。まったく余計なお世話です。

 私 いや、そうするとあなたは宮本武蔵はいなかったと思ってい
  るのじゃないですか。
 相手 当り前です。
 私 ええ!(と大いに驚く)、…………では赤穂浪士が討入の前
  の日、堀部安衛兵と丹下左膳が闘ったというのどうなんですか
  (註これは五味康佑の小説の話)。
 相手 丹下左膳なんて、架空の人物です。
 私 えっ(また大いに驚く)、…………ではあなたは、義経が成
  吉思汗になったなんて、全く信じていないんでしょうね。
 相手 当り前です(とあきれはてている)。

 宮本武蔵と丹下左膳の話のときも、私はその根拠みたいなもの少しずつ反論しています。そしてまたこの「成吉思汗は義経なり」で、さまざま総反論。
 私ときどきこういう問答をよくやるのですが、私が本当にいいたいのは、「歴史読本」にどうしても勝てないというのなら、同じことやるのではなく、視点を変えたらということなのです。「五輪書」を書いた野人武蔵と、恋もしてしまう吉川英治武蔵の違いはなにか、何故日本人は吉川英治の武蔵を好きなのか、私たちは絵を書いたり書物も書いている実在の武蔵を、吉川英治の武蔵の側からみている、それはどういう心情なのかなどということの分析をしていったほうが面白いのではと思ったのです。

 さてそこで本題です。

書 名 成吉思汗の秘密
著 者 高木彬光
発行所 角川文庫

 この本は、過去「成吉思汗は義経なり」といわれてきたことの集大成を小説の形で展開しています。この説の根拠とされるさまざまな資料も、この小説で全て網羅されています。義経伝説での少しでも大陸に関係ありそうなものや、清の乾隆帝が記したとされる

  朕の姓は源、義経の裔なり。その先は清和に出ず。故に国を清
 と号す。

という書物も当然紹介されます。またたくさんの根拠といわれるものへの反論もくわしく展開されているわけです。作者としても、読者としても「成吉思汗は義経なり」なのかどうか結論を出すことができません。

 本来この小説はここまでだったのでしょう。事実雑誌「宝石」に掲載されたときには、ここまででした。しかし単行本にされたとき、最後に「成吉思汗という名の秘密」という章が加わります。これが圧巻なんですね。この章のできごとは本当にあった話ということです。
「成吉思汗の秘密」を雑誌で読んだ読者が、作者を尋ねてきます。しかも大変な謎解きの案を持って。誰もこの章であっと思うはずです。この読者はそののち小説も発表している実在の女性です。
 少しその内容をばらしてしまいましょうか。「成吉思汗」を漢語として読み下すと、「吉成りて汗を思う」となります。さらに読むと、「吉成りて、水干を思う」。水干とは白拍子の衣装、それでさらに、「吉野山の誓成りて静を思う」と読めるのではないかというのです。吉野山で別れた静御前への呼びかけだというのですね。これは見事です。私はこれですっかり「成吉思汗は義経なり」と信じてしまいました。

 私はどうも源氏というのは実朝除くと、「源氏物語」の光源氏含めてあまり好きになれないんですね。源氏ってのは何故かあまりに暗いんです。実朝だって暗いのですが。その源氏の暗さについていけないのです。もともと代々の天皇が、藤原氏に対抗するためにつくりだした氏だからなのでしょうか。 でもほんとうに義経が成吉思汗になったのなら、義経のことは好きになれそうです。(1998.11.01)

牛若丸 (新・講談社の絵本)
牛若丸 (新・講談社の絵本)
クチコミを見る

書 名 牛若丸
画   近藤紫雲
発行所 講談社
定 価 1,500円+税
発行日 2002年3月20日第1刷発行
読了日 2009年4月24日

 私は子どものときから、義経がそれほど好きになれませんでした。鵯越や、屋島檀ノ浦、最後の檀ノ浦の戦いでも颯爽としている義経を感じることはできましたが、でもさほど好きになれないものでした。だが、もし本当に義経がジンギスカンになったのなら、それはいいなあ、好きになれるものです。そして、私はこのことは本当のことであろうと思っているところがあります。
 この絵本は、義経の幼名牛若丸の物語になっています。弁慶との出会い、兄頼朝の出会い、そして「やがて平家を亡ぼす」ことまでが書かれています。
 間違いなく、頼朝は鎌倉武士団のことばかりが大事だったのでしょうね。

4e5dd649.JPGこの五月人形を見て、私もはるかな昔を思い出しました。私の家にもあったなあ。あれは、秋田にいたときかな、札幌にいたときかなあ。

 兜は義経の兜だそうです。

8a6a1212.jpg

 新聞に掲載されている小説というのは、今まで読んだり、読まなかったりというところでしたが、この王子の妻の実家に住むようになって、日経新聞を読むようになりまして、毎日読むようになりました。

書 名 世界を作った男 チンギス・ハン
著 者 堺屋太一
絵   大沼映夫
掲載紙 日経新聞朝刊

 成吉思汗に関しては、昔北浦和の「浦和図書館」で、東洋文庫の「元朝秘史」を読んだものでした(いや記憶があいまいで、高校生のときかもしれないという思いもします)。また、フビライカンの時代ですが、マルコポーロの「東方見聞録」も読みました。
 このマルコポーロには、元軍がいかに精強だったかの秘密みたいなものが書かれており、「もともと成吉思汗が考えたのはすごいことなんだな」と思わせてくれました。ただし、この成吉思汗のやった軍が精強なことは、特別に軍だけには限らない、モンゴルの新しい制度だったようです。
 ところで、私はこの堺屋太一さんの書かれた本はかなり読んできています。たいへんに、どの本でも面白く興味深く読んできていました。
 そうですね、私が一番面白く読みましたのは、「豊臣秀長」でしょうか。この秀長には、私は中学生のときから興味をもってきましたが、旧陸軍参謀本部の編纂した「日本戦史」にも、ほんのわずかしか扱われていなくて、不満でした。でも、こうして堺屋さんが扱ってくれて、実に嬉しかったものでした。

 この「チンギス・ハン」でも今は、モンゴル諸族を統一する過程です。その頃の最大のライバルである、ジャムカとの闘いが描かれています。
 私はこれを読みながら、「えッ、成吉思汗って、義経がなったんじゃないのかなあ?」なんて思いでいつもいます(私はそういう段階なのです)。

 まだまだこれから毎日読んでいきまして、たくさんのことを感じてくるだろうと思っています。

続きを読む

↑このページのトップヘ