将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:聖上

1304090113040902 さて、聖上(みかど)の前でどうなるのでしょうか。それに組み合っている木戸孝允と加倉井隼人はどうなったのか。

「木戸様、腕ずく力ずくはなりませぬぞ」
「わかった、わかったから手を放せ。首が絞まる」
 乱暴はならぬと言いながら、つい馬乗りになっていたことに気付いて、加倉井隼人はハッと身を引いた。

 次の文章が印象的です。

 とうてい現(うつつ)とは思われぬその光景を見渡しながら隼人は確信した。
 六兵衛は何も言わず、何もなすまい。聖上もまた、何ひとつ仰せになるまい。これはなしくずしに転ぜんとする時代を見かねて八百万の神々が設(しつら)えたもうた、天下禅譲の儀のほかならぬ、と。13040809

 なんだかそのときが目に見えるような気になります。そして最後の行で、

 六兵衛は一礼して立ち上がった。

とあるのです。立ち上がってここを去ってくれればいいのですが、どうなるのでしょうか。
 まずこれで六兵衛はここを去るような思いがします。さてそれはまだ判明しないことですが、私の予想はそうなのです。

1304080113040802  今日は明治天皇の心の内が推測されています。こんなことは始めてのことですね。と私は思うのです。
 もう的矢六兵衛が座りこんでから、10ケ月が過ぎているのです。

 十月(とつき)といえば、やや子も産まれるのである。さなる長きにわたって夜も昼も横たわることなくじっと座り続けておるなど、阿闇梨の荒行も及ぶまい。

 このときに明治天皇は、この六兵衛を自分の目で見て見たいと思ったのです。そして宮城の中を走ることになるのです。近習のものはどんなに驚かれたことでしょうか。

  かくして稲光とともにあちこち走り回られたあげく、聖上(みかど)はついに表御殿黒書院へと至った。

 とにかく明治天皇にとってもこの黒書院の六兵衛はものすごく興味のわくことだったでしょう。だがその当人の六兵衛はどうなのでしょうか。もう徳川家は江戸城の主ではなく、天皇がそれに替わったということに六兵衛はどう反応するのでしょうか。13040616

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